​あの頃と同じ



ベビーベッドを卒業して

マットレスで寝るようになった


うつ伏せ寝が好きで

よく土下座寝をしている息子


夜間よくオシッコをしているので

オムツがパンパンで

お腹側や足元から漏れている


夜な夜な着替えさせて

洗濯をするのは

大変だけれど苦ではなくて


あぁ、母親をしているな

と実感させられる


そんな息子は

おねしょ体質なのだと

今から気合いを入れているけれど


実はそれは

産まれる前からわかっていて


おねしょ体質は遺伝するのだと

知っていたから

さほど驚きはしていない


遺伝はかなりの確率らしく


長い間、苦労した夫と

息子は同じ道を辿りそうだ


オムツの種類を変えたり

夜間1回オムツをかえたりしながら

対策を試しているところだ


幸い、息子は

寝ている最中にオムツを変えても

起きないので

今は基本的にそうしている


そんな息子を可愛いと思えて

なんだか安心する


ネグレクトの連鎖は

今のところストップ出来ていて


私にも少しくらい

母性があったのかな?なんて

考えては照れてしまう


スヤスヤ眠る息子の顔を見て

溢れそうになる涙を

グッとこらえながら眠りにつく


3時〜4時頃起きる息子と

白目で遊びつつ5時になるのを待つ


オムツをかえ、授乳をし

再び息子の遊びに付き合いながら

眠くなるのを待つ


その内

私にひっつきながら眠りにつく


体制を整え、隣で添い寝をする


少しして目が覚めると

時間を確認し

息子を起こしに来て欲しい時間を

夫にLINEする


お昼仕事に行ってから

朝まで息子に会えないままだから


息子を起こす事は夫に頼んでいる


寝ぼけながら

夫に連れて行かれる日もあるが


その時間に

たまたま目覚めている日もある


そんな時は決まって

私と遊んでいるのだけれど


扉が開いて明るい光が入ってくる

それと同時に見える

夫の姿に満面の笑みになる


嬉しそうな息子に

更に嬉しそうな顔の寝癖がついた夫


この幸せな景色が

いつまでも続くといいなと思いつつ

少しだけ1人で朝寝する


月曜〜土曜までは

だいたいこの流れなのだけれど


1人で眠るのが

うまくなってきた息子は


私の体をよじ登ったり

授乳ライトで遊んだりしながら


独り言をうーうーと言い

寝落ちしていく


その時の体制が

エコーでよく見ていた体制で

凄く懐かしくなる


横向きになり

腕を顔の前で曲げ、手をクロスする

少し猫背で足は伸ばし気味


初めて見た日は思わず涙が出た


息子は確かにお腹の中に居た

あの子なんだと

実感する事が出来たから


生後7ヶ月経っても

変わらない寝姿に胸がぎゅーっと

熱く、そして苦しくなった


もう胎動を感じられない寂しさや

エコーを見れない寂しさを


産む前に感じていたから

エコーで見ていた胎児の頃の姿を


今度は直接見る事が出来て

言葉に出来ない程

感極まってしまったのだ


間違いなく私のお腹の中に居たと

証明してくれているようで


母親にしか感じる事の出来ない

特別を見せてもらった


他人からすると

大袈裟に聞こえるかもしれないけれど


私にとっては

とても特別な寝相だから


本当は写真に残したいけれど


懐かしみながら

眠っているであろう息子の

邪魔をしないように


しっかり、目に焼き付けている


お腹の中にいた頃の息子の姿を

忘れないようにしつつ


新しくこの目で

ひとつひとつ刻んでいきたい