【化学】化学が苦手な人でも得意科目にする勉強法 《桜凛進学塾》 | 生きるチカラ

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何をやっても上手くいかない。原因はあなたの中にあります。原因があなたの中にあるからこそ変わることができるのです。生きるのが難しい時代です。未来へのヒント・道しるべとなります。

前回の「化学が苦手な人の勉強法」の続編になります。

前回の2つの紹介動画と同一人物である新宮さんの「化学」勉強法になります。

ただ、「化学」の勉強法を超えて他の「受験勉強」にも応用できる考え方です。

「何を(参考書)を勉強するのか」は大切ですが「どう勉強するのか」が重要です。

「何にを」が”具体”に当たり、「どう」が”抽象”になります。

 

「化学」は「物理」同様に苦手だと”理系”を諦めてしまう要因になります。

そして「数学」が苦手だと”国公立大”を諦めざるを得なくなります。

 

文字数が多くなってしまったので、改めて書きます。

 

 

紹介動画:桜凛進学塾

■化学が苦手な人でも正しい勉強法で得意科目にする方法■

 新:僕は「化学」が高校2年生の終わりの時点で、ほぼぼほ未習に近い状態でしたが・・・

   そこからどのようにして・・・旧帝大の「化学」の二次試験で8割を取れるようになったのか・・・

   その方法について話したいと思います。

 辻:理系の受験生は大体 みんな通る道ですよね?

 新:「化学」が苦手だと、何が大変かというと・・・理系を諦めようと思うときがあることです。

   僕も理系を諦めようと思ったし・・・

   「化学」がわからないから「物理・生物:で受験しようとも思った。

 辻:一番 数少ないペアですね・・・

 新:本当に「化学」が苦手で・・・全く勉強していなかったわけではなく・・・

   たまにテスト勉強もしていましたが・・・それでも学校のテストでは100点満点中 7点で・・・ 

   平均が50点くらいのテストでした。

 辻:勉強をしていなかったわけではなく・・・やってはいたということですね? 

 新:たまに勉強しようとしましたが・・・上手くいかなくて・・・それくらい「化学」が苦手でした。

   「化学」が苦手だと、先ほど話した通り・・・「自分は理系は無理なのかな?」とか・・・

   諦めたくなってしまうし、それこそ医学部受験の人も「医者を諦めないといけないのかな?」・・・

   と思ったりすると思う。

   それはすごく悲しいことだと思います。

   そういう人でもちゃんと努力すれば・・・「化学」は得意科目になれるから・・・

   こうやれば「化学」が得意科目になれますよ・・・ということを説明したいと思います。

 

 新:この動画を撮るにあたり・・・色々なYouTube動画やwebサイトを見て・・・

   その時すごく思ったのが「化学」が元から好きだったり・・・

   あまり苦労していなかった人のアドバイスが多くて・・・ステップ0的な内容があまりない・・・

 辻:結構 レベルが高いアドバイスが多いということですか? 

 新:そうです。低めに見えるアドバイスがどういうものかと言うと・・・

   「まずは薄い問題集をやることが大事」とか・・・そういうことから始まる・・・

   でも違うのよ・・・本当に「化学」が苦手な人は・・・わかりやすい参考書を読んでも・・・

   「何を覚えなけらばいけないのか」「何を理解しなければいけないのか」・・・

   そこがわからなかったりするし・・・学校の授業とか僕もそうだったし・・・ちゃんと聞いても・・・

   宇宙人が喋っているくらい・・・何を言っているのかわからない・・・

 辻:1回ついていけなくなると、そうなる感じですか?

   それとも苦手な人は、結構 みんなそうなることが多いですか?

 新:あ~ぁ どっちもだと思います。

   それこそ僕は高校2年生のときに、何もしなかったわけではないです。

   努力はしました。

   『化学の新研究』という「化学」で一番 詳しい参考書がありますが・・・

   毎日20ページ読めば・・・わかるんじゃないかと思い・・・それこそ10日間くらい続けましたが・・・ 

   何もわからない・・・

 辻:辞書みたいに分厚い参考書ですようね? 

 新:そうそうそう・・・何も残ってない・・・

   僕の時代でも『化学 講義の実況中継』があったので・・・これを毎日『新研究』・・・

   と同じように20ページずつ読めば・・・さすがにわかると思った・・・

   なんなら わかりやすいと言われている授業が全部 活字になっているから・・・

   10日くらいやりました。

   同じで何も残らない

   なぜそのようなことが起きるのかということで・・・その解決策はズバリ・・・速習なのです。

   どういうことかというと・・・「化学」では当たり前ですけど・・・

   原理を追求すればするほど・・・追求できる学問です・・・元々そういう学問です。

   世の中の化学的反応の仕組みを研究しましょうというところから始まっているので・・・

 辻:元々はそうですね・・・

 新:受験レベルを超えることも踏まえたら、どんどんいくらでも追求できる・・・

   かつ、色々なものがあらゆる部分で絡み合っています・・・その時に深く追求しすぎると・・・

   全体像がわからなくなってしまうし・・・

   かといって全部を覚えようとしたら・・・「頭がパンクします・・・」・・・

   何がコツかというと・・・「化学」は理科の中で一番と言えるくらい”体系的な学問”です。

   かつ、色々な部分から様々なものが絡み合います。

   1つ1つの単元や分野は本当は体系的です。

 辻:確かに「化学」は体系的という話がありましたが・・・

   「覚えることがめちゃくちゃ多過ぎ」という声を聞きますよね・・・

 新:「化学」が得意な人は覚えることはないと言う・・・

 辻:「どうすればいいの?」ってなる科目ですよね?

 新:そこで大事なのは”速習

   どういうことかと言うと・・・1単元を2~3時間で学習し、その単元のことなら理解できる・・・

   例えば、”酸・塩基反応”とか”反応速度”の話とか・・・そういう1項目を2~3時間くらいで・・・

   ガーッと一気に勉強して・・・

 辻:「その瞬間は理解したぞ・・・」というものを作るわけですね・・・ 

 

   「ステップ0」の速習: 

    1つの単元を2~3時間で学習し、項目ごとに瞬間的な理解を得る  

 

 新:それくらい一気にやっておけば・・・枠組みをしっかり勉強しているので・・・

   その中で何となく繋がりも見えるし・・・何となく覚えなければならないこともわかる・・・

   要は細かくやり過ぎたり、薄くやり過ぎると・・・わからなくなる

 辻:一気に通すことがコツ・・・ってことですね・・・

 新:一気に通して・・・理解したことや自分が覚えないといけないこと・・・

   これを一気にたくさん覚えることが、この段階では大切です。

 辻:”理解”と”覚えること”を分けるということですか?

 新:この段階なら、正直 ”理解”と”暗記”の区別があまりつかない・・・

   理解しているから覚えられるというよりは・・・何が”理解”で何が”暗記”かもよくわからない。

   ただ、コツは2~3時間で1項目やることによって・・・わかった気になっている・・・

   ということが大事です。

   わかった気にはなっているが・・・2~3時間集中してやっているので・・・

   理解が薄すぎるわけではない・・・

   とは言え・・・1つ1つ丁寧にやったわけではないので・・・

   わかったつもりで、実はわかっていない状態なわけ・・・

   だから、ちゃんと”理解”するのも忍びないわけ・・・

   この状態ではたくさんのことを”覚える”ことが・・・すごく大事・・・

   このときにどの教材を使えば良いのかは人により違う・・・

   だから、僕は2~3時間と言っています。

 辻:指定の教材があるわけではない? 

 新:人によっては『宇宙一わかりやすい高校化学』であれば・・・

   2~3時間で一気に理解できることもある。

   人によっては、大学受験のDoシリーズ『鎌田の理論化学の講義』とかが・・・

   2~3時間読んで1単元をしっかり理解できる人もいるし・・・

   人によっては2~3時間では全然 理解できない人もいます。

   自分が2時間くらいで1単元を勉強して・・・理解できそうな参考書を選ぶ・・・

   今はAmazonの時代だが・・・書店に行って・・・しっかりと手に取って見て欲しい・・・

 

   速習の参考書選び: 

    2~3時間で理解できる参考書を選ぶために、書店に行き実物を見て購入する 

 

 辻:他にも岡野先生の『岡野の化学基礎が初歩からしっかり身につく』とか・・・

   亀田先生が出している『化学基礎が面白いほどわかる本』・・・

   そういった参考書も使えそうですね・・・

 新:基本的にこの動画でオススメする参考書は・・・今 言ってくれた亀田先生の・・・

   『面白いほどわかる本』と岡野先生の『初めから身につく』という参考書と・・・

   後は『宇宙一わかりやすい』・・・この3種類が定番かなと思っていて・・・

   ただ、「Doシリーズ」も僕には合わなかったが・・・合う人にはすごく合う参考書だと思うので・・・

   そこは自分で選んで欲しいと思います。

   一応 補足すると”桜凛進学塾”で、東大の「化学」が得意な講師・・・何なら東大入試本番で・・・

   60点中 50点くらいで受かっている人達と・・・何回か協議した結果・・・

   『宇宙一わかりやすい』が一番 良いという結論になっています。

 辻:一番 ポップな見た目だけど・・・一番 忠実だったりするんですね・・・

 新:そう。ここで大事なことは・・・ここから2ステップ後くらいに『化学の新研究に入ります。

   そこで詳しいことは、しっかりと理解できるので・・・どの参考書が一番 良いかというよりは・・・

   2~3時間で1項目を頭に入れることができるもの・・・これを選んで欲しいと思います。

 辻:この段階で完璧はいらないということですね。

 新:そうそう・・・どうせ後で修正できるので・・・パッケージが見えていることが一番 問題になるます。

   パッケージを入れでも、出てこないので・・・このステップで次に大事なことは・・・

   アウトプットすることですけど・・・何を具体的にすれば良いかというと・・・

   2~3時間かけて頭に入れたものを、人に説明できるかとか・・・ノートに書けるのか・・・

   というのを大事にした方が良くて・・・ 

 

   アウトプットに必要なこと: 

    2~3時間かけて頭に入れた内容を説明できることやノートに書けることが大切

 

 新:僕がこのとき心掛けたことは・・・A3かB4の大きなノートを買ってきて・・・

   そのノートに覚えたことを・・・データベースのように・・・まとめていくというのをしていた。

 辻:セルフレクチャーと言ったりしますね・・・・

   アウトプットと聞くと・・・学校で配られている『セミナー』などを・・・

   たくさん解きまくることを・・・アウトプットと言うのかなというイメージが多いと思いますが・・・

 新:解きながら覚えることは、僕は無理だと思います。

   解きながら覚えるのは・・・本当に苦手な人のやり方ではなく・・・

   一段階 賢い人達にしか使えないやり方ですよ・・・

   解きながら覚えられないから苦労している・・・

 辻:『セミナー』で演習しまくるのは、少し的を射ていないような感じ・・・

 新:どこを見ても最初は、『化学 重要問題集』や『セミナー』とか・・・

   「そんなに難しくないものでよいから1周しましょう」とか言うけど・・・

   僕はそれがわからない・・・とずっと思っていた・・・

 辻:紙一枚に自分が学んできたことを書き出せるか・・・説明できるか・・・

   というセルフレクチャーをすると?

 新:良く参考書の巻末に・・・まとまった表みたいなのがある・・・ああいうのを1項目1項目・・・

   綺麗に清書していくみたいな・・・イメージで書きました。

   最初は写していて・・・書いているときに・・・

   「ここってこういう話だったよな」とか思い出しながら書けるじゃない・・・

   怪しければ見直せるから・・・一旦 自分で整理できていることを・・・

   アウトプットしていくことが大事・・・

   この段階では何も見ずに書くのではなく・・・清書に近いね・・・見ながらまとめていく・・・

 

   アウトプットに必要なこと ②: 

    何も見ずに勉強するのではなく、参考書の巻末に記載の表を清書する

 

 辻:その方が気は楽ですね・・・

 新:好きなアニメのBGMとか・・・流しながらやっていました。

 辻:甲子園を流しても別に問題はない?

 新:問題ない・・・僕は”うる星やつら”のBGMを流していた。

   ここまでが「ステップ0」です。

 

 新:次は「ステップ1」ですが・・・前準備として大事なのは”データベース”・・・

   これができていれば『セミナー』は『重要問題集』のような問題集は・・・

   全部 わかっている状態になります。

   それこそ、解きながら覚えるわけではないですけど・・・チェックシート代わりになります。

 辻:ここで言う”データベース”とは、先ほどの「ステップ0」でまとめた用紙のこと?

 新:そうそう。それができていれば、自分の知っていることを確認しているだけの作業になるから・・・

 辻:理解したのもがしっかりと・・・「わかっていますか?」という確認になっているんですね・・・

 新:確認。「ステップ1」は、『重問』や『セミナー』を解くことは・・・

   自分のチェクシート的なものに・・・変化しているかどうかの確認・・・

 辻:「あれ?これ全然 解けないぞ」「わかんないぞ」ってなっているものがあったら・・・

   「ステップ0」の”データベース”作りが上手くいっていない?

 新:そこに戻って欲しい・・・

   僕のオススメは『化学の新標準演習』です。

 辻:『新研究』の関連の書籍ですよね?

 新:結局『化学の新標準演習』や『化学の新演習』の流れが・・・すごく大事だったり・・・

   だったら、同じ著者の参考書でまとめた方がブレなくて良い・・・という思いがあるから・・・

   学校などの縛りがない人は『化学の新標準演習』がオススメです。

 

   ステップ1でオススメの参考書: 

    『化学の新標準演習』と『化学の新研究』 同じ作者の参考書であればブレがない

 

 新:ただ、学校で『セミナー』などをやっていて・・・「私は使い込んでいるんですよ」という人は・・・

   『セミナー』で十分です。

 辻:『新標準演習』は見た目が厳ついから、敬遠する人が多いですけど・・・

   解説は『セミナー』より遙かに詳しいですよね?

 新:詳しいですし、『セミナー』や『重問』の6~7割の時間で終わります。

 辻:そんなイメージがあります。

 新:ストップウォッチで1周の平均時間を計ったことがありますが・・・

   『新標準演習』は『重問』とかの半分強くらいの時間で終わるから・・・オススメです。

   『新標準演習』は量が多く見えますが、計算量が少ないです。

   逆に「化学」は計算が大変なので・・・「ここの計算 私心配だから特訓しなきゃ」という人は・・・

   『重問』などでも良いかな・・・

 辻:何もこだわりがなければ、『新標準演習』を選べば一番 良いってことですよね・・・

 新:一番 良いかなって思います。

   「ステップ1」の段階は・・・チェックシートとして機能しているかってことを・・・

   問題集を通してチェックする・・・

 

   ステップ1で大切なこと: 

    チェックシートとして機能しているかを問題集を通してチェックする 

 

 新:次は「ステップ2」です。  

   「ステップ2」なんですが、ここで初めて授業です。

 辻:授業?

 新:なぜかと言うと・・・ここまでである程度のことが頭に入っている状態だから・・・

   ここで説明を聞いたときに・・・やっと日本語になります。

 辻:”データベース”を作って・・・問題演習をやって・・・チェックしてきたからっこそ・・・

   理解できるようになったということなんですね・・・

 新:理解できるようになって・・・「なるほど」と思うし・・・

   自分で勉強しているときには気付かなかった大事な項目とかが話されるから・・・ 

   「これって大事なんだ」とか・・・参考書とかでも・・・

   読み直して初めて「これって大事なんだ」って気付くことがありますよね?

   それがすごく大事で・・・授業でも良いし・・・先にゴールから言うと・・・

   「化学」が非常に得意な人は、どんな人かというと・・・『新研究』を使い倒している人

   「化学」を制するのであれば、『新研究』を使い倒す!

   なので授業という意味では・・・例えば「化学」をしっかりと理解している人に・・・

   『新研究』を使いながら説明してもらうことも大事です。

 辻:実際に自分が通ってきたことを・・・教えられる人に教わる?みたいな・・・

 新:教わって・・・『新研究』に書いてあることとかでも・・・教わることで・・・

   「これ大事なんだよ」って言われることで・・・「これ大事なんだ」って気づける・・・

   みたいなことがあったり・・・そこで説明してもらう・・・それが理想です。 

 

   ステップ2で大切なこと: 

    『化学の新研究』を使いこなす 得意な人に教わり新たな気づきも得られる 

 

 辻:自分で読んでいると、何が大事で何が大事じゃないか・・・わかりづらいですから・・・

 新:そこは本音で言うと・・・東大生や「化学」が得意な先生の授業を受けることが・・・

   一番良いですけど・・・自分の周りの環境で難しい人は・・・

   「化学」を説明しているYouTuberもいるので・・・YouTuberやスタディサプリでも良いので・・・

   授業を1回聞いた方が良いと思います。

 辻:ここまでやれば理解できるようになっているはず・・・

 新:なっているはずです。

 辻:イメージとしては授業をうけてから問題演習をやるのが一般的じゃないですか・・・

   逆の方が良いということですね。

 新:最初の速習も授業で良いですけど・・・最初の段階では2時間くらいで・・・

   1セットをしっかり掴むことが大事です。たくさん覚えることが大事です。

 辻:ゆっくり深くまで授業を聞くのは・・・問題演習をやった後が良いということですね・・・

 新:「ステップ2」の段階で、初めて覚えることを減らすことができます。

   「ステップ1」でたくさん覚えます。そして「ステップ2」の段階で理解していくので・・・

   覚えることを減らしていけます。

   溶液の中の個体が溶けているときの平衡状態は・・・個体の濃度は考えないが・・・

   よく考えたら個体はイオン結晶で密度が一緒だから・・・それって濃度が変わらない状態だから・・・

   「当たり前じゃん」という感じで・・・

 辻:今まで暗記していたものは、仕組みを理解できるから・・・

   覚えなくて済むようになるということですね。

 新:「ステップ2」で覚えることを減らしていくわけですから・・・

   ここから説明する人が多いですから・・・

 辻:多いし、良く聞きますよね

 

   ステップ2の特徴: 

    暗記した内容の仕組みをりかいすることで、新たに覚えることを減らしていく

 

 新:僕はめっちゃ苦しんでいたからわかる・・・覚えることを減らす以前に・・・何もわからん・・・

 

 新:「ステップ3」は二次試験や東大で「化学」を8割取るには非常に大事で・・・勘所を知る

   何が勘所かというと・・・「数学」や「英語」など他の科目と違うのが・・・ 

   「化学」は大学により違います

 辻:出題傾向が? 

 新:出題傾向も違うし・・・東大だったら「ここは理解していて」「ここは覚えておいて」・・・

   京大だったら「ここは理解していて」「ここは覚えておいて」・・・

   共通テストだったら「ここは理解していて」「ここは覚えておいて」・・・

   これが全部 違うの・・・

 辻:”暗記”と”理解”の境界線が違うのですね・・・

 新:勘所が違うから・・・そこは「過去問」を見ながら調整していかないといけない・・・

   僕が先ほど話した”濃度”の話は千葉大では必要ないが・・・東大の場合は理解しておいた方が良い。

   「過去問」を見ながら・・・常にどこまで問われているから・・・そこを「面白いな」と思って・・・ 

   理解する必要があると思います。

 辻:逆に難関大志望で「化学」を「高得点 取りたい」という人が・・・

   「過去問」ではなくて、難しい問題集を積み重ねるのは・・・方向性がズレていく・・・

   可能性があるということですか?

 新:それはあります。

   どこの大学でも求められることを・・・全部 理解できたら完璧な人間になりますが・・・

   それはしんどそうだし、そのような人が花開くのは・・・結構 時間がかかるので・・・

   1浪・2浪したときに、化け物になっている可能性はあるかも知れないですけど・・・

 辻:しっかりと「過去問」を分析して、そこで必要とされているもの・・・

   ”理解”しなくてはいけないもの、”暗記”する必要があるもの・・・これを見極めなくてはならない

 新:それが見極めづらい人にオススメのやり方が・・・『新研究』に載っている・・・

   ”サイエンスボックス”というコラムのページがあります。そこを読んでいて・・・

   理解できるようになれば・・・東大に対しての勘所は、ちゃんと向いているかなと思います。

 辻:理解できるかどうかで、勘所が測れるんですね・・・

 新:特に東大とかは、自分が持っている”理解”と”知識”で問題文を読めば・・・

   最新の研究とか、こういう日常のこととか理解できますよね・・・

   みたいな問題の構成をしているから・・・

   そういう意味では・・・”サイエンスボックス”を読んでいるときに・・・

   「なるほど、そういうことね」と理解できる土台ができていますか?・・・

   ということが「化学」の勉強の方向性が合っていますか?・・・

   というのが東大志望の人には・・・

 

   東大の出題傾向: 

    自分の知識で理解できる問題傾向のため、”サイエンスボックス”で理解の土台作りが大切

 

 新:例えば、琉球大の医学部志望の場合、やることはすごく尊いが、深くやる必要はない。

 辻:この動画の話であれば「ステップ2」までで良かったということ・・・

 新:ということになりますし、それまでの間も「過去問」を見て・・・

   勘所をちゃんと理解した方が良い。

   1つ注意して欲しいのが”共通テスト”です。

   センター試験の時代と違い、めちゃめちゃ難しい・・・

   地方の国立大を受ける人からしたら・・・”共通テスト”の方が、求められる”理解”のハードルが・・・

   高い可能性が十分にあります。

   ”共通テスト”の基準で最後は仕上げないといけないので・・・

   「まずはここまで”理解”して、次はこの段階まで勉強しようかな」という感じであれば・・・

   最初は二次試験の方がハードルが低いから・・・

   二次試験で1度 ”理解”をして、次にレベルアップで”共通テスト”対策という・・・

 辻:もちろん、大学によって違います

   以外と”共通テスト”で求められる力が高いということですね・・・

 新:そう。”共通テスト”の「化学」が上手くいかず、6割を下回った人がいます。

   元々は地方の国立の医学部狙いの人でしたが・・・

   二次試験の「化学」をひたすら演習していますが・・・基本的には9割 切ることがない・・・

 辻:状況が逆転していますね・・・

 新:本当に逆転しているのよ・・・本当に・・・ 

   なぜそうなるかと言うと・・・”共通テスト”の場合、図表までしっかり読み取る問題など・・・

   ”理解”していなくてはならない部分が、すごく多いのよ・・・

 辻:センター試験のときは、「化学」は難しかったですけど・・・

   ”共通テスト”ほどではなかったですよね・・・

   「化学」を教えている人が、センター試験の感覚しかもっていなかった場合・・・

   ずれた方向に行ってしまいそうですね・・・ 

 新:最後は勘所が大事だから・・・そう・・・

 辻:だから新宮先生は、最新の勘所を得るために・・・毎年”共通テスト”を受けているんですね・・・

 新:それはある。

   ”共通テスト”の「化学」は難しくなったと、本当に思うよ・・・   

   自分が受験生のとき、ここまで”理解”していたかなとかなと本当に思う・・・

   ”理解”していないと、絶対に解けないよね・・・みたいな”知識”問題もあるから・・・   

 

   共通テストの化学: 

    求められるレベルが非常に高いため、最初は二次試験の問題から対策する 

 

 辻:どの塾よりも、速報がここにありますから・・・

 新:ちなみに、高校1年生でひたすら「化学」を勉強したいが・・・

   勘所がズレていないか心配な人にオススメなのが・・・

   解けなくても良いので・・・”化学オリンピック”の問題です。

 辻:オリンピックですか?

 新:オリンピックの問題をやっておけば・・・基本的に勉強の方向性がズレることはないです。

 辻:オリンピックは非常に難しいイメージがありますけど・・・

 新:そういう問題を解けるようになる”理解”の仕方が・・・

   受験「化学」で尊いとされている方向性だとわかります。

 辻:解ける・解けないじゃなくて・・・”理解”ができるかどうかとか・・・そっちを見て欲しい・・・

 新:全然 違うところばかりを覚えていて・・・正しいことを理解していなかった場合・・・

   修正できますよね?・・・それで・・・

 辻:それは意外な情報ですね・・・

   ”化学オリンピック”って、中々 やろうとはならないですから・・・

   意外と使えるということなんですね・・・

 新:しっかり理解する・・・みたいなこととかをしておけば・・・

   「ステップ3.5」と言っても良いかも知れない・・・

   そこで演習です。

   「最初は枠組みをつかみましょう!」(ステップ0)

   「データベース化しましょう!」(ステップ0)

   「問題集がチェックシート代わりになっているか確認しましょう!」(ステップ1)

   「授業で理解して覚えることを減らしていきましょう!」(ステップ2)

   「勘所を知りましょう!」(ステッ3)

   だから、しっかりとした複雑な演習を今までしていない・・・

   何でかって言うと・・・『新研究』レベルのことが、ちゃんと理解していれば・・・

   時間がかかるかも知れないが・・・時間をかければ東大レベルの問題とか京大の問題とか・・・

   解ける状態にはなっている。

 

   演習をしない理由: 

    『新研究』レベルの内容を理解すれば、東大や京大の問題も解けるようになる

 

 新:とは言え、『新研究』をしっかりと理解できるか・・・と言われたら・・・

   そこは、ハードルが高いので・・・理想論的に聞こえて・・・「僕には難しいですよ」という人は・・・

   『新演習』を解くことで・・・「ここはちゃんと理解しよう」という勘所と・・・

   理解がしっかりついてきます。

 辻:『新研究』と同じ著者が書いていて・・・東大とか理Ⅲとかに受かっている人は・・・

   『新演習』をやっていますよね・・・

   これは『新研究』を理解することをゴールに据えているから・・・

   『新演習』で練習してみるといった感じですか?

 新:・・・なるし・・・『新研究』をちゃんと理解していれば・・・問題は時間をかければ解けますよ・・・

   という人は、ずっとセット演習で良い

   問題を解きながらスピードを速くしていくべきです・・・ただ、これができるのは・・・

   本当に名門校でも2割くらいです。

   『新演習』の勉強で1つ注意して欲しいのが・・・「化学」って・・・時間が足りないんですよね・・・

   計算とか時間がかかったりとかするので・・・そこを素早くしないといけないわけよ・・・

   計算だったりとか・・・そこの解法が出て来るスピード・・・

   反射神経を鍛えていかないといけない。

   

   『化学の新標準演習』の注意点: 

    化学の問題は計算に時間がかかるため、解法が出るまでの反射神経を鍛える 

 

 新:ただ、一つ良いのは「数学」と違って、問題を見たら「こうでしょ」と言うのが・・・

   ダイレクトにわかりやすい・・・入試に関しては・・・

   『新演習』は最終的には、目で見て解けるスピードになると良いよね・・・ということなんです。

 辻:解き方や解法の流れをパッとイメージできるかどうか?・・・みたいな・・・

 新:だから、意外と『新演習』は電車の中でもできたりします・・・

 辻:だいぶ重たいですけど・・・

 新:ちなみに少し補足すると・・・『新演習』は『新標準演習』から・・・

   上手く接続できない人が多かったりするので・・・そのような人にオススメなのが・・・

   河合塾が出版している『新こだわっって!』シリーズは、すごく橋渡しになりやすいです。

   新しい本も出てきていますが、分野別の問題集がないです。

   「平衡編」や「結晶格子編」などに分かれているから・・・”浸透圧”とかも意外と苦労する・・・

   ここまでやれば基本的には・・・自分の志望校で8割はしっかり取れるずなので・・・

   是非 今 言ったことを実践してみて欲しいと思います。

 辻:今の成績は関係ないですね・・・

 新:一番は「化学」が苦手で・・・「理系 無理なんじゃないかな?」とか・・・

   「医者は諦めなきゃいけないんじゃないかな?」という人に諦めて欲しくないし・・・

   ちゃんとやることでわかるようになるから・・・自信を持って欲しいことが第一ですけど・・・

   それ以上に「化学」は他の科目に比べて・・・特に面白いです。

   なぜかというと・・・世の中の現象がわかるし・・・新聞やニュースを見ていても・・・

   新しい研究の話で解説が書いてあれば・・・「なるほど・・・そういうことか・・・おもろ」・・・

   と思えるようになります。

   なので・・・「化学って、面白いな」と思える人が・・・

   どんどん増えてくれると嬉しいなと思うので・・・

 辻:理系受験で単純に自信も付きますからね。

 新:「化学」だけにのめり込んで欲しいです。

   「化学」する心を爆発させて欲しいなと・・・

 辻:なんか聞いたことあるなぁ・・・

 新:是非 楽しんで欲しいと思います。

   「化学」のホントあるあるは・・・苦手な人がわかるようになり・・・

   化学科に行きたがる人がすごく増えます・・・逆に・・・

   「化学」はそれくらい面白い科目なので・・・一つずつちゃんと手順を踏んでいけば・・・

   「おもろ」ってなるので・・・楽しんで下さい・・・面白がって欲しいなと・・・思います。

 

 新:今日の動画は以上です。

 辻:そうです。

   「これから化学がんばろう!」という人や悩んでいる人は、参考にしてみて下さい。

 新:よろしくお願いします。

 

   DON!!

 

   本日のポイント: 

    「化学」は苦手な人が多い科目だが、手順を追って学べば誰でも楽しめる

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

 

 

 

桜凛チャンネル:【化学】東大出身講師が本当に伸びる化学の勉強法を徹底解説!(2024/3/8)(19:47)