おはようございます
少し前のことですが、日本棋院で棋士の手合いの支度をしていてとても違和感を覚えたことがありました。
各棋戦の優勝者同士が対局して最上位を決めるという棋戦の予選ですが、東京所属の棋士と名古屋所属の棋士がネットを通じて対局する手配だったんです。
離れたところにいる同士が時間と交通費と、もしかすると宿泊費をかけてどちらかに行くよりも ( 序列すなわち段位やタイトルが上の方へ下の方が訪ねていく決まり ) 経済であるという理由で、ネット碁を活用するのはとても良い手段と思います。
こういうところのご予算を節約できれば、他のところに活用できます。
実物の碁盤と碁石に指が慣れた年長の先生方には多少ハンディキャップかもしれませんけど。
国際棋戦なんかでは威力を発揮しそうです。
ならいいじゃないの、なにが違和感だったの、と申しますと、そのネットを使った予選のための対局場が和室対局室だったことなんです。
畳の部屋の床の間と掛け軸を背に、記録席などで用いる座り机、座椅子と座布団を置いて、机の上にはノートパソコン。
という絵柄が、なんかちょっとおもしろかった
でも洋室の個室対局室はないし、ネット碁を使う上位の予選はこれからこんな感じになるんだろうなと思いました。
この対局もネット中継されたのかなあ?
対局者がひとりでパソコン画面に向かい、時々マウスを操作するだけ、となると、眺めていてもさほど面白くはないかもしれませんね。
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この対局のために用意するお茶はひとり分だけでした。
普通は対局者おふたりでふたつ用意するんですけど。
普通の ( 碁盤と碁石を使う ) 対局では、お茶椀やポットを載せたお盆は対局者の左側に置きます。
碁石を持つ右手の側を空けておくためです。
左利きとわかっている先生 ( 井山先生とかね ) の席でも特に変えません。
変えてほしい人と変えてほしくない人がいるかもしれないので、ご自身で置き場所を塩梅してもらうようにしています。
ネット碁の対局席ではお茶はどっちに置いたらいいのカシラ? とちょっと考えました。
右手はマウスでしょうから、やっぱり左側に置きました。
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今日は十段戦の第二局が日本棋院の幽玄の間であります。
昨日の手合いの後片付けと、十段戦の準備がありますから今日は少し早めに家を出ることにします。
写真がないから名人戦の対局席の支度の様子を載せます。
まだお茶のポットが置かれていない状態です。
碁盤拭きの位置は、下座から見て右辺中央。
りくのら朝学習プリント
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No.140 長さを測ろう ( ものさし、帳面、えもんかけ )
No.143 動作の言葉 ( ヴィトゲンシュタインの言葉 )
No.144 定規を使わずに ( しっぽの赤リボン、たてがみの三つ編み )
No.145 いろんな食べ方 ( ハインラインは猫が好き )
No.146 数のイメージ ( 数には色がついている? )
No.147 手を描こう ( 恐怖を知らない人たちが発見された )
No.148 ご飯とパン ( ベジマイトとヌッテラ )
No.150 遊び方を教えて ( 家庭学習はのんびりやろう )
No.151 何をしまっておこうか ( 小学生の机の中には )
No,152 おいしそうなパフェ ( HTML文字数制限との戦い )