- 日本語の乱れ/清水 義範
- ¥1,575
- Amazon.co.jp
日本語はどうなるのでしょうか?
『他人事』を『ひとごと』だと。『たにんごと』に決まっている。
なげかわしい。 東京都 七十六歳 男性
『アタシ的にわぁ』となんでもテキをつける。
まったく開いた口がふさがらない。 栃木県 七十四歳 男性
『山に冬が訪れる季節になりました』
この文、なんかヘンでしょう。 東京都 五十二歳 著者
小説・日本語の練習
『日本語はどうなるのでしょうか』
ラジオ番組でナレーターが発言した途端、
関東一円の老人たちが色めきたった。
ラ抜き言葉や、女子高生の意味不明語、
カタカナ語に対する糾弾、非難、苦情の嵐。
他人の言葉遣いの乱れが気になる爆笑の表題作。
ほか「場所か人か」「たとえて言うならば」など。
小学生からおじいちゃんおばあちゃんまで遊べる
言葉の遊園地にようこそ。
なんとこれが小説です!
――――― 帯より
個人的評価 : ★★★★☆
3つと悩んで4つ。
結構好き。
けどやっぱり“爆笑”というのはイマイチピンと来ないんだよな…。
確かに“笑”の1冊だとは思うけど。
「アホやなぁ」なんて言っちゃいながらもくすくすしちゃう、
そういう感じの方が近い。
笑っちゃうだけじゃなくて、「へぇ」「ほぉ」と思ったり、
「そう言われれば確かに」って思ったり。
1話あたりがそんなに長くもないし、面白いので
わりと短時間で読み終わる。
清水さんの“笑”の作品は
合わないとホントに淡々と読んじゃうんだけど、
これは好きだった。