雨の午後、まるまるフリーだったので、ふと思い立って、国立劇場へ歌舞伎鑑賞に出かけました。
クラシックの演奏会では、よほど疲れている時か、耳を閉じてしまいたくなるほど酷い演奏の時しか、居眠りをしたことがないのですが、
(クラシック音楽は、どんなに眠たくても、つい集中して聴いてしまう)
恥ずかしながら、能などの日本の伝統芸能は、ついウトウトしてしまうことが多いという、誠にけしからん私なのです。
そんな話をすると、それはちゃんとした舞台を観たことがないからだと言われ、さらに初心者向けの文楽鑑賞教室や歌舞伎鑑賞教室をすすめられたので、習い事のつもりで、雨の中、出かけました。
国立劇場は、半蔵門駅の1番出口から徒歩5分という便利な場所にあります。
3階席の最前列、しかも花道の真上の席が空いていたので、ラッキーだったかも。
国立劇場のスマートフォンチケットサービスで開演直前にチケットをクレジット決済で購入しました。
国立劇場に到着すると、発券機に決済で使用したクレジットカードを挿入するだけで、チケットが発券できます。
(※1階席は、学生の団体さんであふれているので、一般の人は2階・3階席がよいかも。。)
演目は、こちら。
第89回歌舞伎鑑賞教室
『新皿家舗月雨暈 魚屋宗五郎』
2016.6.2(木)~2016.6.24(金)
午前11時・午後2時30分 の1日2回公演
歌舞伎鑑賞教室は、昭和42年から毎年のように開催されていて、今年は6月と7月に開催されます。
初心者のための歌舞伎鑑賞教室といっても、かなり本格的。
若い人やこれまで歌舞伎に興味がなかった人達に歌舞伎に親しんでもらおうという意欲的なプログラム。
今年6月が89回目、来月7月が90回目となる伝統のある催しです。
開場時間は、午後2時。
開演まで30分、国立劇場内を散策しました。
国立劇場内のお土産売り場。
雨なのに、着物姿の女性が多数!
空前の着物ブームなのですね。
お食事やお茶のできる場所もあります。
2階ロビーには、鏑木清方、伊東深水、上村松篁、児玉希望等々、日本を代表する日本画家達の素晴らしい作品がずらりと展示されていて、じっくりと鑑賞させていただきました。
さて、いよいよ開演。
最初の30分は、中村萬太郎さんの解説による『歌舞伎のみかた』。
舞台装置の説明、実際の立ち廻りを通しての《荒事》と《世話物》の違い、そして普段は見ることができない黒御簾音楽にスポットを当てて説明してくださいました。
これだけでも、とてもよく練られていて、すごく面白い!
当たり前のことかもしれないけど、非常に声がよく通り、上手なのでびっくり!
20分間の休憩の後に、いよいよ、新皿屋舗月雨暈。
主人公の宗五郎役は、中村橋之助さん。
『歌舞伎のみかた』で事前に解説していただいていたおかげで、小道具や音楽などにも注目して鑑賞することができて、とてもよかった!
何より、とっても面白かったです。
さすが、世界に誇るべき人類の無形文化遺産。
素晴らしかったです。
7月の鑑賞教室も行こうかな。
歌舞伎鑑賞教室のほか、文楽鑑賞教室、能楽鑑賞教室があります。
習い事のつもりで通ってみたくなりました。
本格的な歌舞伎の演目は、もう少し知識を得た後で、観にいきたいと思います。ぜひ、きものを着用で
♪ ♪
国立劇場までの道すがら、大妻通りには、山王祭の提灯が。
日をあらためて、ほんの小一時間ほど、お散歩がてら出かけてみました。
江戸時代から400年も続く、日枝神社の大例祭、山王祭の季節です。
(今年は、6月7日から17日まで)
日枝神社は、永田町の首相官邸の近くにある神社。
最寄り駅は、永田町、赤坂見附。
(永田町と赤坂見附は地下道でつながっていて同一駅とみなします。
私は、永田町駅 6番出口から向かいました。)
茶道の表千家・裏千家のお家元の献茶式がとりおこなわれるという、由緒正しき神社さんです。
昭和20年に戦災により、国宝だった本殿は焼失。その後、再建されました。
神楽殿では、江戸の芸能『里神楽』が奉納されていました。
山車人形は、江戸時代後期の作だそうです。
日枝神社の神様、大山昨神は、山の神なのですが、道開きの神様、スタートの神様でもあられるそうです。
申年の今年には、ぜひ訪れたいパワースポットなのだとか。。
狛犬のかわりに、おさるが。
このおさるに触れると、さらなるご縁を引き寄せることができるそう!
お呈茶も。
お抹茶(薄茶)をいただきました。
お菓子は、神社の葵の紋が型どられた落雁。
ここ、日枝神社では、山王嘉祥祭が行われます。
三宝にお気持ちばかりのお金をお納めして、お茶とお菓子をいただきました。