今日は読書です。

 

本日はこちらの本。

 

 

『ホームズの娘』 横関大 講談社文庫

 

華はLの一族と言われる泥棒一家の娘。そして夫の和馬は警察一家。

二人が事実婚をしてから数年、娘杏にも恵まれた。

ところが今度は華の兄である天才ハッカーの渉が和馬のバディである一条三雲に恋をする。二人はお互い思い合っていて、渉はデート初日に三雲にプロポーズする。

しかし三雲の一家は歴代探偵をやっており、父はホームズと呼ばれてる男。

渉の両親はもちろん、相手の素性を知らないはずの三雲の両親も二人の結婚には反対するが・・・。

一方和馬はある殺人事件を三雲の天性の推理力で解決する。殺人は交換殺人という形で、捕まった二人は殺しの方法をある人物から買ったと証言する。

このある人物が門田礼子という名前だと判明したが、本物の門田礼子は既に死んでいた。

そして和馬にはある疑惑が浮かんでくる。妻の華の父親の姉が犯罪者として服役していたが半年ほど前に仮出所となっていた。彼女はたぐいまれなリーダーシップがあったそうだ。

そんな折、妻の華が何者かに拉致される。

 

『ルパンの娘』の第三弾ですね。

 

この第三弾が古本屋でほんっと見つからないというか100円落ちしてこなくて、

 

先日やっとみつけました(笑)。ということで、第四弾を先に読んでしまってるの

 

ですが、まぁ順番逆でも差しさわりないと思います。

 

今回は華ではなく、和馬の相棒の一条三雲が主役って感じですね。

 

探偵一家の娘である三雲はまさしくホームズの娘。

 

探偵の勘なのか、三雲の父親は渉との結婚を反対する。

 

そんな中、犯罪関係者として偶然昔の知り合いに出会う和馬。

 

一方、華は幼稚園が一緒で同じピアノ教室に通う杏のお友達の父親と

 

親しくなる。

 

その父親は幼稚園の父兄から距離を置かれており、その理由が父親の

 

兄が犯罪者で服役中だったからだ。

 

ある日華はその父親から相談をもちかけられ二人で会うが・・・。

 

評価は★4~5.

 

このシリーズは相変わらず面白いですね。

 

それぞれのキャラクターが個性的でいいです。

 

渉との結婚を夢みてた三雲だが、ある時、渉の一家がLの一族で

 

渉も過去にはハッカーとして犯罪を犯していたことを知ってしまう。

 

現在はきちんと真っ当な職に就いているようだが、過去の犯罪者と結婚して

 

いいものか悩み始める。

 

一方華を拉致した相手・・・門田礼子の偽物と思われる人物から

 

和馬と三雲にクイズがだされる。出されるクイズは3問。

 

順番にクリアしていくが・・・最後のクイズに和馬も三雲も悩んでしまう。

 

クリアしないと和馬の大事な二人が死ぬということだった。

 

和馬は難問を解決できるのか?

 

とミステリー要素もたっぷり含まれています。

 

横関さんの文体はとても読みやすいし、文章も上手なので、

 

飽きさせないで最後までぐいぐい読ませてくれます。

 

このルパンの娘シリーズはどれも面白いですね。