荒川区囲碁同好会で、初級のご婦人と7子局で打っていただきました。

 

しっかりした碁を打つ方で、7子では正直持て余すのですが、割合いい勝負になってしまう原因のひとつは、ご自分の石が取られてしまわないかを過度に心配されて、念のため、と打つ着手が多いことです。

 

終盤に近付いて、石が混み合ってくると、ダメヅマリやアタリにされそうな石が見えてきて、なんだか危なそう、念のため…と守ってしまいます。

 

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局後の見直しでそのことを言いましたら、

 

「でも、眼が三つ以上ないと心配なんです。」

 

とおっしゃいました。

 

当然ご存知とは思いましたが、二眼ある石は取られないんですよ、と言いましたら、

 

「だって、ひとつくらい欠け目かもしれないじゃないですか!」

 

ときっぱりと言われて、

 

な、なるほどぅ...

 

と、なぜか非常に納得してしまいました。

 

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本当は、二眼がある石は取られません。

本因坊文裕が来ても、本因坊道策が来ても、アルファ碁が来ても取られません。

 

眼 というのは、相手が石を置くことができない点、あるいは、相手が石を置いてきたとしても必ず取られてしまう点のことです。

 

それが二か所以上あれば、その石の一団は取ることができません。

 

できませんのですが、入ってきた相手の石を取れると思っていたのに、なぜか逆に取られてしまったり、相手が置いてこられないと思った穴が、なぜかアタリにされて埋まってしまったりして、ふたつあったはずの眼がひとつになったり、悪くするとひとつもなくなったりして、そうなると、石全体がお相手の碁笥のふたの上へGO!となってしまいます。

 

ひとつくらいは欠け目かもしれない、とおっしゃるのは、実はだいぶ実戦経験を積んで、強くなってこられたからこそと思います。

 

生きたと思っていた石が、欠け目で取られた、という経験がなければ出てこないお考えだからです。

 

危なそうな石を「念のため…」と、一手費やして守るのも、一手を省いたために失敗した、という経験からくる備えの気持ちと思います。

 

足りなくて困るよりは、余分にあった方が、というのは、日々の生活においては立派な考え方ですよね。

 

とりあえずしばらく使う分は棚にあるけど、無くなると困るからトイレットペーパーを買っておこう、消費税も上がるしな、ってのと似てるかなあ。

 

だけど碁盤の上では、賢い堅実な主婦の心は適度にお休みしておいてもらわないと!

 

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一手費やして石が取られなくなる、それは良いんですけど、問題は、その一手を費やしている間に、お相手もその分の一手をどこかほかの場所に置けるということです。

 

二眼ある石に三眼目をこしらえている間に(つまり自分の陣地は1目分小さくなる)、相手が5目分の地をこしらえていたら、その一手ずつのやりとりで、6目分の差ができるわけです。

 

で、でも、手を入れないで10目取られちゃったら、6目の差どころの話じゃないでしょ! 

 

と、心の中の反論が聞こえてきそうですけど…

 

でも、念のため、念のため、って石を補って、それでその石は(当然)取られない、とすると、永久に、その一手を補わなかったとしたら、本当は取られちゃうはずだったのか、それとも大丈夫だったのかを知るチャンスはやって来ないわけです。

 

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と言うことで、おすすめは、心配なところができたら、3回に1回くらい手を抜いてみる。

 

あるいは、この一局は、と限定で、「念のため」をやめてみる。

 

意識して「念のため」を打たないわけなので、それで負けちゃったとしても、理由がはっきりしているから納得がいきやすいんじゃないでしょうか。

 

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念のためってしっかり打って、対局に勝てるんならいいんじゃないの?

 

と心の中の反論が聞こえてきそうですけど…

 

置石の数が減ると勝てなくなっちゃう可能性が大きいですよ。

 

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