最初にお断りしなくてはいけないのは、

イットとシャイニングに

関連性があるわけじゃないです

ということと


考察ではなく感想でしかない

ということです。




今日も今日とて、視聴済みの方を対象に


お話しさせていただくので、


未視聴の方はネタバレになります!


お気をつけを!





レディプレイヤー1で

シャイニングを初めて知りました。


いろんな小ネタのパロディ元にもなってるぐらい有名な作品ですが、それまでは知らなかったんです。


主人公たちが「シャイニング」の世界に

踏み込まなければならなくなって

恐怖してるのを見ても、


シャイニングという映画が実在するのか

それともこのレディプレイヤー1の中の

世界で有名だという設定だけなのか


分からないぐらい知りませんでした。


チューインガムの包装紙〜の

レックスルーサーのことも知らなかったので、たぶん初視聴のとき私は半分も楽しめてなかったと思います。


(じゃあ何を目的に観に行ったかって

 キティちゃんです、それだけです。

 冒頭10分でチラッと映るだけだった

 あのキティちゃんをスクリーンで観るためだけに

 行きました。 ね、愉快だね)



でもその後、DCコミックスにハマり

バットマンがレディプレイヤー1に出てたらしいよ、という情報を仕入れ

(観に行った当初はバットマンも知らなかった)


もう一度観よう、となったときに。


どうせならシャイニングも観よう、と。




私なりの映画の楽しみとして、


事前に仕入れておかなければならない情報を除き


なるべく一切の前情報ぬきで観た上で、

何にも知らなくても楽しかったかどうか?


これを楽しみにしてるんです。


そしてそれを楽しんだところで、帰ってきてから気になった部分をネットで調べる


そして「実は…」というトリビアを知って

へえ!

知って観てたら楽しかっただろうなあ!

というものがあったら2回目を観る、


ということをしてるんですが。



これがレディプレイヤー1は多すぎた!



その中のひとつがシャイニングというわけで、


レディプレイヤー1を楽しむために

シャイニングを観よう、と思い立ったのです。




スティーブンキングという人の小説が

元となっているホラー映画。



このスティーブンキングという人のことも

私は知らなかったわけですが、

どうやらその界隈では有名らしい。


ホラー小説の巨匠。

たぶんファンタジー小説における

JRRトールキンぐらいの位置なのでしょう。

すごい人だ。

(JRRトールキンは知ってる)

(知らない人のために・ロードオブザリングの原作者です)



さてシャイニングですが。


映画を観た感想としては、

良質!という印象。


ホラー映画はあまり好きではないので

数を観てないのですが、

グロやスプラッタ寄りではなく

ちゃんと心霊的なものというか

人間が怖いというか。


「気持ち悪い」よりも「怖い」という感情を

ちゃんと感じさせてくれたので良質なホラー。



でも後からネットで調べたときに、


スティーブンキングが認めてない


という情報が出てきたんです。



どうやら母親がキャラ崩壊してるとか


そもそも「シャイニング」という言葉に

超能力、みたいな意味があるのに

それが仄めかされてるだけで

わかりにくい、とか。


しかも原作だとちゃんとその超能力が

わかりやすく説明も描写もされてるとか?



映画化されたけど原作と違う、というのは

割と多いと思うのですが、


このシャイニングもその一例なんだな〜

しかも原作者が納得いってないんだな〜


ぐらいでその時は終わっていました。




ようやく本題です。




イットを観たことで、

シャイニングが原作者に認められていないこと、

原作者のスティーブンキングが

どんな思いで執筆をしているのかを理解しました。



イットは、排水溝から覗くピエロが有名ですが私はこのピエロも知りませんでした。



イットを観るにあたり

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。

「IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」

の二つあったので、

どっちがどっち?別物?リメイク?続きもの?

って混乱したのでちょっと歴史を先に調べました。

(過去に同じことをやったのは

スターウォーズシリーズと

バットマントリロジーです)

(しかもバットマントリロジーは2と3と同時に借りてきたので、間違えて3を再生してしまって2の登場人物が死ぬっていう冒頭最悪なネタバレを観てしまいました、ウケる)



そこでスティーブンキングの原作なんだと知ったんです。

シャイニングの人だ〜と思いながら観ました。



感想は「スティーブンキングすげえ」。



ペニーワイズが怖いだけかと思いきや、


子供たちがトラウマを乗り越える壮大なお話でした。



割と精神的な話が多くて、ああそりゃ怖いよな、とか


こういう恐怖を持ってる子にはこういう出方をするのか、とか。


逆に言えば"その子の恐怖"でしかないので

ホラー映画観た後特有の


「後ろを振り返ってアイツがいたらどうしよう」


みたいなものは私にはなかったです。

(一緒に観た恋人にはあったようで、

しばらくペニーワイズに怯えてました)

入浴中の恋人のために怖くないように

脱衣所で大音量でツムツムやってたら

コミカルな音にペニーワイズが来たと

勘違いさせてしまったんですけどね



それで皆んな怖いものに変身されるから

トラウマ(現実)にトラウマ(ペニーワイズ)が重なって、めっちゃ怯えるんですよ。



でも後半大人になってからまた

ペニーワイズに遭遇するとき、

ちゃんと乗り越えていくんですよ!



弟の死(による罪悪感)を乗り越えたり

虐待(による自尊心の低さ)を乗り越えたり

もうみんなみんな頑張ってるの。



それで観ながら、


これは子供も大人も全員に言えることだな〜


と思ってました。



怖いものたくさんあります。


人の数だけ怖いものある。


みんな、何かしらが怖い。


ハッキリと、ピエロが怖い!

とかもありますが


この登場人物たちのように


人からどう思われてるのか怖い、とか


自分のせいで人が死ぬのが怖い、とか


バレるのが怖い、とか。



でもそれって、乗り越えられるんです。


自分が恐怖に打ち勝てば、消えるんです。


思い込みだからね。


ペニーワイズが最後弱っていったのも思い込みによるもの。



思い込みの力は時に自分を縛りつけるけど、


使い方によっては自分の力にもなってくれる。



まさかホラー映画を観て

そんなことを思おうとは。



ホラー映画苦手であまり観ないと書きましたが、お約束は知ってる程度には何本か観てまして。



イットも、


ラストだよ〜もう物語終わるよ〜、


というときにずっと構えてたんです。



これはホラー映画だ。

このまま終わるわけない。

きっとラストに実はペニーワイズ生きてましたとかいきなり事故るとか

恐怖はまだ終わってないぜぇ的な何かが…!



でも、一切そんなこと起こらないまま

爽やかに終わっていったんです。



原作が小説のホラー映画は一味違うぜ…!びっくり


と思ったのですが、ふと

シャイニングのことを調べた時のことを

思い出しました。


シャイニングで、

原作者が認めていなかった理由に

「キャラクターの性格が違う」

があったな…と。


へえ〜と流して終わっていたけれど、

このイットを観たら、

スティーブンキングがいかに詳細に、

かつ繊細にキャラクターや世界観を

作り上げているかが感じられました。


だからこそあの映画のシャイニングへの

批判に繋がったんだな〜と。


映画のシャイニングも面白かったのですが、

こだわって作った部分を変えられたら

原作者としては怒るよなぁ…と。




シャイニングもイットも、

とても良質なホラーなので

非常におすすめです。

イットは特に小説的。物語的。

びっくり系もあるけど、それだけじゃない。


でもホラーに耐性のない人には

どっちもおすすめできません!


あとレディプレイヤー1を観る人には

絶対シャイニングはおすすめだし、


シャイニング観ちゃって怖いって人には

レディプレイヤー1がおすすめです!


シャイニングの怖さが爆笑に変わって

怖くなくなります!


あったあったこのシーン!

えっすご!ってなるし

シャイニングの世界に

行かなきゃならない

主人公たちの会話にも

めっちゃ共感できます。




スピルバーグすごいよね。


って感想で締めたいと思います。

異論ないよね?スピルバーグすごいよねお願い





長い話読んでくださってありがとう!

映画観てない方の中でも、興味を持って

イットでもシャイニングでも

レディプレイヤー1でも

観てくれる人がいたら

嬉しいです照れキラキラ

皆さんが素敵な映画に巡り会えますようにキラキラ