- 迷宮パノラマ館/芦辺 拓
- ¥1,890
- Amazon.co.jp
ミステリ、SF、ホラー、講談……
奇才・芦辺拓が贈るひとり雑誌
ページを繰るたびあなたを襲う驚愕と興奮の嵐!!
レトロでシュール、スリリングでミステリアス、
奇想天外な芦辺世界をたっぷりとお楽しみください。
――――― 帯より
個人的評価 : ★★★★☆
短編が7作、ショートショートが21作、
講談が2作にラジオドラマの台本が1作。
芦辺さんが十代の頃に書いた森江シリーズの短編とか
ショートショートもSF、パスティーシュ&パロディ、
“究極の探偵物語”などなど色々。
最初の短編2作がちょっと苦手だったので
気分がのるまでに時間掛かってしまったけど、
後はそれぞれが短いということもあって一気。
森江シリーズの短編は3作ともそれなりに面白かったんだけど
最初の『二つの扉』の最後はなんとなく変な感じ。
森江さんってこういう言い方するっけ?と思ってしまって。
ショートショートも結構面白かった。
わりとベタなオチだったりこの1冊の中に似たオチがあったりで
意外性とか驚きという点ではそうでもないものもあるんだけど。
『グラン・ギニョールの夜 ―― モーリス・ルヴェル風に』
とか『蜘蛛の宿』なんかは気持ち悪いけど結構好きだった。