6月30日(土)、リバーウォークで韓国フェスタを楽しんだあと、門司港へ。
着いた~♪
雨も上がった~♪と喜んでいたのですが
さっきホームで 距離感がめんどくさくて前にやったカップルの男子が、やたらと振り返って建物を写すんです。
デジカメを片手で半身で。
そのたびに踏み出そうとしたこちらの足が停まることに気づいているのか?いないのか?
デジタルガジェットの性質、
あなたはなぜそこで現実を高度に複写しようとしてるのですか?という問いの答えの盾(たて)には
自分と彼女との関係性がある といわんばかりなところが ちょっとうっとうしかったんだけど...
レトロ地区に差しかかったところで大雨が降り出してくれました。
実は今日なぜ門司港に来たかというと
5月の門司みなと祭りのときにステージの催しでいただいた地域振興券の期日が
6月30日の今日までだったんですね。
栄町銀天街のニッチクさん(CDショップ)に向かいました。
おかみさんが『これはどうでしょう?』 と付きっきりでご案内してくださった末、選んだのは
田中絹代出演作の『風の中の牝鶏(めんどり)』 DVDでした。
見つけたとき、靄(もや)が晴れたような そして新しい霧雨に浸されたような新鮮な気分になりました。
ありがとうございます。
自分へのお土産でモノクロな天気と心に彩りを。
~今朝の録音より~
Studio elektronische Musik (WDR 3 〔ドイツ〕)
praxis [ 23 ]:
York Höller Quartette [ 2 ]
Minguet Quartett によるヨーク・ヘラーの弦楽四重奏曲の録音の第2部。カルテットに混ざって、実際のサウンドが電子的に変換されたサウンドが聴けます。
※前半(1.~10. )はインタビューを交えて11.Antiphon (1976) の断片的紹介のよう。後半(11.~13. )に3曲。
1.のこぎり状に刻みながら下降してくる弦の加工音がケタケタ笑ってるよう。それに無調のカルテットが絡むと、加工音は水玉や波紋のようにも揺らいで聴こえる。加工音がピッチを保ちつつ カルテットが盛んにピチカートすると、まるで水漏れが臨界に達するのを待ってるよう。
2.ハープシコードをもっと当たり障りの無い音にしたような電子音が、灰色の虫の羽音のよう。湧き上がって明るくなったその音から、カタン、カタンと階段状に落下していく続きが聴こえたかと思うと、オーケストラのように深い音がスリリングな沼のように広がる。今度は再びその加工音がトクン、トクンと落下し、そのたびに再生速度を緩められ、アタックからの減衰が盛大なノイズのムラになる。
3.裏声のようなカルテットの高音に まるで電のこのような電子音が透けて聴こえる。またも階段状に、植物の下の葉、下の葉と辿るようにフワッと落下。太い打音が加わり引き伸ばされ、やはりノイズのムラへ。
(テープ技術者へのインタビュー)
4.チリチリと微音のバイオリン。そこに鏡を割るようにピアノ?のアタックとピチカートが同時に鳴る。(テープ技術者へのインタビュー~ヨーク・ヘラーとの対話がかぶって消える)
5.加工された、弦の高音ビブラートと太鼓のようにも響くコントラバス?がクワッと弾(はじ)き出され、沈黙にエコーする。それが繰り返されるけれども、今度はチェロが目立ち 追い詰められた動物のように素早く音の向きを変える。そして長く伸び、また軋めく。(解説で中断)再開後、最初の軋めきはカルテット、次に違和感のある加工音、そしてまたカルテットが込み入ってくる。
6.高音でうごめく弦がチリチリパーマのようにもつれてイラッと停まる。今度はヌルッと溶けるようなピッチが下降。音の底面に近いところで綾になる。再びさざめくように、そして弾(はじ)くようなイラッとした弾(ひ)き方がピチカート混じりに。
7.チェロとバイオリンの滑らかな旋律のオクターブ。
8.普通にバロックっぽい旋律。
9. 8.より よりバロックっぽい。
10.サイン波かと思ったくらいのかすかなチェロから、モノラルになったタンゴっぽいカルテットへ。
11.Antiphon (1976)
ピチカートの加工音が水琴窟のように響く。無調旋律がワヤになったあと微音の静けさへ。また水琴窟のような音。微音のビブラートが遠くからユラッと迫る。その際(きわ)がビーンと歪む音に加工される。その音と 生々しいピチカートとの入れ替わりに磁力が働く一方で、その反発力を受けたようなチェロがたゆたう。そこにバイオリンの小刻みな微音が膨れ上がってくると ビーンという加工音も湧き上がる。そのあとはしばらく加工音はなく、しっぺ返しを逆さにしたような無調の展開から、バレエの手の動きのような滑らかなバイオリンへ。しかしそれがしおれたように澱んでくると、新たなるスピードの予感。引っかくような音やピチカートが混ざり始める。遠くののこぎり状の音が一旦沈黙したあとで、バイオリンの高音からチェロの低音まで水のように音が走る。チェロがノイジーに揺れると またほんの少し加工音が混じった。そして、逃げ惑う鼠を叩きながら追うような展開へ。ブルブル... いう加工音はまるであり得ない速さで脈を打つ鼠の心臓みたい。スルッ、スルスルッと逃げるような音が走る。そして機械のようなピチカート。逃走行為の空回り?いや今度は縦の動きや跳ねを感じる。ビブラートと加工音の揺れがひとつの綾になって、つ の字のカーブを描く。ポワーと天からのような微音。そしてまた、加工音の水面のような揺れにピチカートのポタポタが。ここでかなりくぐもった低い加工音。まるでコンクリートの溝蓋を揺らすような音。ピリッ、ピリッとひび割れるようなピチカート。あるピッチを執拗に繰り返す。触手のようなバイオリンが優しく伸びる。そこに針金の束を鳴らしたような小さな異音がする。それはハープシコードを影にしたような音。カルテットを再び熱い音へと高める要因。火傷しそうな不協和音が太鼓?とともに階段状に昇る。太鼓は引き伸ばされノイズのムラになる。ムラと柔らかい弦の音を聴いてると、太鼓じゃなくてピアノだったかな?という気もしてくる。ノイズのムラが消え、バイオリンが拍子を刻むように高らかに鳴る。けれどもすぐにカオスになりピチカート。そしてピチカートの硬質な加工音。息詰まるようなのこぎり状の弓の動きからキュルッ... キュルッ... とスピンアウトする音とその加工音。のこぎり状の音が無限上昇し切って、カオスが転げ落ちてくる。もう一度そうなりかかったのをピチカートが解放。微音の長音が上昇しながら消え入る。
12.3 Fragmente (1966)
つやを消したようなバイオリンの不協和音と旋律。モワるのこぎり状の音が高まり、スーッと引く。やっと綺麗な音色がするけど普通の現代曲。旋律に関係なく流れ星のようにスラーする背景。ビブラートを溜め込んだあと、ザーッと強い音を提示。そのまま空へ吸い込まれるような高音へ。
ピチカートが生み出した残響に、しなだれかかるような旋律と和音。そのままかかり続けるわけにはいかず、ビブラートとピチカートで 時を蛇腹のようにたぐる。そしてまたしなだれる。1秒強くらいの間に何十ものピチカート。そのあとの強い調子は まるで光と音の速さのズレみたい。余韻のようにしばらくビブラート。そして緩~い置くような音。
切るような 不協和音。不協和音のエネルギーが一気に放出されていく。追い風を受けてるようなビブラートや引っかくような音の刻み。不協和音が背後のスラーに影響されてスーッと消えたあと、今度はスーッと穏やかな弱音が。それもつかの間、カルテットそれぞれのスラーから音がのこぎり状にせわしなくなる。高音のビブラートに、瓶の蓋をポンッと開けるようなピチカートが添えられる。弱音を溜めていき、キューーッと一気に急降下スラーする。
13.Monogramme (1995 – 2004)
ピアノ独奏。まず1音鳴らして、そこから広がる波紋を表現するように続ける。2、3、4度目と そのバリエーションのようなところがあったんだけど、5回り目になって語ってるような低音、6、7回り目はカーテンの揺れのようにリリカル。その後、現代曲調を強め 最後は狭い音の関係に収れんしていくように。
STARBUCKS に居るように#151
〔お土産の.. 〕
決め手は旧大阪商船門司支店の塔部分がプリントされていたことです。海上交通の要所 門司港には税関があるので昔から海運会社が集まってきました。りんぞうがレトロでよく買うのはタイのトムヤムペーストだったのですが、いつの間にか淘汰されて商品棚からなくなってしまいました。でもレトロ地区に来るとやっぱり何かしらスパイシーなものや異国のものをイメージします。叩き売りのバナナやフルーツ、香辛料の匂いのざらつく感じが 花粉のようにイメージから離れません。その集積地としてはレトロ地区はまだまだおNEW なところなので、雨が降ると匂いは綺麗に一掃されそうな気もしますが、船や海の匂いのざらつきにも 塩辛い異物は含まれてます。『焼きカレーポテあられ』 の味もどういうわけかペッパー風味掛かっていて、内側でじんわり再現性を味わいたかった気持ちは外へ外へ向かわされました。
デジカメ、落札しました。
IXY 30S 、高感度 IXY 。
持ってるだけでわくわくし過ぎます♪