昨日 1ヵ月検診に出かけたついでに


職場にも行きました。
所用があって。


行く先々で
「あっ○○さーん(私のコト)。
色々大変だったねー。」
と声をかけられて
思った以上に長居するハメに。





父のコトを言われてるのは
すぐ分かったんだけど。


お葬式には
職場から弔問にも来て頂いたし
電報も頂いたし
花輪だって頂いたし。


…でも。


ウチの職場、同じ施設内だけで職員
1000人以上いるんですけど。


知ってるのは
所属部署の人たちと
総務課、人事課、秘書科くらいだと
勝手に考えてたので


なんだ?
この、口裂け女の話並みに
情報が浸透してるのは何故なんだ?!


と薄ら寒くなった私。


で、聞きました。


なな何でみなさん
そんなにご存知なんですか?


すると


「一斉メールが来た。」


((((゜д゜;))))


な…何故?!


私が仕事してた時
職員の親が亡くなったからって


訃報メールなんて
来たコトないけど?


100歩譲って
例えば私が幹部ポストに就いてる人なら
そういうコトもあるかもしれないけど…


私なんて 何の役職もナイ
しがない組織の歯車の1つに過ぎない
ちっぽけな存在なのに…。
(そこまで言う?)


職員に周知させるべき情報だったの?


私が知らないだけで
実はウチの父、
私の勤務先の重鎮だったのかしら…?
(160%、有り得ないけど)





そんなこんなで
いろんな人から声をかけられ


その都度 父の話をして
その都度 涙目になってる私って…。


大概、ウザイよね…。


でも仕方ナイじゃん!
悲しいんだから!
思い出すと涙が出るんだから!





9/6、夜11時45分
ちょろりんを抱いて
病室のドアを開けた時の光景を


私は今も鮮明に
思い出すコトができる。





あの日、私は日中ずっと病室に居て

でも 生後2週間のちょろりんも連れて来てたし

父の状況も 低空飛行ながらも安定してて

夕方、相方が実家に送ってくれて。





ベッドで休んでたら
夜11時過ぎくらいに
病院に戻ってた相方から


父が危ないかもしれない
という電話があって


頭が真っ白に。


ちょうど弟が帰って来て


私は弟に叫びました。


今電話あって お父さん危ないって!
アンタこのまま病院戻って!!
私も連れてって!!


弟は「ウソやろ!?」と叫んだ気がする。


それまで病院に詰めてた弟。


父も落ち着いてるから
一旦、お風呂に入るタメに帰ってきた所だったらしい。


「30分前までは、危ないなんて言ってなかったのに…
だから帰って来たのに…」


逸る気持ちを抑えながら
病院に向かって
もう着くという時に
また相方から電話。


「お父さん…ダメやった…」


相方は泣いてたけど
私はまだ 相方が言ってる意味が分からなくて


とにかく今来てるから、
ちょっと待ってて!


なんて、トンチンカンな返事をしてしまい…。


病棟前で車を降りて
エレベーターに飛び乗って
扉が開くと同時に飛び出して
病室のドアを開けた


私の目に飛び込んだのは
点滴も 酸素マスクも サチュレーションも
全部外され


ベッドで静かに眠る父でした。





ああいう時って
ベタだけど
安いドラマのワンシーンみたいだけど


ホントに
「お父さん!!」
しか 言葉が出ないんですね。


バーッとベッドサイドに駆け寄って


「お父さん!!お父さん!!お父さん!!お父さん!!」


って 何度も何度も呼びかけて。


だって、返事しそうだったから。


だから続けて
「お父さん!!起きて!!」
を連呼して
体を揺らしたりして。
ボロボロ泣きながら。


後ろから相方が
「11時33分だったよ」
と言ったから
壁の時計を見たら


11時45分だった。


たった12分。


間に合わなかった。


それでワンワン泣いた。




その時は 間に合わなかった悔しさでいっぱいだったし


きっと弟も 一旦病院を離れたコトを
悔やんだと思うんだけど


父は私たち姉弟にとって
ずっと『強い父』だったし
弱い所を見せない父だったから


自分の最期を見せたくなかったのかな…。


あのタイミングで弟が帰って来たから
私は病院に行けたんだしね。


もちろん、弟が来なかったら
自分で運転して行くつもりだったけど


最後まで私のコトを心配してた父だから


産後2週間の私に
ちょろりんを乗せた車を
運転させたくなかったのかなぁ…なんて


今は思ったりします。


こじつけかもしれないけど。