会社の若い上司をみていると、どうしても昔の自分の頃を重ねてしまう。
当時、20代後半で営業部長、30前半で営業統括部長。45名のスタッフ。
いっつも怒ってばっかりで、「なんでこれが出来ないの?」「なんで遅いの?」が口癖。
辞めていくやつなんてへとも思わないし、代わりはいくらでもいるのよ!ぐらいの鼻息。
顧客の癖も、対応も結局全部、私なのよ。
みんなさっさと帰れていいよねー。
管理職はみんなが帰ってからが仕事。
夜中でも平気でメールを出していた。
それが上司だと思っていた。
でも、心のどっかでいつもひっかかっていて、
どうして人は辞めていくんだろう? どうしてこんなに働いていても売り上げが頭打ちになるんだろう?
そしてどんどん課題は増えていく。
自分の中の何が足りないんだろう?
人を管理する、成長させるってどんなことなんだろう?
ある日、会社のコーチングの研修で「今日から部下をほめてください。どんなミスがあっても怒らないでください」
という課題が出た。
正直、ほめる?なんでできないやつをしかって怒るのは当たり前じゃん。
ほめる?ほめる?ほめるってどうやってほめるの?
そう、ほめるってしたことがないのでもうパニックになった。
それからが大変だった。
顔面痙攣(笑)
もう苦痛でしかなかった。
どうやって話して、どうやって返せばいいのか。。
もうノイローゼのよう。
そして今度は自分が足りないのは、そうだ!子どもを産んでいないからだ!
私に足りないのは子育ての経験だ!→馬鹿だねぇ
自分が未熟ということわからずに足りないもの探しがはじまった。
そしてこんなかんなでいろいろあって…だからこそほほえましく今の上司をみることができると思う。
さらには、子どもにも心底、ほめてほめて、おだててって出来るようになったのも、あの苦しい時間のおかげかな?
部下には、伝わったことだけが伝えたこと。=指導できたこと。
わからないなら言って!=私の力不足
自分がいかに優秀でも自分が一番でいたら、企業はそれ以上は伸びないこと。
企業をのばすのは、自分より優秀なスタッフを育てて動かした方がはるかに自分が楽になる、ということを知ること。
なーーんてね。
しみじみ思ってしまうんだなぁ。これが歳を重ねるってことかなぁ(爆)