【#12:音を消したテレビ】 | リンすけさん家の気まぐれ雑記帳☆(夏゜ー゜)八(・Θ・)八(゜∀。*)

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気まぐれにいろいろ書きなぐります\(^o^)/
変態はjustice!(゜∀。*)←

ありがとう、そしてありがとう!



壁||Θ・)チラッ<需要ないだろうけど(笑)勝手に投下しますぜ!←

あいりん(+α)に言わせたい台詞トータルで23個も頂きました!\(^q^)/アリガダヤー

全部使わせて頂けるか分からないですけど似たようなニュアンスでも出来るだけ使わせていただきます!(`・ω・´)シャキーン

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※御注意※

この小説は2013年9月~10月頃を時間軸としています。
その為、現在は卒業されているメンバーさんが出てきたり、所属チームやグループも当時のままとしています。
紛らわしくて申し訳ありませんが、何卒ご了承くださいませ。


※御願い※

言い訳にしかなりませんがこちらでも書いてました通り(病気のせいにはしたくないんですが)、以前よりも言葉や文章が出てこない状態になっております。
それに加え、何とか元気なうちにこの小説を完結させたいという思いもあります。

なので正直、中身のない文章・そしてバタバタな流れの急展開・呆気ない話になると思います。
こんな駄文でも楽しみにしてくださっていた皆様には本当に申し訳ありませんが、何卒ご理解のほどお願い申し上げます。
しかしながら今の自分に出来る精一杯の範囲でこの小説を完結出来るように頑張りますので、それでも楽しんで頂けたら幸いです。



【♯12:音を消したテレビ】


誰かの声なんか何も聴きたくない。

だからつまらないドラマ、映しておくの。

悲しいことから離れるように―世界の片隅で。


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―ちび玲奈が麻里子達と遭遇する少し前


「………」


ちびあいりんは、“とあること”を黙考していた。


『(ちびあ・ω・いりん)』


あれから引き続きヘリコプター(CH-47J)を操縦していたちび玲奈が徐に、ちび玲奈の補佐役として隣に座っていたちびあいりんに声代わりの顔の言葉で意思を向けた。

「?何でしょう、ちび玲奈さん」


後方では愛李達―言い様のない、呵責の念と痛々しい位の感情を胸に湧かせて―が先刻までではないが未だ憔悴しきった様相で力なく顔を俯かせていて。

ちびあいりんはやるせない想いでそちら側を気にしつつも、自身も顔をちび玲奈に向ける。


『(気づい・ω・てる?)』

「…先程からの…“電波”の事ですか?」

『(う・ω・ん)』

「やはり、ちび玲奈さんも気付かれていたんですか」

『(あの二・ω・人は?)』

「…ちびちゅりとまなつ…あの様子だと、気付いてないみたいです」

『(そっ・ω・か。)』


おそらくは現状、この二人にしか理解しえない会話を続ける。

物静かな機内の空間。
響くのはその静寂さを切り裂くように激しく回り続ける、規則的なヘリのローター音。


「しかしこの“電波”…どこから?」

『(…!!待って、もしか・ω・したら特定出来るかも)』

「本当ですか?」

『(ゴメン、ちょっ・ω・と操縦変わって)』

「了解しました」


途端、ちび玲奈がヘリの操縦をちびあいりんに委託したかと思えば目を瞑り音もなく神経を研ぎ澄ませ始めた。

ちび玲奈の身体を透明な光が淡く包む。


『(…分析中、、処・ω・理範囲レベル…)』
『(東京都○○区・ω・△△-×ポイント)』
『(地下…多数の・ω・生体反応有)』
『(コード、、、・ω・A、K、B…)』

「AKB!?」


ちび玲奈の顔に映る文字の羅列の中の一文に、思わずちびあいりんは声をあげる。
そしてその声に反応したのか、佐和子や愛李達が項垂れていた頭の視線の先を前のフロントガラスへ移した。

『(…?また新し・ω・い電波反応?)』

「別のですか?」

『(うん…ハード、iPhone…・ω・…ユーザー、シノダ、マリコ)』

「シノダマリコ……AKB48にかつて在籍されていた方みたいですね」

もはやちび玲奈にとっては(ちびーず曰く)“電波信号”さえ介入できれば個人情報を突き止めるのも朝飯前の模様で。

そしてそんな事にも既に驚く気配も見せず、“シノダマリコ”とちび玲奈に映し出された羅列から素早く自身もネットから情報を取得するちびあいりん。
その情報を受けてかちび玲奈は次のアクションを提案する。


『(…ちょっと・ω・行ってくる)』

「行ってくるって…?“こちら”の方に?」

『(うん。この“電波”の・ω・近くにいるから)』

「それはつまり……?…っ、まさかそういうこと」

『(そう。あ、みるきーに“許可”・ω・して貰えるように伝えてて)』

「…ちび玲奈さん、」

『(ん・ω・?)』


ちびあいりんはちび玲奈の顔をじっと見つめる。
本来なら人間でもなく、言うなればただの何らかの事態で発生した“電子媒体”の存在にしかすぎないのにその瞳には“心配”“不安”という感情とも受け取れる“何か”―そんな眼差しでちびあいりんは彼女の顔を見つめながら口を紡いだ。


「…この役目はちび玲奈さんにしか出来ません。私達はそこまで介入できないレベルですから。…でも、…その、無理だけはしないでください」

『(…分か・ω・った)』


ちび玲奈もそんなちびあいりんの顔から何かを感じたのか、頷く姿勢を見せた。


『(操縦代わりにヨロシク・ω・情報入ったら連絡する)』

「…分かりました」

『(それ・ω・と、)』

「?」

『(今貴方がおそらく考え・ω・てた事、私も考えてた)』

「えっ?」

『(じゃあ行・ω・ってくる)』


ちびあいりんが操縦を変わったのを確認した後そのような事を呟いたかと思えば、ちび玲奈は身体を眩く輝かせたと思えばあっという間にその姿を消した―。


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―明音、あかね……


耳になじんだ声。
優しくて安心するアイツの声。
夢の中のアイツは、――………




「―……さん、…りさん」


誰かが私の事を呼んでいる―誰?…愛李……?


「…んっ…ぁい、り…?」

「ちゅりさん、良かったぁ。やっと起きてくれた」


明音の顔をひどく心配そうな眼差しで覗き込んでいた彼女は―今しがたまで明音の夢に出てきていた愛李ではなく。
愛李と同じようなセンター分けがトレードマーク、ハの字眉が特徴の古畑奈和であった。

そう自身の脳が認識し意識も鮮明になってきた中、奈和の右手によって身体が引き起こされる。
瞬間まだ完全に体は目覚めてないのか右のこめかみ辺りにピリッと痛みが走ったが彼女に痛みの走った顔を見られないように俯いたままのフリをした。


「…一体何が…どうなってんの?」


明音は先程の情景を必死に記憶の糸の先から手繰り寄せながらふと、周りに目を見やる。
どうやら殆どのメンバーは意識を取り戻しているようだ。
4、5m先あたりで同じチームメンバーである“みこってぃ”こと内山命とAKB48からの兼任メンバー“みなるん”こと大場美奈が未だ目を覚まさない、SKE48のドン・教育部長こと“まっきぃ”こと斎藤真木子の顔にどっちが持っていたのか黒マジックで落書きをしているという今の状況にある意味そぐわない事をしでかしていたが敢えてスルーすることにした。


「私もあまりまだそこは…でも、」


奈和の返答に再び彼女の方に意識を向ければ、ハの字眉から今にも泣きそうな表情になりながら言葉を繋ぐ。


「…いないんです。ななちょ…なんなんが…」





―それと同時刻、そこから場所を数メートル移した位置で大島優子も同様にとある人物がいないことに気づく。


「おっ優子、良かった目覚め「たかみな!いないんだよ!」


優子の安否を気遣い人混みのなかを掻い潜り、彼女が無事でいたことに安堵しかけた高橋みなみの台詞に上乗せするかのようにやや焦った口調で優子は叫ぶ。


「ちょ、優子どうした落ち着けって!いないって何がだよ」


優子に両の肩を掴まれながらガクガクと揺らされながらもみなみは優子を落ち着かせようと彼女の右腕を軽く叩いた。


「いないんだよ…にゃんにゃんが…こじぱが…!」


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パシャ、と水音が跳ね跳ぶような音に彼女―菅なな子は失われていた意識の思考回路を再び起こした。
と同時に顔や身体に冷感が通り抜けた事と着用している衣類の不快さから自分は今、水をかけられたのだと整理しながらぼんやりと視界の端を開いた。


「ひひヒひ、やァーッと起きてくれたかい?」


濡れた前髪の隙間から覗くその眼前には気持ち悪い声のみならず気持ち悪い風貌の面持ちの男がバケツを抱えたままほくそえんでいて。
そのあまりの薄気味悪さに刹那思わずたじろぎかけたが、どこかで見覚えのある顔だと記憶を呼び起こした次の瞬間―普段は温厚のなな子だがその気持ち悪い風貌の男に喰ってかかるかの如く殴りかかった。


「おォっと、あぶないあぶなイってねェ」

「がっ、」


しかし後ろから監視員の男から逆に殴られる形となりなな子の顔は再び地面に擦り付けられるように倒れ込んでしまった。


「お~オ~威勢のいい嬢ちゃんだねエ~ヒヒヒ」

「アンタぁっ!お父さんをよくも……っ、!!」


依然としてこの男は気持ち悪い笑みを浮かべたままであったが、“お父さん”というワードにピクリと眉毛をあげる仕草を見せて。


「…あー、アンタ、菅のガキかァ。ヒヒヒ、アンタの親父イイ呻き声出してたなァ?ヒャハハハハ」


その言葉にまた殴りかかる衝動に駆られるも頭を監視員の足によって踏みつけられているため動かすことが出来ない。
それでもなな子は言い様のないほどの怒りと憎しみという憎悪の塊を伴った眼でその男を睨み続けていた。


「ねえ“イデダチ”さーん、その辺にしときなよーアイドルは一応顔が命なんだからさー」


不意にその気持ち悪い男の後ろから別の人物ー声色からしておそらく女性ーがやや気だるそうな重さを纏いながらも諌めるように口を挟んできた。


(え……っ?)


ちょうどその男の後ろに被るように立っているのであろう女性はなな子側からは視認する事は出来ない。
しかしなな子は今の声だけでその声の主が“誰”なのかー脳内は“あの人”だと声から情報を処理してしまって。

無理もない、たとえ“グループが違えど”も、“ほぼ交流がなかった”としても、テレビや表舞台で、そしてツアー等でも何度もその特徴的な声を耳にしていたのだからー。


「オイアンタ、俺の名前は“イデノクチ”だって言っただろォがァ?誰だよ“イデダチ”ってよォ」

「えーそうだったけ?えーんいっぱいいすぎてわかんなーい。だからもう“オジサン”でいっか」

「へーへー、もうそう呼んでくれェ」

「…こじはる、さん…っ?」



そんなどこか空気を読まないような抑揚のない声調で、“イデノクチ”という男の後ろからひょっこりと姿を現した人物―、


「ねー、ゴメンあなたの名前が分かんなくてさー誰だったっけ?てか才加のことよくも殺ってくれたじゃん。おかげで計画変更しなきゃだったしもうホントいやー。
…才加も本当はあなたが“あの騒ぎ”(#6)の時にどさくさに紛れて毒でも入った注射でも打ってたんでしょ?才加の身体に注射の跡あったし」


カラン、とおそらくはなな子が才加を殺める際に用いた注射器のアンプルが彼女の手から床に無造作に投げ捨てられた。


なな子の瞳に先刻まで宿していた憎悪の塊という感情は一気に抜け落ち、代わりに芽生えたのはただひたすらに驚愕、という感情のみ。
無理もない、何故なら今自身の眼前にいるのは所属は違えど同じグループの“こじはる”―小嶋陽菜なのだから。


「なーんで才加があたし達側の人間ってことが分かってたのかなー?でも陽菜を殺らなかったってことはそこまでまだ分かってなかったってこと?」
 
「何で…どうしてこじはるさんが「悪いが生憎貴様の質問に答えているヒマなどない」


重低音の冷徹な、また別の人物の声が辺り一帯に響く。
なな子の頭を踏みつけていたままの監視員が足を離した為ようやく身体を動かせるようになった彼女はゆっくりと上体を起こした。


「―、ぐっ…」

「単刀直入に聞こう。お前さっきあの部屋で何をした?」


しかし次の瞬間には今度は首から胸倉にかけて辺りを容赦ない程の握力で掴まれてしまった。
なな子の胸倉を掴んだままのこの男は更に言葉を続ける。


「…っあなたが、ここの組織のっ長…?」

「質問に答えろと言っている。さもなくば…殺す」

「まーまーちょっと落ち着いてよーこの子殺しちゃったら“仕掛け”の解除方法分かんないじゃーん」


冷徹で鬼気迫る男など意に介さない様子で女性―にわかに信じがたいが陽菜が間に割って入ってきた。


「貴様も邪魔するのであれば殺すぞ。たとえ組織の一員であったとしても」

「もー殺す殺すって殺すことしか考えてないのー?だから眉間にいっつも皺寄せてんじゃん」


殺す、と決まり文句な脅しを受けてもマイペースさは変わらないのか、陽菜は引き剥がす形でなな子から男の手をほどいた。
この男―そう、#7で謎の組織“Raging”で演説をしていた人物、つまるはなな子の予想通りこの組織の首領・ボスである。


「ヒヒヒひヒヒひ、カキノキくんにそこまで立てつけるのアンタとあの女ぐらいだなァ~」

「井手口、余計な事は言うな」

「ひ~怖い怖い、さっすがカキノキくーん」

「―でさぁ、ゴメンけどあの時陽菜たちを気絶させてた時に何をしてたのか…何を仕掛けたのか言ってくんない?あ、気絶させた方法もあなたがうんたら言ってたのは嘘でしょ?ナノウイルスがなんちゃら~みたいなやつ。本当は電気ショックでしょ?陽菜達がしようとしてたみたいに」


言いながら陽菜は自身の靴底を指す。
そこにはなな子の靴裏と同様の類である絶縁材が貼り付けられていた。


「正確には電気ショックとかそんな生易しいもんじゃなくて高圧電流でこんがりバーベキューの予定だったんだがなァ。それをこの菅のガキが何らかの経路でこっち側のデータベースをハッキングしてこの施設のシステムをうまいこと細工してたんだろォ?電気ショックもご丁寧に気絶する程度のレベルまで調整してなァ?…で、だ」


ずいっと気持ち悪い方の男―井手口が身体を寄せる。
その手元にはなな子の所有物である小型パソコンが握られていた。


「おそらく俺の予想だとお前の親父がお前に何らかの形でデータを渡しているはずだァ。じゃないとここまでハッキングできる訳がねェ。それに…他にも“いる”んだろ?こっちの計画を阻止しようとお前らに手を貸してるヤツが。実際さっきも“ネズミ”が入り込んできやがってなァ~。
さっきからこのパソコン弄り倒してんだがセキュリティがいかんせん頑固なもんでよォ、肝心の最後のとこのパスワードがどうしても解除できねェ。…パスワードは何だァ?」

「……っ」


なな子は痛む首のあたりをさすりながらも無言を貫き通す。


「ハァ。この様子だと口、割ってくれそうになさそー」

「カキノキくーんどうするゥ?こいつが口割るか対処するかしてくんないと最後の詰めが出来ないよォ~?」

「…なら死なない程度に吐かせるまでだ。迅速にな」

「待ってましたァ!」


井手口は再び限りなく不快な声と面持ちでなな子の手首をつかみ無理やり立ち上がらせた。
陽菜はそんな様子を感情の読めない瞳でただ眺めている。


「最近新しい道具を発明したけど実験体にここの下っ端使いすぎだってボスに止められてたからさァ~。さァどれからいこうかァ?」


スクリーンが怪しく光るコンピューターの傍らに潜む、幾重にも及ぶ不可解な様式を形どったモノたち。
しかし一目で何かの拷問器具の類であることには間違いない。


「…ッ、こんなことしても私は絶対口を割りませんから」


なな子は瞬間恐怖の色をその目に覗かせるもすぐに脳裏にあの人物が―愛李の姿が浮かぶ。


(決めたんだ。愛李さんを助けるためならウチは―死んでもいいんだって)


そうこうしているうちに井手口は得体の知れない機械の一つのスイッチを入れる。
ノコギリ状の螺旋を描いた物体が耳に触る金属音を発しながらなな子に迫ってきて。


「まずはどこがいィ~?親指あたりからいっちゃうゥ?ヒャハハハハハ!―――」



―ドォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!



刹那、唸るような、裂けるような轟音と衝撃。


「!?うるさーい!なんなの今の音ー?!」


両の耳を抑えながら陽菜がやや険しい表情で叫ぶ。


「…井手口、緊急事態だ。それは後回しにしてこっちを最優先しろ」

「…了解だよ、“柿木”くーん。で、こいつはどーするゥ?」

「解決するまでは殺すわけにはいかないもんねぇ~?」

「…ひとまず牢に入れておけ。おい連れて行け」


カキノキ―“柿木”と呼ばれたこの組織の長はそう後ろに待機している監視員に告げると踵を返し奥へと消えていった。
井手口、そして陽菜も同様に奥へと消えていって。


(Raging…長の名前…柿木…お父さんを殺した井手口…)


監視員に引きずられながらなな子は今しがた得た情報を痛みにこらえながら必死に頭に叩き込んでいた―。


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「にゃんにゃんがいないってどういう事だよ優子っ」

「言葉の通りだってば!あの時、みんな倒れちゃう前にアタシの横にいたのに―、」


そこで優子はハッと何かに気付いたかのように後ろを勢いよく振り向いた。


「優子どうした?」

「…いない。“こっち”も…」

「え?」

「…才加……」

「…あっ」


優子の呟きにみなみも右にならえで同じ場所を注視する。

そう、#8でなな子の手によって殺められた秋元才加の亡骸もこつぜんと姿を消していたのだ。

そこから再び視線を映せば、やや狼狽えているような様子の明音と奈和の姿。
そして陽菜達同様、彼女も―なな子の姿も見えない。


(…まさか……)


優子の脳裏に、思い描きたくない予想図という名の推測が音もなく組み立てられる。

今までの経緯、光景、出来事―。

思考はそんな事などない、と拒否を示すも自身の本能がそう警鐘を鳴り響かせるかの如く、その推測がじわじわと泡のように彼女の脳内を侵食していた。


「…優子?」


ただでさえ真ん丸で透明がかった瞳が更に見開かれ、口元は僅かに震えている優子の異変に気付いたのか、みなみは心配そうな面持ちで声をかける。


「たかみな…。…もしかして、もしかしてなんだけど…」


右手に持ったままだった、あの時(#7)のICレコーダーが軽く悲鳴をあげそうな位に震えた拳で握りしめながら彼女は自身の推測をみなみに告げる。

その空間に依然として鎮座したままであったあの場違いのような時計は「13:53」を指し示していた―



―“ゴン、ゴンッ、…―ズドンッ!!!”


「「!!!!???」」


不意に何の音沙汰もなく、その時計―ちょうど天井の升目のやや下部に位置する―は鈍い音と振動を伴いながら床に叩きつけられる形で地に落ちた。


「な、なに!?一体何が……っ、?」


耳を塞ぎ眉間にシワを寄せながら優子達メンバー一同が視線を上げたその先には―、




「…ホントだ…皆ここに」

「ま、麻里子サマ~もうちょっと優しく…」

「今はそんな事言ってる場合じゃないでしょ!みんな、助けに来たよ!」

「…麻里、ちゃん……?と、さしこ…?!」



今の今までそこにあった時計の裏―升目状の鉄格子の後ろに大きめの穴状のスペースが存在していて。

その鉄格子越しに見えたのは、麻里子と莉乃の二人の姿だった。


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音を消したテレビが、ただ黙々と彼女を照らす。
何も言葉も音もなく、世界の片隅で閉じ籠る彼女を嘲笑うかのように。



「………、ッ、あ、ァ…あああああアっ!!!」


癇癪玉が破裂したかのように、激しい動悸と身体の内部から煮えたぎったような恐怖とも何とも言い難い何か、を必死に掻き消すかの如く奇声をあげ、部屋中のあらゆるものを荒らしてい る人物―#11で柿木と呼ばれる男から“風(フウ)”と呼ばれていた女は手元をガクガクと震わせながら、近くに置いてある何かのアンプルを必死に自身の左手上腕に注射していた。


「…ふっ、……ッ、ふ……はぁ…」

「―風、またか」


風がやや落ち着いてきたかそれ位にこの部屋にやって来た―柿木、井手口、そして陽菜の三人。
陽菜は「わー部屋の中ぐじゃぐじゃじゃーん」と、荒れ果てた部屋をぐるっと一見した後、抑揚のない声で呟いた。


「…ハァ、ハァ……もう落ちついたわよ」

「あまりそれを使うなと言っただろう。でないとお前が“壊れる”ぞ」

「はっ、もうとっくに壊れてるわよ……“あの時”から…あの女のせいで…アタシはっ!」


手近にあった何かの果実をワナワナと怨念が籠ったような力で握りつぶしながらそう発する彼女の瞳は、嫉妬と怒りと怨念と―憤怒の念しか感じさせない程に、黒く染まっていた。


テレビは風が暴れた際に画面に花瓶が当たったのだろう、ヒビが入りブラウン管にはもう光が伴っていなかった。


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先程の大音量の轟音と衝撃の音の主―そこにはCH-47J。
つまり愛李達Team GJが搭乗していたヘリコプターの変わり果てた残骸がパチパチと炎が燃える音を伴って散在していた。


そしてそのヘリには、愛李達の姿は確認できなかった―。



To be continued…


※image BGM:AKB48「Beginner」(instrumental)


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うぉぉぉぉ…本当に駄文過ぎてごめんなさい(土下座)

ほんとこんな今までにも増して表現力もないただの駄文で急展開になっていくと思います。
もしかしたら伏線も完全に回収できないままになると思うけど…それでもEですYo!∈(▼Θ▼)∋っていうモノズキなお方がいらっしゃいましたら(笑)、暇潰しにでも一読頂ければ幸いですknkn(^∨^)

壁||Θ・)チラッ<本当に駄文でゴメンナサイです…

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あの某安心安全の変た(ryなて、てててて提督がTwitterを始められた、だと…っ!?ヘ(・д・; = ;・д・)へオロオロ


ふ、ふふフォローさせて頂いてもEのかしら…?!

壁||Θ・)チラッ<…フォローさせて頂いたとこであっしの後先あんまし長くないけど

なんつって。笑


温かいコメントも、本当にありがとうございます(^人^)♪

…総選挙まで元気にいれるかな?(笑)

負けずに頑張りますぜ!(゜∀。*)

もう夕方だけど(笑)今日も皆さんにとって素敵な1日でありますよーに・Θ・)八(゜∀。*)


温かいコメントも本当にありがとうございます(^人^)♪


※今後のコメント返信についてはこちらを閲覧くださいますようお願い申し上げます。



byリンすけ( *口ω口)ゞキリッ