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今回はアンチPTA対策・その④カスハラ、モンスターペアレント対応から学ぶことについてです。
最近PTA関連で学校の校長先生、教頭先生、教育委員会の窓口担当の方が、
PTAに関する度を越した問題提起や、要望を言ってきたり文書等を渡して回答を求めてきたり、従来では考えられないタイプの保護者の対応を求められるケースが増えています。
こうしたことは、以前にも書いたようにPTA会長や本部役員でも同様な事が起きていることから、アンチPTA対応に困っている事例が多くなっています。（少しずつ見直しや改革を行っているにも関わらず、早急な進め方を要求したり、やり方が気に入らず自分の考えを押し付けてくる保護者もおられます。）
例えば
・市議会議員に相談する。
・市長に言う。
・裁判や調停をする。
・刑事告発する。
・個人情報の取り扱いや、寄付関係の問題を上げて違法性を訴える。
・学校や教育委員会に電話や要望書で行き過ぎたクレーム・要望を行う。
・大量の公文書公開請求を行う。
などの行動をしてきます。
これらの対応については
基本的には下記の記事に書きました。
しかし、最近はさらに学校の校長先生や、教頭先生が対応に困る事例が増えていることから考えてみます。
学校の先生は地方公務員であり、学校で子供の教育に携わり、
・子供に関する教育
・イジメへの対応
・保護者への対応
・PTAとの連携
に取り組んでおられます。
過去モンスターペアレントの問題が社会問題になりました。
そして最近は、
先ほども書いたようにカスタマーハラスメント（以後カスハラと記載）と呼ばれる度を越したクレームや要望を持ち込まれるケースと同様の「アンチPTA」や「PTAの適正化を求める保護者」が増えていて、対応に苦慮していることが多く見られます。
特に教頭先生が保護者への対応窓口になっている学校が多いことから標的になるケースが増えています。
「PTAの適正化を求める保護者」については、度を越さなければ問題ないのですが、行き過ぎた内容である場合もあり、
「アンチPTA」と同じ対応をしなくてはならないことがあります。
こうした「公務員カスハラ」については、市役所などの対応事例やマニュアルが作成されるようになってきており、
PTA関連の「公務員カスハラ」に対応したら良いと思います。
今後は、各小学校、中学校で公務員カスハラ対応マニュアルを作成した方が良いと思います。
千葉市の不当要求等対応マニュアル
書籍も出されているので、
こうした本で勉強して「アンチPTA」「公務員カスハラ」に対応しましょう。
そして手に余る時には自分だけで解決しようとせず、組織的な対応をするようにして、
場合によっては警察などの関係機関や、弁護士等に相談して、適切な対応をしていきましょう。
追記
たまたま、この記事を書いている今日のニュースとして、全日空と日本航空の「カスハラ」対処方針が出ていました。
（抜粋）
今回、全日空と日本航空は「カスハラ」に該当する行為を次の9つの分類に整理しました。
1つ目【暴言や大声、侮辱、差別発言、誹謗中傷など】
▽具体的には「バカ野郎」などの発言
▽「男性の上司を出せ」などの性差別的な発言
▽容姿を揶揄する発言や、能力を否定する侮辱的な発言などを指します。
2つ目は【脅威を感じさせる言動】
▽「殺すぞ」や「SNSで拡散させる」などの脅迫的な発言
▽反社会的な勢力などをほのめかす発言などを指します。
3つ目は【過剰な要求】
▽規定やルールを超えた多額の補償金やアップグレードなどの要求
▽「家まで謝りに来い」「土下座しろ」といった発言などを指します。
4つ目は【暴行】
▽社員を殴るなどの行為や体を押したり飲み物をかけたりするなど
社員が危険を感じる行為を指します。
5つ目は【業務に支障が出る行為】
▽長時間の電話で社員を拘束したり
▽同じクレームを繰り返したりする行為などを指します。
6つ目は【業務スペースへの立ち入り】
▽事務所やオフィスへの押し入ったり
▽居座ったりする行為を指します。
7つ目は【社員を欺く行為】
▽不正に発券された搭乗券の利用や
▽元からあった荷物の傷を飛行機の搭乗でついたと虚偽の主張をすること
などを指します。
8つ目は【会社・社員の信用を棄損させる行為】
▽会社・社員への誹謗中傷や機内や
▽空港での対応状況の録音データをSNSに投稿する行為などを指します。
9つ目は【セクシャルハラスメント】
▽わいせつな行為や発言
▽盗撮
▽つきまとい
といった身体的、精神的に苦痛を感じる行為などを指します。
（抜粋ここまで）
内容を見ていると「公務員カスハラ」の対処と同様の内容ですね。
参考
