役所に行くと、

先に元夫が待っていた。


しばらくぶりにその顔を見た。


正気を取り戻した私とは逆に


そこにはやつれて顔色の悪い、

負のオーラを纏った元夫がいた。


うわ。。。

めっちゃ怖い顔になってる。。。

(更に)


と思いながら声を掛け

番号を呼ばれるのを待っていた。


新しい家での子供の様子を聞かれ

楽しくやってるよ。と、

子供の近況を伝えた。

(不満足そうに、へー。だと。)


義両親に離婚を伝えたらしい。

(今頃?遅くね?)


「こっちに迷惑だけはかけるな」


と突き放されたらしい。 

(だろうね。愛のない人達。)


まるでこれから離婚届を出す事が

不思議なくらい、普通に会話ができた。


その空気感からか、


「体調が悪くて最近よく眠れていない。」


と、元夫が

弱気になっている発言をし始めた。


「大丈夫?ちゃんと食べてる?

(養育費滞ったら許さないからな)


どこか冷ややかに頭の隅で


【夫婦の会話ももうこれでおしまい】


と、考えながら


最後の最後は、妻として会話をした。


やっとやっと、

この人の妻としての役目が終わる!


いつまでもそうやって


夫ヅラしないでね?


番号が呼ばれ、

無事に離婚届が受理された。


達成感でいっぱいだった。


「じゃっ!お疲れ様っ!」


すぐさま颯爽と元夫に別れを告げた。


お互い、夫として妻として 


お疲れ様!


単純にその気持ちしかなかった。


元夫は


急な私の切り替えに少し戸惑った様子で


「お、おう。お疲れ。」


と、


何とも言えない表情をしていた。


(いつまでも世間話に付き合うわけねーだろ!)





あーやっと!




解放されたーーー!!





さようなら〜〜〜〜!!!





重い重い肩の荷が降りて



帰り道の足取りは



物すごく軽かった