リクエスト作品です!

少し違うかもですが大目に見ていただけるとありがたいです…



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私は今、由依に怒られてます





由「もう!なんで勝手に食べちゃうわけ?」





「ご、ごめんなさい…」





由「この前言ったよね?食べないでって、その時理佐返事したじゃん」





「そ、そうでした…ほんとに申し訳ございません」





由「あれ買うのどんだけ苦労したと思ってるの?ほんと信じらんない」





「申し訳ございません…」





もうただただ謝ることしかできません、はぃ…





なんでこうなったかと言いますと…甘いものが食べたくて、冷蔵庫を漁ってたらケーキがあって食べちゃったんです





由依に食べないでって言われてたのをすっかり忘れて、彼女が帰ってきて何か探してる感じで声をかけたら、ケーキが無いって…私が食べたと言って今に至ります





「誠に申し訳ございませんでした!」





由「買ってきてね、じゃないと許さないから、それまで話しかけないでね」





「はぃ…」





由依がここまで怒ることは滅多にないからこそ、私はいけない過ちをおかしてしまったことを痛感する…明日買いに行くか











このお店は午後かららしく私はお店が開いてから少しした後にお店に行った





「うわ〜マジか、ネットで人気なのは知ってたけどまさかここまでとは…」





でも仕方がない、私が昨日食べてしまったわけだし、ここは我慢強く並ぶしかない





並んでから一時間ほどでついに私の番がきた





「あの、この限定ケーキ一つ」





店「かしこまりました、こちらでお間違いないでしょうか?」





あ、はい」





店「こちら460円です」





「お願いします」





店「ありがとうございました」





ふぅ〜なんとか買えた、よし帰ろう!と思ったのも束の間、どこからか泣き声がした





「うわ〜ん泣」





ん?どうしたんだろう…そう思って声のする方を見ると、女の子が泣いていた





店「大変申し訳ございません、ただいま完売してしまいまして…」





母「売り切れちゃったんだって」





子「いや〜泣」





母「すいません、ほら行くよ」





子「うぅ〜ママなんか大っ嫌い!ヒクッ…泣」





母「誕生日ケーキは他の買おうよ」





子「あれじゃないといやなの!泣」





なるほど…そういうことか、私が買ったら売り切れてしまったと





ん〜これ買わないと由依とお話しできないのは嫌だけど…それより記念の日なのに食べたいのが食べられない方が私だって嫌だ





「由依…ごめんね」





一応謝っておく、どうせ帰ったらまた謝るんだけど





「あの〜」





母「はい」





「もしかしてですけど…今日お誕生日だったり?」





母「あぁ〜そうなんです」





「ここの期間限定のケーキを誕生日ケーキに買おうとしてたとかですか?」





母「はい、でも無かったので他で買うことにします笑」





「あの、その必要はないです」





母「え?」





女の子と同じ目線になって話しかける





「誕生日くらい、食べたいのがいいよね」





子「ぅん…」





「お姉ちゃんもそうだから分かるよ、だからね、私からささやかな誕生日プレゼント、はい」





子「え?」





「お姉ちゃんもこのケーキ食べたくて買ったんだけど、今日はやっぱり他のが食べたいなぁ〜って思って」





なんて分かりやすい嘘なんだ、でも子供くらいなら大丈夫かな?





子「これ…」





「これあげる、お誕生日おめでとう」





子「いいの?」





「うん、このケーキも君に食べてもらったほうが喜ぶと思うんだ」





子「ほんと?」





「ほんとだよ、だから美味しく食べてあげてね?」





子「うん!ありがと!」





母「あの…」





「ふふ、いい誕生日にしてあげてください」





母「ありがとうございます」





そして二人と別れて家に帰る











「ただいま〜」





シーン





ですよね〜、話しかけないでって言われてますし?仕方ないですよね





「由依さん…」





由「買ってきたの?」





「それが…売り切れてしまいまして、買えませんでした、すいません」





由「はぁ、ほんと何してるの?」





「ごめんなさい…」





由「ごめんなさいって思ってるならさ、しなきゃいいじゃん」





「その通りです…」





由「ごめん、話しかけるの禁止継続で、今理佐とはまともに話せる気がしない」





「はい…すいませんでした」





あぁ〜やっぱり怒られた〜、でも…あの子の笑顔が見れたからいっか











それから数日後のレッスン





由依と話さなくなって四日目、由依に謝りに行っても無視されてるんです





はぁ…由依と四日も話してないとか変な感じ、なんかものすっごく虚無感





今日は誰とも話したくない…




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ここまでお読みいただきありがとうございます

明日続き出しますのでよろしくお願いします