嚥下検査を受ける!3度目の予約で。障害年金の更新手続きもできた | 「前頭側頭葉変性症の夫と私」ひまわり日記

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野球大好き。MLB、欧州サッカーをはじめ、スポーツ全部好きです!夫の難病(前頭側頭葉変性症)に悩み苦しみつつ、息子の心配事にヤキモキしつつも、明るく楽しく暮らしていきたいと思っています。

 緊急入院になったり、発熱したりで、2度も予約がキャンセルになった訪問歯科での嚥下機能検査を、夫はやっと受けることができました。

 介護ホームで、おかゆやとろみのついたお水などを用意してくれて、何か食べさせたいものを持ってきてとのことで、プリンと杏仁豆腐を持参。私も立ち会っての検査となりました。

 鼻から内視鏡を入れて、喉のようすをパソコンの画面に映し出します。それを見ると、喉の穴のまわりは白く泡立った状態でした。試しに少量入れた食物や唾液がうまく飲み込まれず留まっているとのことでした。

 

 「人は飲み込むときに舌を上顎につけるが、前頭側頭型認知症の人は薬の影響で、舌が下に落ちてしまいうまく飲み込むことが困難になる。唾液でも誤嚥の危険性があり、口から食べるのはやめておいたほうがいい。今まで通り、胃瘻を続けてください。」

先生が丁寧に説明してくださいました。

 

 誤嚥を防止するため、「スプレー飲み訓練」をするようにすすめられました。これは、100円ショップなどで売ってるスプレーに水を入れ、口にシュッとスプレーしたのを飲み込む訓練だそうです。歯科衛生士さんが来たときにやってもらえることになりました。

 

 口から食べるのはもうかなわないでしょう。しかし、本人は何か美味しいものを食べたいとか、飲みたいとかの意欲は全くなく、何か食べさせたいというのは私の希望でしかありませんでした。

 

 8月、9月は、週に1回のペースで面会に行っています。音楽やDVDを視聴させたり、言葉少なではありますが、会話したりで、それなりに楽しく過ごせていました。しかし、先週あたりから、声があまり出なくなり、言葉もほとんど聞けなくなりました。

 

 今日は、鼻からの内視鏡検査のせいかもしれませんが、「あう、あう」と言うばかりで、ほとんど何もしゃべりませんでした。こちらのいうことは理解できるようで、私の名前を言ってもらったり、がんばってと言ってもらうよう頼むと、ほんとに微かな声で言ってくれました。

 

だんだんと希望の光が霞んでいくようです。

 

 難病の医療証と同じく、障害年金の更新の診断書も、こちらの訪問診療の先生に依頼したら迅速に対応していただきました。そしてすぐに更新手続き書類を提出することができました。ずっと生きていられるように、早めに出しました。