2019年に公開されていますが、1年弱でフリー配信と
なっているあたり、評価が忍ばれる作品です。
たしか公開時はそこそこランキングも良かったハズだが、
監督や出演者のファン動員は強いってトコですかね。
支持率も評判も悪い総理が、演説時の投石によって
記憶を失ってしまい、ドタバタ騒ぎという話。
設定やストーリーとかにツッコむことはありませんが、
表現がそれ以前の問題でした。
閣僚の1人がデカイ付け耳をしてたり、組閣時の写真で
半袖半ズボンのスーツ着てたり。
これが面白いと思ってるのなら、センス以前の問題かと。
舞台劇としてやるなら、アクセントとして強調することで
わかりますが、映像でやると寒すぎます。
小物や人物表現がこんな感じですから、お話しそのものや
出演者の表現もだいたい似たような感じでした。
周りの人や出来事がシリアスだからこそ、主人公の行動が
コメディとして際立つはずです。
それらトラブルを側近がカバーしたり、主人公の行動で
周りが変わっていくのが王道じゃないかと。
大筋のご都合主義はまだしも、でてくる人物、出来事、
すべてがおチャラケたら面白いでしょ?という作品。
たぶん舞台劇としてならば、その表現方法がいいかとも
思いますが、映画でやってもシラケるかな。
三谷幸喜やいつもの出演陣のファンへ向けての作品で
それ以外の人にはキビしいと思います。
わたし個人の好みでもありますが、中井喜一さんしか
観るところはありませんでした。
記事のオチとしては
この作品のことは「記憶にございません!」
こんな予想すぎるベタでくくれるくらいです。