山の運動と低酸素 | 陸母のブログ

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写真の載せかたも何も分からず、突然つぶやいた今日終わるかもしれないブログ。
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・猫 10匹

山の運動、猟の季節になってきましたね。


とはいってもまだ日中15℃以上になるし、
どこかしらの犬が猟で熱中症になったと
耳にする時期でもありますね。


それくらい猟犬の運動量は激しいです。


うちの犬達は野生動物に咬みつかないし
私達も犬も野生動物の捕獲はしないが
それでも犬達は捜索、出す、追跡、追う、
止めるなど一通りの猟犬としての
仕事はできます。


となると、起伏の激しい山中での
運動量はかなりのものになる。


長年、猟をしている知人は言う。

「5歳までの日本犬のオス♂がたおれることは、
よくあることだ。けど一度倒れたことがあると、
二度倒れた犬はいない。」


つまり激しい運動で低酸素になり
呼吸困難、倒れるということなのたが
これは見事に、うちの甲斐犬オス♂
3匹にも当てはまっている。


そしてこれまでに、それぞれ一度きりだ。

これは倒れても必ず助かるということでは
ないので誤解なないように。
命の危険と隣り合わせなので。


うちの3匹の場合の、症状の軽い順に
紹介します。


陸兄貴




陸は、1、2歳のかなり若い時だったと思う。
山中を走り回り戻ってきた後、
その場でクルクルと回り出した。
酸素不足で苦しいのだ。


少しして治まった。
ギリギリのところだ。


がっちゃん




去年、5歳の時。

谷から帰ってきたがっちゃんは水を飲んだ。
林道から再び、山中に入ったのだが
今度はすぐに戻ってきた。


様子かおかしい。


そのうちフラフラとして、それでも歩こうとする。
そのまま歩いて行ったら崖から落ちそうな
雰囲気だ。
酸素不足で意識もうろうとしているのだ。

すぐにリードに繋ぎ、動かさないようにする。

暫くして回復した。








たしか5歳頃
いちばんヤル気満々、バリバリの時。
そういう歳頃は低酸素に限らず、
野生動物との対峙などやり過ぎないか
深追いしすぎて危険な地形の所に行かないかなど
注意を払わないといけない。


獲物を追ってか戻ってきた六は、
かなり呼吸が乱れていたので
10分ほど休ませてから水を与えた。


そして歩き出した時に、様子がおかしくなり
目が見えていない歩き方だとわかった。
そのうちにフラフラして
最後には白目をむいて気絶した。


もう最悪のケース😨

酸素が脳にも行かないので意識もうろう、
呼吸かできなくなる最終までいってしまった
状態。


この時は、ブヒ父さんが人工呼吸をして
息を吹き替えした。
これは、人工呼吸をしなくても回復したの
かもしれないが、
獣医曰く

「それはやってよかったと思う。
それで早く回復できたのではないか。」


という事だ。

やってはいけないのは、心臓マッサージ。


あとから獣医に聞いたのは、
呼吸困難になった時は、背骨の横に
呼吸のツボがあるので、そこをさすってやると
いいとのこと。





これは何年も前に聞いたことだが、


最近になって


知人のベテラン猟師がこんな事を言った。

「犬が倒れた時は背中をさすってやるんだ。
理由なんかわからねぇけどよ、
それがいちばん早く回復するんだ。」


理由なんかわからずとも、
経験から知っているのだ。


そして、おわかりいただけただろうか?


水を飲ませるタイミングもかなり
関係することが。
息を止めて水を飲むので、よけいに悪化
させるし、過度な運動後なので
水を飲む量も多い。


充分に呼吸を整えてからということと、
飲んだ後の様子には要注意。


低酸素の他にも危険はあるのだが
そこで思うのが


観察と想像力と
空気や気配を読む、勘(感)が大事だなと。


例えばマーカーやGPSも大事だが
それだけに頼っていると事故率が上がる。


何故そこに犬が行ったのか、
その経路をたどる理由、
音と気配がないが、どんな状況におかれて
いるのか。
どんな山で、どんなタイプの野生動物がいて



この経路で長時間帰ってこないと、
途中に沢や湧き水がないから、水を飲めない、
体を冷やせないとか。


堰堤、崖の位置、地形。



山にいる時は
常に耳を澄まし、それまでの経験と想像で
犬がどんな状況にあるかを常に考えています。


そして答え合わせをします。


低酸素の時もそうです。


六の時は、ブヒだけだったので
ブヒはどんなに焦ったことか!
死んでしまうかもしれない状況だったので。


けれど冷静な判断でよくやってくれたと
思います。


こうしたことも後で、そうなるまでの様子や
原因、これから注意すべきことなど
よく話し合います。


4匹の、これまでに数回肝を冷やした経験、
これについてはいまだに話しますね💧


そして山も毎冬、同じ環境ではないし、
野生動物の強さや動きも違ったりして、
犬も年齢や性質によって
今年はこんなところを気をつけたほうが
いいねと話し合います。


あとは気持ちかな。
気持ちがなんとなく乗らない時、
そんな時はやめます。



「私はかなり飛んでも倒れたことないわよ」



「私はね、持久力があるの。」



「日本犬のオスは危ないわね😱
でも二度ないってことは学習するのかしらね?🤔」