手を合わせ

迎えに来たよ

帰ろうね

酒と饅頭

供えてお盆
夕立が

終わった後の

蝉しぐれ

盆もまぢかの

夏の夕暮れ
蝉が鳴き

ラジオ体操の

帰り道

皆と笑った

あの夏休み
梅雨明けて

連日猛暑

空見上げ

夕立来ぬかと

雲眺めては
巣立ちした

カラスの親子

電線に

おねだりするか

母に寄り添い
ひさびさの

青空眺め

深呼吸

田に苗なびき

梅雨明け間近か
何処からか

庭の枝先

山鳩が

クックル鳴きて

起きる梅雨空
田を引いて

その後続く

鷺カラス

のどかな田園

天気晴朗
梅雨入りの

雨はしとしと

降り続く

ツバメは飛び交い

子育てつづく
まどろみの
夜明けに響く
不如帰
彼の人恋しと
夢のまた夢