- キョウカンカク (講談社ノベルス)/天祢 涼
- ¥924
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女性を殺し、焼却する猟奇犯罪が続く地方都市――。
幼なじみを殺され、後追い自殺を図った高校生・甘祢山紫郎は、
“共感覚”を持つ美少女探偵・音宮美夜と出会い、
ともに捜査に乗り出した。
少女の特殊能力で、殺人鬼を追い詰められるのか?
二人を待ち受ける“凶感覚”の世界とは?
第43回メフィスト賞受賞作。
――――― 裏表紙より
個人的評価 : ★★★☆☆
多少4つに寄る3つ。
図書館に行ったときに、
入口すぐの「新しく入った本」の棚に並んでたのを見て
タイトルで選んで借りてみた1冊。
被害者たちが選ばれ、焼かれ、
それぞれ異なる場所に遺棄された理由は面白かった。
「面白かった」って言葉が適切かどうかは置いておいて。
少なくとも、私はこんな理由は初めて読んだ(はず)。
山紫郎の迷走は想像通りだし、
主人公(の一人)としてもさほど魅力的だと思えず…。
かといってもう一人の主役の美夜が魅力的かというと、
正直それも微妙なところで…。
山紫郎よりは、という程度だろうか。
犯人探しはするし、
目星が付いてからはアリバイ崩しだのトリックだのとある。
けど、ミステリーではないよな。
声の色で犯人を知り、風の形で現場を探るんだから。
動機の部分くらいだろうか。