貨物トラックのウィング車の

後ろを走ってました。


後ろの扉に

見たことのある男性の

写真みたいな絵が描いてました。

その脇に 


益荒男が  たばさむ太刀の


鞘鳴りに  幾とせ耐えて


今日の初霜


と辞世の句が、書いてました。

三島由紀夫の絵と、辞世の句です。


1970年11月25日

陸上自衛隊 世田谷駐屯地において、自衛隊員にクーデターを

呼びかけるが果たせず、割腹自殺をした。


当時の私は16歳、なんのことか分からず、ただ割腹自殺をした

有名な小説家としか記憶は無かった。


あれから51年が経過して

我が身は67歳のジジイになっております。


辞世の句を、トラックの後ろ扉で見た時は、何故か身体が震えました。


事件の善悪はわかりません。

ただ、これから何かをなして

死ぬ覚悟を決めた、益荒男が

読んだ辞世の句は、

衝撃的でした。


益荒男とは、丈夫とも言います。

りっぱな男、勇気のある強い男。


私も死ぬときに、己を益荒男と

言えるように、生きたいと思います。


今日も何事もなく無事に過ごさせていただき、ありがとうございます。


合掌