【用法】
①動作や状態の主体
女の子 が 公園で遊んでいます。
②状態の対象
私は サッカー が 好きです。
王さんは 日本語 が 上手です。
【「は」と「が」の違い】
学習者からの質問が多い、「は」と「が」の違いですが、
格助詞「が」は以下の場合に使われます。
①強調する場面
私は プロジェクトに参加します。
私が プロジェクトに参加します。
「私は プロジェクトに参加します」だと、
例えば、「あなたはプロジェクトに参加しますか?」という問いに対する返答と考えられます。
一方で、
「私が プロジェクトに参加します」だと、
「他の誰でもない、私が!参加します!!」ということになります。
熱心な印象を与えますが、
言い方によっては「私が参加するんだから、みんな喜んでね」というようにも捉えられてしまいます。
②聞き手にとって新しい情報の時
ある話題が話し手と聞き手の両者の間で共有されていない時、
「が」を使い、両者の間で話題が共有されたあとは「は」を使います。
例えば、
a 「最近、 気になる人 が いて、、、」
b 「へえ、その人 は どんな人なの?」
a 「彼 は 背が高くて、イケメンで、、」
となります。
aが 気になる人の話を始めるとき、
bはまだaの気になる人の話を知らないので、
bにとってaの気になる人は新しい情報になります。
スポーツの中継でも、「は」と「が」の使い分けがされています。
〜野球中継にて〜
実況者「ただいま、〇〇選手と交代し、△△選手 が ポジションにつきました。」
(△△選手は今入ってきたばかりで、観戦者にとっては新しい情報)
実況者「△△選手 は 足が速く、打撃もいいので、逆転が期待できますね」
(すでに△△選手が入ってきたことは伝えられているため、観戦者との話題〈△△選手のこと〉を共有している)
〜昔話〜
むかしむかし、
あるところに おじいさんとおばあさん が いました。
おじいさん は 山へ芝刈りに、
おばあさん は 川へ洗濯に、、、、
などの例があげられます。
学習者からの質問が多いとはいえ、
これらの事項を学習者に口頭で説明し、理解してもらうのは難しいです。
私は指導者が理解しておいて、
上級者に説明を求められた場合に答えられればいいかと思っています。