- 長い廊下がある家/有栖川有栖
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廃村に踏み迷った大学生の青年は、
夜も更けて、ようやく明かりのついた家に辿り着く。
そこもやはり廃屋だったが、
三人の雑誌取材チームが訪れていた。
この家には幽霊が出るというのだ―。
思い違い、錯誤、言い逃れに悪巧み。
それぞれに歪んだ手掛かりから、
臨床犯罪学者・火村英生が導き出す真相とは!?
悪意ある者の奸計に、火村英生の怜悧な頭脳が挑む。
切れ味抜群の本格ミステリ傑作集。
――――― 「BOOK」データベースより
個人的評価 : ★★★★☆
『雪と金婚式』は先日
50をテーマにしたアンソロジーで読んだな。
後の2作が好き。
火村先生の活躍(登場)が控えめでアリスメインの1作。
写真に隠されてた秘密も驚いたし。
そんなものがそんなに簡単に……、って。
もう一つが火村先生危機一髪!な1作。
火村先生が死んじゃうことはないだろうと
分かって(思って)はいても
追い込まれた状況にドキドキもする。
そこに書かれてた確率の問題も改めて考えてみれば面白い。
前の2作、表題作とその金婚式のと。
それが嫌いだというわけじゃないけれど、
その後の2作と比べるとやや落ちるかな、
というのが正直なところ。