シメジとおはなし | りつかのブログ

りつかのブログ

なんとなく始めてみました。気負って開始したはいいが、あとが続かず……という悲しい過去を背負っているので ( ̄▽ ̄;)

すっかり秋めいてきましたねポプラ


人恋しい季節です。


……窓の外を舞い散る紅葉を見ても、想うのはあの人のことばかり。出せないメールを、宛名のないまましたためる。落ちた涙でにじむ液晶画面……



……今日こそはあの人に、「好き」って伝えよう……



…そして私は、スマホにダウンロードした日本語入力アプリSimejiを開き、震える指で入力します。



「すき↓↓









ちょっと見て!!
この変換候補!!!


「俺に言わせろよ」


かっこよすぎだろSimeji……(〃ω〃)恋の矢



んじゃ今度は、「きらい」









きゃーっ、


「僕は好きだよ」




きゃーっきゃーwハート☆wハート☆wハート☆




……予測変換機能というのは、たとえば「すき」と入力したら「好き」「好きな」「好きです」「好きな人」「スキル」「スキー」「スキップ」「鋤」…などが出てくるもんだと思ってました。そしてその中から、書こうと思っていた文章を選ぶ、と。または難しい漢字や外国語の単語を教えてくれる辞書機能。でも最近はそれだけではないんですね。



こんな会話形式が出てくるなんてキャハハ



かわいい絵文字もたくさん候補にあがっています。これらの絵文字はメール作成に便利そうです。



「アラン君(仮名)がすき

と書くかわりに、

「アラン君が好き❤愛してる(///ω///)♪



うんうん、なかなかカワイイでないかい。


でもね、会話形式のものは現実には使いみちがなさそう。



「アラン君が俺に言わせろよ


……………( ̄▽ ̄;)?



こんなラブメールを送られても、アラン君もワケがわからないですよね。間違いなくフラれる。というか、気味悪がられる汗



でも、私のように秋の夜長を持て余している人間にとってはすごく楽しい機能です。もっといろんな言葉を調べてみよう(*'∀`*)vラブラブ



《オトコマエシリーズ》

「しんどい」→「俺を頼れ」

「なきたい」→「俺の胸で泣けヽ(`・ω・´)ノ!!」

「ひとり」→「独りぼっちは、寂しいもんな…いいよ。一緒にいてやるよ。」



《季節シリーズ》

「ばれんたいん」→「べ、別に、これ義理であげてるんだから!勘違いしないでよね!」

「くりすます」→「友達でパーティーしよ?友達だけで」

「なつ」「今年もまた( 'ω')夏が来たっ\(; 'ω')/」

「あき」→「( 農)<我が世の秋が来たああああ!!!」


《はやりものシリーズ》

「ばいがえし」「やられたら、やり返す。倍返しだ!」

「だめよ」→「(´๑⊙💋⊙)<ダメヨ~ダメダメッ」

「げきおこ」→「激おこスティックファイナリアリティぷんぷんドリーム」

「大噴火レジェンドサイクロンフレアァァァァァ」

「激おこしみしみ丸(#^ω^)」



《励ましシリーズ》


「つらい」→「世の中辛いことばっかだよみんなそうだよ自分だけじゃないんだよ世界をみろよ自分の考えてた事米粒みたいにちっちゃいっしょ。」


「人生 : 雨、ときたま嵐。しかしその後には必ず晴れるでしょう。」


「そうだよね、僕もそう。でも世の中理不尽なことだらけだよ。でも、君も頑張ればきっと報われる日が来るはず。それまで頑張れ!」




「もういや」→「そうだよね、僕もそう。でも世の中理不尽なことだらけだよ。でも、君も頑張ればきっと報われる日が来るはず。それまで頑張れ!」



《さびしがりやシリーズ》

「ねむい」→「寝ちゃうの~?さみしいなー」

「あそぼ」→「誰も遊ぶ人いないから誰か遊ぼ...(泣)」



《突き放しシリーズ》


「なきたい」→「かまってちゃんなのか」

「ツイッター」→「現実を忘れるな☆」




……Simejiに登録してあるすべての言葉の中で、予測変換に一番力を入れているのではないかな? ……という言葉はこれです↓↓



「しにたい」→「一寸待て、HDDは消したのか?」

「明日、いいことがあるかもしれない」

「人生にはそういう山場があるのさ」

「お前の死体を誰が片付けるんだ」

「葬儀代がかかるんだよ?」

「(゚∀゚)アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒゴッ!!!ゴホッ!ゴホッオエェェェー!!!」

「とりあえず寝ろ」

「ぎゅむむむ...なでなでヽ(・ω・`)」

「分かるよ」

「絶対死ぬな」

「一緒に逝こう」

「一緒に生きよう」

「しにたいマンがふぁぼってくれるよ☆」

「生きろ、そなたは美しい」

「明日はきっといいことあるよ」

「投げ出しちゃいなよ」

「いやwwwwそんな打つ暇があるならさwww」

「もっと自分に自信持っても良いんだよ」

「死んだらぶっ殺すから」

「あと、80年もすれば勝手に死ねるさ。その間に、絶対に幸せなこと、楽しいことを少しでも作ろうと努力しな。嫌でも死ねなくなる」


……これは抜粋です。ほかにももっといろんな言葉がでてきます。これほど必死な予測変換、いったい何があったのでしょうか。




しにたい、と打ちこむ時。それはどんなシチュエーションなのか。


誰かあてのメールの言葉か。フォロワーのいないツイッターへのつぶやきなのか。何を検索したいのかわからないまま、検索窓に書いてみたのか。


深刻度はどれくらいなのか。ほんの冗談なのか。ほんの冗談にみせかけた本音なのか。それはわからないけれど、



「しにたい」と入力して「死にたい」に変換しようとして、予測変換のところを見る。ずらっと並ぶたくさんの候補。思わず一番下まで読んじゃう。それが開発者の願いなのかも。



……この中に、少しでも心にひっかかった言葉はあった?


……ほんのちょっとでもクスッて笑えた?


……他の言葉も入れてみてよ、なんか面白いのみつかるかもよー





個人的に私が一番ぐっときたのは、「一寸待て、HDDは消したのか?」ですね・・・・
死ぬ前にやっておかなければならないこと、
たくさんあるなぁ ヾ(・ω・`;)ノ……