70スープラ シートベルトガイド | RIP STAFF BLOG

70スープラ シートベルトガイド復元製作

広報の原です。 いつもご覧いただき、ありがとうございます。
70スープラのシートベルトガイドを復元製作させていただきましたので、ご紹介いたします。


約30年前の70スープラ。オーナー様が純正のまま大切に乗られています。

2ケタナンバーが懐かしい。


70スープラのシートベルトガイドは、シートの肩部分にあるプラスチックパーツですが、経年劣化で樹脂が硬化し脆くなりやすく、割れやすいのが最大の弱点。
特にシートを頻繁に前後に動かしたり、ベルトを強く引っ張る使い方をしていると、パキッと割れるケースが多いようです。
純正部品はすでに生産終了。
シートベルトガイドが割れると、ベルトが正しい位置を通らなくなり、巻き取りがスムーズにいかなくなります。
乗り降りの際にもベルトが邪魔になり、使い勝手が悪くなるだけでなく、安全面にも影響が出るかもしれません。

 


今回は、運転席側のシートベルトガイドが破損したので、純正部品の代替品として復元製作させていただきました。

 


破損したシートベルトガイドを一時的に直して3Dスキャンし、その型枠を3Dプリンターで製作しました。
こうすることで今後また必要な時があれば、すぐに製作することが可能です。
また3Dデータを反転することで、助手席側のシートベルトガイドも作製できるので、予備的に助手席側の型枠も3Dプリンターで製作。

今回は運転席側と助手席側、2種類のシートベルトガイドを製作いたします。


その型枠からシートベルトガイドをチョップドカーボンで作製。
チョップドカーボンとは炭素繊維を短くカットしたもので、エポキシ樹脂に混ぜ込むことで材料全体の強度や剛性を向上させることができます。
型枠を固定させ、乾燥させます。


乾燥後、型枠を取り外すとシートベルトガイドが出てきます。

 

運転席側と助手席側の2つのシートベルトガイドです。
バリを取って、丁寧に表面を均していきます。


グレーに塗装して完成です。
チョップドカーボンは、プラスチックのよりも遥かに強度があるので、簡単に割れず長寿命。
純正より耐久性を持たせることができました。
型枠を作成したことで量産が可能ですので、全国の70スープラオーナー様、ご入用でしたらお問い合わせください。
お仕事をいただき、ありがとうございました。

   

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