「NOと言わない」ことで自分を守っている場合もある | 離婚うつからの立ち直り

離婚うつからの立ち直り

離婚うつを経験したカウンセラーが綴る「離婚から立ち直る方法」

「離婚うつ」から立ち直りカウンセラーの原 つよしです。

 

先日、精神科医師が講師の依存症の勉強会に参加した時のこと。

講義後、医師が受講生からの質問を受け付けた時に、心理士をされている女性の方が質問をしました。

「ご主人からDVを受けている奥さん(クライエント)が、夫に『NOと言えない』とのことだったので、アサーションのスキルを教えたけど、できそうにもないのですが・・・どうしたらいいですか?」という質問でした。

 

注釈)アサーション(アサーティブとも言います)とは、コミュニケーションスキルのひとつでわかりやすくいえば、自分の主張をきちんと伝えましょう。そのためには、どう伝えるかの技術です。

 

アサーションは、カウンセラーなら誰もが知っていると思います。

きちんとした理論に基づいた技術であり、身につければストレスのない健全なコミュニケーションができると私も思っていますし、活用しています。

ただ、簡単のようですが、高度な技術が必要になります。

実践で使えるようになるには、アサーショントレーニングが必要です。

 

で、話を戻しますが、その質問をきいた時、私はこの心理士さんは、とても危険なアドバイスをしていると思いました。

まず、DVをする人にアサーションとか通用しません。

(以前夫婦問題のカウンセリングをしていた時に実践で学びました)

このようなスキルを使ったら、逆効果の可能性のほうが高いです。余計、暴力を振るわれる可能性があります。

 

ここからは、私の勝手な憶測ですが、この心理士さんはDVとかモラルハラスメントの怖さを知らないと思います。

 

この「NOと言えない」クライエント(奥さん)さんに問題があるのではなく、DVの夫に問題あると考えないと多分、解決に至らないでしょう。

逆にこのクライエントさんは「NOと言えないこと(言わないこと)」で今まで自分を守ってきたのですから、そこを認めてあげたいと思いました。

 

「NOと言えないこと」が決して悪いことでもないし、ダメなことでもないと思いますけどね。

 

まあ、このケースは詳細な経緯やクライエントさんの特性、状況などわからないので、偉そうなことは言えませんが、あくまでも、ほんの一部の内容から私が勝手に判断・推測したことなので、ご理解頂ければと思います。

 

カウンセラーは、色々な理論やスキルや心理療法を学びます。

私が気を付けていることのひとつに、勉強した知識や学んだスキルをそのままカウンセリングで使わないようにしています。

様々な心理療法やスキルを学びますが、誰にでも効果があるとは限りません。

誰にでも当てはまるとは限りませんからね。

 

ひとりひとり、性格も育った環境も価値観も違うのですから、理論に当てはめようとしたり、スキルを実践で使わせようとしたりしないように心がけています。

 

人それぞれできること、できないことがあって当たり前です。

そして、何よりも、自分では直したいと思っている性格とかも、実は自分を守ってきた大切な術だとあなた自身で認めることが大事だと思いますね。

 

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