『グラウンド・ゼロ』 保科昌彦 | 鈴と空のブログ

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グラウンド・ゼロ/保科 昌彦
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読みはじめたら止まらない!

事態はどこまで悪くなるのか!?


最初は行き倒れの男を助けただけだった。

しかしそれをきっかけに、

日本と世界を揺るがす大事件に巻き込まれる羽目に……!


日本ホラー小説大賞出身の実力派著者、渾身の一作!

――――― 帯より


個人的評価 : ★★★★☆

5つ寄りの4つ。


何人もが殺されるし、

事件の背景にはものすごく重大で深刻なものがある。

なので精神的に弱ってるときには読むものじゃないような。


ホラー大賞出身の作家さん、行き倒れの男のおかしな病状、

これはホラー作品なのかな?と思い、

でもタイトルとか「日本と世界を揺るがす大事件」ってことは

きっとそれだけじゃないんだろうな…、などなど

しばらくはどんな方向に展開していくのか気になっちゃって

確かに止まらない。


一番最後、「そこで終わっちゃうか!」と。

彼らがその後どうなるのか、ものすごく気になる。

相手方には三上のような人間がいたのかどうか。

それこそまた新たな世界的な大事件に発展する話。


ここに書かれてる“実験”の結果がどこまで現実的なものなのか、

私には解らないけど、でも悲劇だ。


しかもなんとなく「禁忌」というか、

爆弾や銃弾による被害・犠牲と比べて

「迂闊に触れちゃ行けない話」のような雰囲気を感じてしまう。

それは私だけなのかもしれないけど。