- 帰還/小杉 健治
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そこから「帰還」した男たちに“終戦”はなかった……。
社会派の鬼才が特攻隊の意味を新しく抉り出した重厚なミステリー巨篇。
――――― 帯より
個人的評価 : ★★★★☆
複雑な話だった……。
国を、家族や大切な人を護るために死ねと言われて、
爆弾を抱いて飛び立って、偶然やトラブルで帰還して生き残る。
戦争から生きて帰ってこれたなら、
普通に考えれば運がよかった・幸せなことのはずなのに
生きて帰ってきたことでまた別の苦しみだとかがあって。
戦争が終わってから、混乱期が過ぎてからの何十年もずっと。
この話を表すのは、
帯にある「“終戦”はなかった」というのに尽きるのかな。