明日5日14時49分、乙女座下弦の月です。
いよいよ師走。2023年も残すところあと1か月足らず。
身の回りでも年末に向けて一旦区切りをつける事が多くなりました。
「よいお年を」
日本人の良き習慣の言霊です。
占星術的にも次の節目、冬至が見えてきました。
それに向けて下弦の月は
浄化、手放しのタイミング。
今回の乙女座月には射手座太陽だけでなく、
太陽にコンジャンクションする火星も葛藤しています。
乙女座月のサビアンシンボルは「政治運動を制圧する強い手」。
「NO！」
強い指導力を発揮し難局を乗り切る。
自然界の混沌とした影響を秩序化し整理する。
一度決めたことを達成するために努力する
意志力の強さと頑固さ。
そんな意味があります。
乙女座らしい潔さと強さ。
それが5ハウスにあるという事は
楽しみ事や表現を強い意志力で秩序化し、
整理することで安心するのですが、
そこに葛藤する射手座太陽のサビアンシンボルは
「明るみに出る未亡人の過去」。
未来に向かうための過去（カルマ）の清算。
過去に未解決だった問題が復活し、
新たなサイクルに入る前に片づける。
過去の出来事や自身のルーツ、信念、体系を再解釈することで
希望を見い出す。
そのような前向きな意味があります。
こちらは8ハウスにありますので、
親族関係や親しいパートナーシップにおいて
何かに前向きに取り組み、新たな解釈で問題を片付ける。
そんな事が起きそう。
人間関係に熱中する火星がそこに油を注ぐので、
この上弦の月では特に人間関係で、
楽しめない、支配の及ばない不安定なものを
手放したり浄化したりする時かと思います。
山羊座に入った水星は9ハウス。
牡牛座木星と魚座土星とで小三角を形成しています。
社会的に応用できる知的思考力が発達し、
内面の潜在意識の広がりと
現実的な未来構想とを結びつけやすい時という事で、
理想の社会を構築する思考が働きやすいでしょう。
一方、山羊座水星と魚座土星は
6ハウスにある蠍座金星とも小三角を形成しており、
安定的な言語能力とソフトな社交が
密着した仕事や奉仕活動において功を奏します。
ただ、社会的成功を表すMCに重なっている山羊座冥王星が
金星に葛藤しています。
これは好きな事や楽しみ事においての手放しを促しているので、
仕事上の人間関係にも浄化は起きるようです。
しかもそれは独裁的、支配的社会においてのこと。
未来に向けていらないものは排除する。
あたりはソフトでも容赦のなさを感じます。
魚座海王星11ハウス、牡牛座天王星は1ハウス、
それぞれセクスタイル。
未来に対しての神秘的幻想や
理想主義的ユートピア像を描き
それが唯一無二の独自性を醸し出す。
理想のユートピアは独自のものであって
それぞれが持つものでよい。
それが天の意図であるという事でしょうか。
全体的に嫌と感じるものは手放して
独自の未来像を描く。
そんなメッセージでしょうか。
意識してみてください。
次回はいよいよ射手座新月。
なかなか複雑な配置です。
次回の星詠みもどうぞお楽しみに
