[危険なメソッド] | 力道の映画ブログ&小説・シナリオ

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  デウ゛ィット・クローネンバーグ監督。クリストファー・ハンプトン原作・脚本。ピーター・ナシツキー撮影。ハワード・ショア音楽。11年、英・独・カナダ・スイス合作。

12年10月27日渋谷ル・シネマ他公開。運命の女性ザビーナを巡り、対立していくフロイトとユング。元々クリストファー・ハンプトンによる舞台劇を自らが脚色。鬼才クローネンバーグが監督した作品。DVD化につき早速、鑑賞。

予告編が面白そうだった割にはそこそこの出来。 何でもこなすクローネンバーグではあるが史実に基づく作品だと、卒なく纏めるだけで、自らの色と個性が出せないからか、僕には消化不良に感じる。

  1904年。チューリッヒのブルクヘリツリ病院に勤める29歳の精神科医カール・グスタフ・ムンク(マイケル・ファズビンダー)は、精神分析の大学ジークムント・フロイト(ウ゛ィゴ・モーテンセン)が提唱する斬新なメソッド談話療法を新しい患者ザビーナ・シュビールライン(キーラ・ナイトレイ)に実践する。
  ユングは、ザビーナの幼少期の記憶をたどり、彼女の性的トラウマの原因を突き止める。
 しかし、二人は次第に医者と患者の関係を越え、互いに愛情を抱き始める。 フロイトは、後継者と考えていたユングの元に精神的に病んだグロス博士(ウ゛ァンサン・カッセル)を送り込むが逆効果になり、ユングはザビーナと関係わ結び、その内なる葛藤はフロイトとの友情にも亀裂が生じていく……。

 1900年代前半のヨーロッパを再現する美術は見事。  
 ザビーナ役を演じるキーナ・ナイトレイは体重を落とし、痩せて精神的に病み、特殊な性癖の女性をヌ○ドまで披露して熱演している。 それぞれに魅力的な配役だけに、映画の内容が精神分析が絡みかなり難解な理論が展開されるのだが、それがこちらには面白く感じないことが、この映画にマイナス材料になっている。

  やはりクローネンバーグには独自の世界を撮らせた方が魅力的でその世界観に引き込まれなと感じた。

  DVDはレンタル開始。

デウ゛ィット・クローネンバーグ。[イースタン・プロミス][コスモポリス゜] 他。