昨夜のクラシック音楽館『NHK音楽祭2017から』、とても感動しました。
90歳のブロムシュテットさんの祈りのような指揮、素晴らしかったです。
まさに、ドイツの聖なる響きでした。
思い出すだけで、涙が出てきます。
本当なら、11/13に生演奏で聴くはずでしたが、体調不良で叶いませんでした。今回、抜粋をテレビで拝聴しましたが、譜面台に置かれた古びた小さな楽譜を閉じたまま指揮されるブロムシュテットさんの祈るような表情を拝見できたのは、テレビ放送ならではでした。
完全版の放送の時には必ず録画して保存しておかなければと思います。
そして、いつかまた、生演奏で聴きたいです。
NHK音楽祭2017は、
9/9のバーヴォさん指揮のドン・ジョバンニ、
11/9のフェドセーエフさん指揮のオネーギン、
そして11/13のこのドイツ・レクイエム、
この3公演のチケットを購入していましたが、いずれも行くことができませんでした。
昨夜の放送はハイライトで観ることができて、とても良かったです。
フェドセーエフさんの指揮のオネーギンの抜粋にも感動しました!
生演奏を聴きたかったです。
田舎娘だったタチヤナが素敵な本物のレディに成長した姿、ラストのオネーギンの情けない姿が痛快です!
このオネーギンのラストが消化不良という方には、同じくプーシキン作の短編『吹雪』を読まれることをオススメします。(多くの方が読まれていると思いますが)登場人物のキャラクター設定に共通点が多く、とても短い作品で、どこをとっても無駄な箇所がありません。
オネーギンを暗示するメタファーも出てきます。大ドンデン返しが爽快な作品なので、ネタバレを避けるために、一切、『吹雪』の内容については書きませんが、読後感が良いです。吹雪というタイトルからして、これから寒さが増す季節にぴったりの読み物です。
小さく、made in West-Germany と印刷されている文字に歴史を感じます。