また残して逝くの?自死遺族になるのはこれで2回目 -4ページ目

また残して逝くの?自死遺族になるのはこれで2回目

2014年12月 たった一人の妹を自殺で失った。

7年前、母親を自殺で亡くし、2人ぼっちになった。
どんなに辛く負けそうになっても妹がいたから乗り越えられた。
妹はわたしにとって最愛の…たった1人の家族。
妹であり友であり、わたしの愛しい子でもあった。

待合室のソファに座ってから、どの位経ったのか…。



刑事さんが「お待たせしました。準備が出来たので、ご案内します」と呼びに来た。



今日は何回、心臓をドックンとさせるんだろう。
ずっとお化け屋敷にいるみたいだ。



私が立ち上がると、皆して立ち上がろうとした。
が、刑事さんが「親族の方以外は立ち会えません」と言った。


夫の顔を見ると「大丈夫か?」と心配してる表情だった。


私は軽く頷き、口角を上げてみせた。


歩き出そうとすると、やはり叔母がついて来ようとした。

私は慌てて「叔母さん!私1人で確認しますので、ここで待っていて下さい!」


「ううん。○○ちゃんの最後を見に行きたいの。」

そう言った叔母の目はすでに赤かった。
もうこれ以上、言っても聞いてくれなさそう。


もし、叔母が倒れ込んだら私がしっかり支えようと覚悟を決め、二人で刑事さんの後ろをついて行く。


警察署の離れの遺体安置室の前についた。

そこには数人の刑事さんが待っていた。
恐る恐る、中に足を踏み入れる。


目の前にある台の上に妹は乗っていなかった。


「死後四日ほど経っているので、こちらの装置にて温度管理をしています。」と刑事さんの指し示す方へと顔を向けた。


その装置は棺桶のふた回り程の大きさだった。
棺桶同様、顔の部分だけが開いていて、そこから確認する様になっている。



想像していたのと違った。

実際、私がこういう場面に立ち会うのは
これが初めて。


母が亡くなった時に立ち会ったのは妹だったから、話しか聞いてなかった。

妹の話じゃ台の上に母が寝ていたと…。


だから想像と違う今に戸惑ってはいる。
触れる事も出来ないのか…っと思うけれど、
こっちでよかったかもしれないと思う気持ちもある。


「どうぞ、こちらの小窓から確認をお願いします」と刑事さんに託され、小さい脚立を登った。



ドクドクドク…と速い鼓動が全身に響き渡る。
もう体なんて暑いのか寒いのか分からない。
血管が蔓延ってる所がジーンジーン…とする。


走馬灯の様に妹の顔が頭の中で駆け巡った。



私は体を前のめりにし、装置の中を覗き込んだ。



(あっ…)




この瞬間、時が止まったかと思った。