昨日、敬老の日の月曜日、よみうりカルチャー町屋の 楽しい囲碁教室 に行って参った時の様子を

珍しくも記憶が新しいうちに書いてみようと思います にこおひさま

 

平日 ( 普段は ) 午前中の囲碁教室、ということで、

受講者の皆さんは、まあ、敬老の日には敬われる側の年代の方がほとんどなのですが、

区が催す敬老行事よりもやっぱり囲碁! ということなのでしょうね、全員出席 にこ!

 

講義アタマの詰碁の問題。

右上は黒先生きの詰碁、の黒が失敗した図です。

その失敗を白がうまく咎めると、五目ナカデで黒の全体が死んでしまいます。

 

 

先般ご紹介した長谷川喜弘先生の囲碁コラムに登場する五目ナカデの形 リンク です。

恐ろしいのう 泣汗

 

左下の問題も 黒先生き。

黒から先に打てば、隅っこに閉じ込められているこの黒全体は助かります。

助かるためには、二眼をこしらえなければなりません。

 

白にぐるっと囲まれた上の方に一眼あるように見えるけど、

角が2か所空いているから、黒から先に打たなければ眼にはならない、つまり 「 後手一眼 」。

ということは、下の方でもう一眼をこしらえて、しかも黒が先手でなければならない、ということ。

あるいは下の方で一眼こしらえて、次に白が上の眼を潰そうとしてきたら、

その間に下でもう一眼をこしらえられればいいわけですね え゛!!

 

と、まあ、理屈はわかっているのですがねえ ふ

 

でも、まあ、理屈がわかるようになっただけでも大きな一歩なのでございますよ。

詰碁の問題を前にした時に、何をどうすればいいのか、がわからないと、

 

「 目的地を見定めないうちに車を発進させてしまうようなもの 」

 

と、長谷川喜弘先生はよく例えておっしゃいます。

 

買い物をしにショッピングモールへ向かうのか、

住民票を取りに役場へ行くのか、

それとも郊外の公園へ遊びに行くのか、決める前に走り出してしまうようなもので、

たまたま目的地にたどり着けばいいけど、

途中で、あれ、どっちへ行くんだったっけ? と立往生してしまうのが常です。

 

さて、この日の教材は、先週、先生と教室最強紳士が打たれた指導碁、三子局逆コミ12目の棋譜でした。

 

 

序盤、黒からの初めての疑問手、ということでできた局面。

ハネてきた白に対して、黒がかっこよく二段バネし、切って、上からアテ返して、

ポン抜いて、アテて、白ツイでこういう形になりました ( 囲碁呪文 )。

 

白に継がせて絞ったようだけど、できあがった白の形は悪くない。

むしろ外側の黒に断点ができて、

その上、上辺の黒をアテて継がせたところに白石が来ると、

4の三のキリを狙われて黒がイヤな塊りの石にされてしまいます。

 

というような解説があったのですが、

それよりも、

この白石の形が、

 

エヴァンゲリオンの最終回あたりで地球に林立していた

十字架に見えるのはりくのらだけなのか…

 

 ← こういうの。

画像はネットで拾って参りました。

 

ひとりで並べてこの形をこしらえたら多分愚形 ( 横棒のところが空き三角だから ) だけど

ポン抜いて継いでできあがったこの形は善き形なんですね。

 

エヴァの十字架は善い形、と覚えておくとしよう ふ

 

 

この講義では石の死活についての大事な考え方を学びました ( 学んだ気になりました )。

 

 

左下隅の白、これは白が三々に入った時に割り合い良くできる形ですが、

黒からハネツギを打たれた時、この白は 「 白先生き 」 すなわち 「 黒先白死 」。

ここで白が手を抜いていると、黒にハネられて死んでしまうんです。

 

ということが知識として頭に入っていれば、

つまり、ハネてきた黒を取れない時には、白は隅に一手打たなければならない、

つまり、下辺の方でいざこざがあって黒がハネてツイできたときに、

白の次の手は下辺の戦いには向かえない、隅に行かなきゃならない、

ということは、下辺の戦いで黒は2手続けて打てる、ということがわかる え゛!!

 

だから上の写真のように、黒が三間に開いた白の真ん中に打ち込んできたとしても、

白は下にツケて渡るくらいが関の山。

これ以上反発してなにかの加減で黒が左下隅寄りに来たら、隅の白があぶなくなっちゃうという寸法。

 

結局まとめるとどうか、と言えば、

隅の白がこういう形だったら、白は下辺では強くは戦えない、ということです。

隅の石の生き死にが、周辺の戦いの作戦を立てるための必須情報になっているわけ え゛!!

 

それを、隅の形から一手一手読んで、ああ、白危ないな、と読んで、考えていたら

下辺の作戦を立てるのには間に合わない。

 

だから基本的な死活はいちいち読むんじゃなくて、

基本的な知識として丸暗記しましょうね、というところへ話がつながるわけなんですが…

 

丸暗記したらとってもいいのは百も承知なんだけど、

何べんやっても

覚えられないんだよなああああぁぁぁぁぁ 泣汗

 

何べんかやって覚えられた人にはこのツラサはわからないでしょうねえ…

 

 

あっ え゛!!

先週金曜日からのりくのらのホットテーマ、三線の石にツケてノビられた場合の形ができました!

こういう時には、相手の隙間を狙ってブツカリ、というのが基本でしたが… リンク

 

この場合はやっぱり左下隅の白が不安定な状況なので、

例外的に白は押していく手を選んでおります。

 

囲碁ってさあ 泣汗

覚えたと思ったら例外ばっかりでほんと困るよね 泣汗汗

 

講義の後の教室対局。

りくのらはねこ丸さんにコテンパンにやられたわけですが、それは良いとして ( 良くないが )、

長谷川喜弘先生に指導碁を受けていたご婦人が、会心の一手を放って先生を投了させてました。

 

 

写真を撮るまで盤面を崩さないでおいてくださった にこ♡

 

先生の側から見て下辺右寄り、白地の中で黒が白の大石に両アタリをかけています。

 

 

15~6目ほどの大石が仕留められては、この部分だけで50目以上の損、

もともと白から72目という大きな逆コミの手合ですので、白の大投了となりました。

 

なにがどうしてこうなったのか、手順を戻して写させてくれました。

( ブログのためだな、きっと ふ )

 

 

元はこんな局面でした。

ハサミ付けられた下辺 ( 先生から見て ) の白をツイでおけば何事も起こらないんだけど、

それでは地合いが全然足りない、ということで、白は遮って頑張りました。

 

 

遮った白を黒が切っちゃって、切った黒をアテてに逃げて、白はダメが詰まっている。

と、手順を進めていくのを身を乗り出して観る生徒の皆さん ( と激写するりくのら )。

 

 

最後、ダメの詰まった白の大石の二群をバチリと両アタリ。

この局面まで、ほとんどノータイムで ( まちがえずに ) 受けていた黒さんが、

両アタリを打つ前に手を止めてじいっと考え込まれた、その時に、

先生は ( ああ、早くとどめを差してください ) と心の中で思っていたそうです にこ

 

このご婦人は教室の中では棋力の伸びが最も著しいんじゃないかなあ にこ流れ星

 

ところで先生、最近、指導碁で投了、多いですよね ふ

 

 

 

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