事業承継 | 治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ

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前衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。


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 地元で色々な話を聞いていると、「黒字で廃業する会社」がとても多い事に気付かされます。全国的に廃業する会社の半分くらいは黒字廃業です。最近、私がショックを受けたのは、東京都墨田区の「岡野工業」の廃業でした。3ミクロンの痛くない注射針で有名な会社です。その会社が無くなる事の損失のみならず、日本にとっての損失だと痛切に感じました。

 

 我が街北九州市にも、とても良い技術を持つ中小零細企業がたくさんあります。ただ、「研磨技術なら誰にも負けない」と豪語していた知り合いの社長も年齢と共に弱音を吐くようになってきました。

 

 勿論、国の側も事業承継の重要性を認識していて、中小企業庁が承継円滑化法の改正等を行っています(ココ)。税制や共済の仕組みが障壁にならないよう、国としてとても頑張っていると思います。

 

 ただし、こういう制度が届かない中小零細企業がたくさんあります。改正法には「中小企業基盤整備機構によるサポートの強化」が盛り込まれていますが、なかなかそれが届かない企業の方が多いでしょう。そもそも、「承継」という選択肢を念頭に置いていない(というか、考えた事もない)社長さんは多いです。「自分の腕でやれるところまでやった。やれなくなったら止めるだけよ。」という職人気質の社長さんは珍しくないです。

 

 私が見ている限り、「事業承継サービス」を提供できる人と出会うかどうかという偶然性にかなり左右されるなという印象を持ちます。事業承継について知見のある金融機関、保険会社、社労士、税理士といった方と出会えれば、そのチャンスが得られ、そういう方に出会えなければ、結果として何も起こらず廃業していく、その偶然の出会いによって、その会社が有益な形で承継されていくかどうかに繋がっているように見えます。

 

 資産査定、税制、社会保障、顧客の継承、技術の伝承等、多種多様な要素が絡むので、私が口で言う程簡単でない事はよく知っています。事業承継に乗り出したけど、資産の査定額でなかなか折り合えず人間関係が悪化したとか、そもそもケミストリーが合わなかったとか、そういう具体例を聞いた事もあります。ただ、それ以前の根本的な問題として、「そういう可能性がある事を知らなかった」というケースを減らしていく事が最重要課題ではないかなと思います。現在の「(事業承継サービスを提供できる能力のある方に出会える)偶然性」に左右される状況を解消していく事が必要です。それを制度的に整えるのは地方自治体の役割でしょう。

 

 非常に雑に言うと、廃業してしまえば、その会社にある機械等の大半は「ゴミ」になります。しかし、そこにあるのは実は「宝の山」かもしれません。高齢化と人口減少が進む中、この事業承継が今後の日本経済の足腰を支える鍵になるだろうと、「ものづくりの街」北九州で考えを巡らせています。

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