ミャンマーでは、国軍が民主的な政権を転覆させ、軍事政権が復活しようとしています。

軍事政権と聞くと、軍が国の政治を支配するという怖いイメージがあります。

しかし、40年前は多くの軍事政権が存在していました。

韓国も30年以上は軍事政権でした。

朴正煕大統領、全斗換大統領などの軍人出身の大統領が反共親米政権を維持していました。

軍事政権下では、反日政策以上に北朝鮮を敵視する反共産主義政策が行われていました。「反共法」や「国家保安法」のような治安法により、親北朝鮮勢力の取り締まりがなされていました。また、 KCIAと呼ばれる秘密警察が韓国のみならず、日本に存在する親北朝鮮勢力の監視を行っていました。

軍事政権下では、軍によって国民の生活が統制されており、夜間外出禁止令や男性の長髪の取り締まりなどもされていました。

外交政策では、日本の自民党の保守派と太いパイプを持っており、領土問題や歴史問題は棚上げされ、経済協力などが積極的に行われていました。

1987年に韓国は民主化され、反北朝鮮から親北朝鮮、親日リアリズムから反日ポピュリズムに韓国は舵を切りました。

日韓関係を考える時に、軍事政権下の韓国を知ることは大切です。