深亜のボカロ声劇台本置き場〜

深亜のボカロ声劇台本置き場〜

VOCALOIDの曲を題材にした声劇の台本を置いています!
個人的な解釈で書いてあるのでご了承下さい
拙い文章ですが、使っていただけると嬉しいです!

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登場人物
・ピエロ(♂)・・・主人公
・アリス(♀)・・・ヒロイン
・ルーク(♂)・・・アリスの婚約者
・ジュン(不問)・・・サーカスの座長

ピエロの一人称の私はわたくし、という読み方です!!


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ジュン   「はい!本日の公演はここまでとなります!!ご来場ありがとうございました!!」

ジュン   「今日もお疲れ様!さあ片付け・・・ってちょっと!!どこ行くの!?」
(ピエロ、客席の方へ)
ピエロ   「どうかしましたか?」
アリス   「え・・・私・・・?」
ピエロ   「ほら!」
(花を手品のように出す)
アリス   「綺麗な花・・・!」
ピエロ   「お土産です。またのご来場、お待ちしてます♪」
アリス   「あ、あの・・・・」
ジュン   「ちょっと!・・・・くん!!」
ピエロ   「おおっと、呼ばれてしまいました!それでは・・」
アリス   「あ、あの!!」
ピエロ   「どうなさいました?」
アリス   「・・・ま、また来ますね・・・」
ピエロ   「楽しみにしております♪では♪」


ジュン   「全くもう・・・ダメじゃないか、気安く客席に行っちゃあ」
ピエロ   「すみません、でも彼女、泣いていたんですよ?」
ジュン   「だからってむやみやたらに行っちゃだめだよ」
ピエロ   「でも、私の仕事は人を笑わせることですから♪」
ジュン   「はぁ・・・・あまり深入りし過ぎないようにね。身を滅ぼすよ」
ピエロ   「身を滅ぼす?私はみんなが笑ってくれればいいんですよ♪」
ジュン   「まあ、あとは君の好きにするといいよ。僕は忠告はしたからね」



ルーク   「お帰り、アリス。サーカスはどうだった?楽しめたかい?」
アリス   「・・・!ルーク・・・。あなた来ていたのね。」
ルーク   「僕は君の婚約者だよ?来ちゃいけない理由があるかい?」
アリス   「いいえ、そういうことじゃないのよ。ただ、少し驚いただけ」
ルーク   「そうか、僕が来るのが嫌なのかと思ったよ。で、サーカスはどうだった?」
アリス   「サーカスにとても興味があるのね。楽しかったわよ」
ルーク   「新しいことをしようと思っていてね。サーカスもいいかもしれないな」
アリス   「そう」
ルーク   「ああ。それにどうせやるなら君に喜んでもらえることをしたいからね」
アリス   「・・・・・ありがとう」
ルーク   「礼を言われるようなことじゃないさ。僕が好きでやってるんだからね。さあ、今日は疲れたろう?ゆっくり休むといい」
アリス   「・・・ええ、ありがとう」

アリスM 「ルークは嫌いじゃないし、優しい良い人よ。でも、私はどうしても忘れられないのよ…小さい頃、よくおどけてみせて私を元気づけてくれた、ピエロのような彼のことを…」



数週後
サーカスのステージにて

ジュン   「お次は大玉乗り!ピエロさんがこの大玉の上で様々なことをしてくれるようですよ!!

ドシーン!

・・・・・ってピエロさん!?」

ジュン    「おっと、ピエロさん落ちてしまいましたねー!ちゃんとしてよー!」

(笑いが起こる)

ジュン    「さて、お次は・・・・」


公演が終わり、舞台裏

アリス   「ピエロさん・・・」
ピエロ   「おやおや、また泣いてるんですか?今日はどうなさいましたか?」
アリス   「大丈夫・・・?」
ピエロ   「なにがですか?」
アリス   「今日転んで落ちてたじゃない!怪我とかはないの!?」
ピエロ   「なんともありませんよ♪それに、みんな笑ってくれてたじゃないですか♪みんなが笑ってくれるならあんなの痛くも痒くもありません♪」
アリス   「・・・・・」
ピエロ   「どうしてまた泣きそうな顔をするんですか?ほら、笑って笑って♪」
アリス   「あなたの嘘が悲しいの」
ピエロ   「嘘?嘘なんてひとつもついてませんよ♪」
(アリス泣き出す)
ピエロ   「ああ!なぜ泣くのです!?私は本当の事しか言いませんよ?」
アリス   「仮面・・・」
ピエロ   「仮面?」
アリス   「仮面、取らないのね。終わってからの舞台裏でも」
ピエロ   「仮面があってこその道化師の私ですから♪」
アリス   「どうしてそこまで素顔を隠すの・・・?ここは舞台裏。しかも公演は終わってるわ。あなたが客席には見せない素顔を見せてよ・・・!」
ピエロ   「素顔、ですか・・・私はみなさんのピエロですから♪たとえそれがステージであろうと無かろうと」
アリス   「そう・・・ね。私は客だものね。勝手に押しかけて元気づけてもらってる、一人の客だもの。なにか勘違いしていたわ。」
ピエロ  「アリスさん?」
ルーク  「アリス!!」
アリス  「…ルーク!?」
ルーク  「どうしたんだい、アリス。まさか…泣いているのかい?」
アリス  「こ、れは…」
ピエロ  「おおっと失礼しました♪私めはここのピエロ、道化師でございます♪」
ルーク   「ああ、それは察しがつくさ。それよりどうしてアリスは泣いているんだい?君は君の自己紹介よりそれを説明すべきじゃないかい?」
アリス   「ルーク、違うの、これは…」
ピエロ   「すみませんでした♪アリス様は今日ヘマをしでかした私を心配してきてくれたのですよ♪泣いてまで心配してくださる、非常に優しい方です♪」
ルーク    「そうかい。紹介が遅れたね。僕はルーク。アリスの婚約者だ。アリスがこのサーカスを気に入ってるみたいで、世話になっているね」
ピエロ   「大切なお客様ですから♪」
ルーク   「僕も今度アリスと来させてもらうよ。さあ、アリス。帰ろう」
アリス   「……」
ルーク   「アリス?」
アリス   「…ええ。それじゃまたね、ピエロさん」




数日後

ジュン    「さぁ、準備はじめるよー!」
ルーク    「君が座長かい?」
ジュン    「!?は、はあ…座長は僕ですが…どなたですか?」
ルーク    「僕はルーク。君にいい話を持ってきた。僕と取り引きしないかい?」


ジュン   「そ、そんなこと…!」
ルーク   「このサーカスをこのままダメにしたいのかい?このサーカスに携わる人々を窮地に追い込みたいのかい?」
ジュン   「それは…」
ルーク   「ちょっと細工するだけさ。ちょっとの細工と1人の犠牲で助かると思えばやらない手はないだろう?なに、その1人もなにも殺すわけじゃないんだ」
ジュン   「……」
ルーク   「それに彼は問題児じゃないか。彼1人でサーカスが助かるんだ」
ジュン   「………」
ルーク   「頼んだよ」



ジュン   「さあさあ!!次はお待ちかねの!!ピエロの綱渡りです!!一輪車に乗ったピエロがジャグリングをしながら綱を渡ります!!」

(歓声があがる)

ジュン    「それでは、どうぞ!!!」

ミシッ ミシミシっ

アリス    「…!?」
観客        「おい、なんか変な音してないか」
観客        「ああ、ピエロもなんか危なっかしいぞ」
アリス    「ピエロ…さん…?」

ブチっ        ドンッ
(綱が切れ、ピエロが落ちる)


アリス     「ピエロさん!!!」
(アリス、ピエロに駆け寄る)
アリス     「ピエロさん、ピエロさん!ねぇ、目をあけて、ピエロさん!!」
ピエロ     「アリ…ス?」
アリス     「ピエロさ…(泣き出す)」
ピエロ     「ははっ…また失敗しちゃいました…ほら、笑って?あなたが笑ってくれるなら、私はこんな怪我、痛くも痒くもないんですよ」
アリス    「うっ…ヒック…」
ピエロ    「大丈夫、うまく笑えなくてもいいんです…ね?」
アリス    「なら…あなたも我慢しないでよ…!嘘つかないで…!」
ピエロ    「……」
アリス    「あなたは昔からおどけて私達を笑わせるピエロみたいな人だったわ。消して悲しい顔を私達に見せなかった」
ピエロ    「アリス…?」
アリス    「ねぇ、あなたなんでしょ?」
(ピエロ、力無く笑う)
ピエロ    「アリス」
ピエロ    「そういえばまだ…言っていなかったね…」
ピエロ     「私の…俺の名前は…」



END



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