昨日5月5日は、僕の岐阜市の休日診療当番でした。
青柳町にある、
「岐阜市休日歯科診療所」
にて診療を行いました。
岐阜市歯科医師会の会員が順番に担当になります。
本来は歯科医師は一人での担当になるのですが、連休中で多くの急患が予想されるため、GW中は二人体制での待機でした。
昨日の来院数は15人くらいでしたが、普段の日曜日は10人も来院されないことが多いそうです。
もうお一方の先生には昨日初めてお会いしたのですが、とても気さくで優しい素敵な先生でした。
岐阜市内で開業されて20年近く過ごされていらっしゃる先生で、待ち時間には開業医としてとても勉強になるいろいろな話を聞かせていただきました。
僕にとってはとても貴重な時間になりました。
それにしても、この「岐阜市休日歯科診療所」。
まるで昭和初期の建物に迷い込んだみたいです。(笑)
未だにこんな待ち合い室があるんだ・・・って思ってしまうような長椅子が並べられた待ち合い室に、小さな小窓のみの受付。。。
歴史を感じました。(笑)
僕が聞いたところによると、この「岐阜市休日歯科診療所」は岐阜市からの委託業務として、岐阜市歯科医師会が管理等を担っているそうです。(間違ってたらごめんなさい。)
そして年間に数千万円の赤字を計上しているそうです。(これも間違ってたらごめんなさい。)
もちろん岐阜市からの助成金があるから成り立つ話なのですが、維持していくのはちょっと大変ですよね。
なるほど、建物や治療台・レントゲンなどはかなりの年代物ですが、「こんなのココで使うのか?」って思うような医療機器が置いてあったり、消耗品や治療材料などの在庫も種類も無駄に多いような気もしました。
たしかにいろいろな先生が入れ替わり立ち替わりするので、そのニーズにいちいち合わせるとそうなるのでしょうが。(笑)
しかし、それにも増してコストがかかっているのは、きっと人件費なんでしょう。。。
まず、歯科医師一人分の手当てがありますよね。(いくらなのか明確に聞かされていないうちに当番の知らせがきたので、僕はまだ知りませんが。。。安くないはずです。。。笑)
そして、衛生士さん・受付事務合わせて昨日は4人もいらっしゃいました。
彼女たちの人件費も必要になってきますもんね。
この来院数でこのスタッフの数・・・、基本的に民間では絶対ありえない数字ですね。昔からの慣例で仕方ないのかもしれませんが、税金が使われてると思うと若干釈然としない面もありますね。。。
国会と一緒で、人員削減って意見はきっと造反とみなされ批判されちゃいそうですけど。(笑)
応急処置が主体の病院で、利益などほとんど上がらない病院ですから赤字になるのは仕方がないことだと思います。
ただ、利益が上がらないから無しにしてしまう・・・って考え方も極論だと思いますが、今よりまだまだ改善の余地はあるかな、って正直なところ思いました。
ともあれ、岐阜市民の税金の補填で賄われている診療所ですから、岐阜市民には積極的に使っていただく権利があります。
もっと皆さんに認知されて気軽に利用していただくようにしていかないと、せっかくの診療所が勿体ないですもんね。
「りお歯科クリニック」は日曜日しか来られない患者さまのために、日曜日は午前中のみ診療いたしております。
僕は以前、歯科医師会に入会するときの入会式である役員の先生に、「君は日曜日診療するみたいだけど、休日診療当番の時はどうするの?その時は自分とこを休んででも出てもらわないと困るよ。」って言われました。
昔から一部には日曜診療を特異なことと捕らえて、批判するような風潮があるのも事実です。
ですが、僕は患者さまのために日曜日も普段診療しているのに、それを休診にしてまで休日診療所に出勤しろとは本末転倒のような気がしました。
ま、日曜に休日診療当番が当たったときは、祝日に当番の先生に代えていただこうと思っていますが。。。(笑)
いずれ地域で数件が担当制で日曜診療をするようになればいいな・・・って思っています。
僕は実際日曜診療をしてみてかなり患者さまのニーズは高いと感じました。
たしかにスタッフは集まりにくいですし、体力的にも経営的にもきつい部分はあります。
それでも将来的に、地域で日曜日に必ずどこかの診療所が開いている、となれば患者さまの利益にも安心にも繋がると思っています。
僕も体力的にいつまで日曜診療ができるか分からないですが、地域内で交代で診療所が対応できるとなれば安心ですから。
それが理想ですね。
全ての患者さまに安心していただけて、信頼していただける医療を提供できるように、これから歯科医療会も変わっていかなければいけないと思っています。