久々にキューバ映画の新作の紹介。
私は未見なのですが、今月15日からキューバ全土の主要な映画館で公開中。
監督は、1991年に上映禁止というか、数日で打ち切りになったという問題の映画「不思議の村のアリス」を撮ったダニエル・ディアス・トーレス。脚本に、あのエドゥアルト・デル・リャノが加わっているところからして、風刺が効いていそう・・・
2009年/コメディ/113分/ICAIC(キューバ)・スタジオモスフィルム(ロシア)、ナティーバ(ベネズエラ)
監督:ダニエル・ディアス・トーレス(『不思議の村のアリス』)
脚本:ダニエル・ディアス・トーレス、エドゥアルド・デル・リャノ
撮影:アンヘル・アルデレーテ
美術:オネリオ・ララルデ
出演:ミリエル・セハス(リサンカ)、カルロス・エンリケ・アルミランテ、ラファエル・エルネスト・エルナンデス、ブランカ・ロサ・ブランコ、エンリケ・モリーナ、ホルヘ・アリ、エドゥアルト・デル・リャノ
内容
1962年。キューバのある村にソ連のミサイルが設置された。世界を震撼させた、あの10月危機(ミサイル危機)の最中、若くて魅力的なトラクター運転手のリサンカを射止めようと、3人の若者(コチコチの革命幹部セルヒオ、政府に距離をおく青年アウレリオ、純真なソ連兵ボロディア)が張り合う。
現実に起きた世界的危機に、フィクションとしての愛の危機をからませ、当時のキューバの世相や精神を浮き彫りにする。
キューバ作家、フランシスコ・ゴンサレスの短編小説「En el kilómetro 32」に着想を得たという。
尚、主演女優ミリエル・セハス(写真左)は、この作品で、第20回セアラ・イベロアメリカ・フェスティバル(ブラジル)にて、ベスト女優賞を獲得しました。