おはようございます。こんにちはの方、そしてこんばんはの方のいらっしゃるのではないでしょうか?中学入試プロ家庭教師理系の達人です。梅雨の時期になり段々と暑くなってきました。段々と夏の訪れを感じている今日この頃です。

 

 今回は高い合格率の握るカギとなる、私が大手進学塾で夏期講習中に行っていた授業の進め方と家庭学習の方法について、元塾講師の視点からお話させて頂きたいと思います。普段は余り公開しないようなレア内容になります。内容が長くなってしまったので、2回に分けて公開しております。今回はその第2弾になります。

 前回の記事はこちらをクリック!

 

④ わからないことはすぐに質問しないこと

 理科の知識分野などに疑問点が生じた場合、ある程度は自分で過去のノートやテキストを見返すことで解決することが実は多くあったりします。それを安易にわからないからといって質問に持ってこさせて丁寧に答えるという講師が存在します。

 しかし、そのような行為は表面上では面倒見がよいとはされていますが、実は一番受験生自信の成績が上がらない方法であろうと考えています。安易に質問に答えて、仮に答えを教えたとしてもなんとなく理解しただけで実際のところ定着している可能性は限りなく低いです。もちろん、これは絶対に質問に答えないと理解出来ないという例外はありますが、それは講師側で容易に判断する事が出来ます。つまり、質問に答える面倒見の良さが成績アップには繋がらないということを知っておいて下さい。とくに、精神的にも成熟していない男子受験生はこの傾向が高いです。

 知識とは

 自分で考え抜いた末に初めて定着する

ことを頭の片隅に入れて見守ってあげて下さい。実はこれがかなり大事です。ですから、わからないからといって、すぐに先生に質問しに行きなさいでは成績は上がりません。取りあえず調べて見なさいが正しい対応だと思います。

 

 疑問点は自分で調べる姿勢こそが何より大切でそれにより知的好奇心を豊かにして将来にも大きく大成していくものだと思います。昔の偉人なども疑問点は全て調べていたと思います。それも、何も情報の無い中でです。そのような条件と比較すると現在はかなり恵まれているといえます。

 

補足:各分野の指導方針

 算数同様、夏期講習の段階では典型問題までの習得を目標にする。典型問題以上を吸収するポテンシャルがある場合はこの限りではありません。難関校向けの発展内容、難関校頻出問題を優先的に扱っていくようにする。

 

●生物●

 まず、以前もブログ上に掲載させて頂いたと思いますが、生物は生きるために呼吸をしていることが、大前提にあることを確認します。

 生物=生きている→呼吸
以前の記事はこちらより、

 理科の学習方法①:生物とは?

 理科の学習方法②:光合成とは?

(更新が滞っており、大変申し訳ございません。随時更新を開始したいと思います)

 

 全ての生物の行っている行動の根底には、この呼吸というはたらきがあることを再認識させるとともに、入試で必須となるポイントから優先的に解説をしていきます。その上で完全に原理原則を理解させるように誘導していきます。特に、消化と吸収、ヒトの血液循環、食物連鎖の仕組み(炭素の循環、窒素の循環)、森林の構成、セキツイ動物の分類は一度解説をした後に徹底的にプリントで仕上げて丸暗記させるように指導することを心掛けていました。

 特に生物分野では、呼吸を起点とした実験の問題が出題されやすい傾向にあります。そこももれなく扱っていきます。それが、呼吸・光合成・蒸散の実験、明期と暗期、メダカの産卵であり、与えられ入るデータから正しい情報を読み取れる力を養成していきます。合わせて、女子校で出やすいイメージのミツバチダンス、男子校で稀に出題される遺伝に関しても扱います。

 特に、間違えやすいポイントで差が付くで分野となる、植物の名称については必要最低限の量のみを覚えさせて(語呂合わせを利用)、その後確認を徹底的に行っていき差を付けさせる得点力を付けさせるようにしていました(植物の名称は本当に苦手な受験生が多いです)。

 

●地学●

 知識と原理原則からなる地学分野ですが、知識で解決する堆積岩、化石、火山、天気、四季の星座などは小テストで確認済みなので、流す程度に留めておきます。それでも聞かれたら正答率が低くなってしまうような、夏や冬の星座の位置火山の場所などは社会の知識も混ぜながら説明をするようにしています。

 この地学分野ではメインで扱っていくのは、思考力型問題になります。当然、そこに関連性があるのであれば、その都度知識も確認していきます。やはりここでも出来るだけ全ての単元を扱うようにして、ボーリング調査、地震の計算、水蒸気の計算、フェーン現象、太陽の日周運動・年周運動、南中時刻・南中高度・時差の問題、四季の星座の見えかた、月や金星の満ち欠け、地球の半径を求める問題(素数を発見するアルゴリズムで有名なエラトステネスの行った、アレキサンドリアとシエネの緯度の差から地球の直径を求める問題)などを扱います。特に、天体は入試で差が出やすい分野なので、念入りに授業を行うようにしていました。ですから、保護者の方の心構えとしては、

 天体は苦手にしている受験生が多い

ということを知っておくと差を付けやすいと言えます。つまり、天体の攻略が地学分野での入試での大きなアドバンテージになります。

 

●化学●

 気体の性質、水溶液の性質など覚えていれば解決するものは、受験生個人に委ねて、小テストによって仕上げていきます。

 その上で、入試で最も差のでる計算分野をクラスは関係なくある程度のレベルまで扱うようにしています。扱う内容も溶解度、気体発生の問題(酸素、二酸化炭素、水素)、中和反応、物の燃焼、酸化還元反など多岐に渡り、難易度も高いレベルまで扱ってしまうようにしていました。苦手な受験生はすぐには定着はしにくい分野なので、9月以降も随時確認を行うことを怠らないようにしていました。勿論、関連性のある知識分野に関してもその都度確認をしています。夏期講習で特に力を入れて扱うべき単元です。

 何故ここまで化学に拘るのかは大きな理由があります。それは

 入試で最も差がつくのが化学分野の計算

になることを経験的に知っているためです。物理分野を徹底的にやるよりも化学を強化した方が最終的な合格率は全く違った結果になります。同時に、一番時間がかけずに成績が上がる分野なのでどの問題も丁寧に扱うようにしています。

 

●物理●

 物理分野は難しい問題はいくらでも難しく出来る分野になります。先述の通り、理科の入試での受験生間での差が余り出ないであろう問題が出題されることも多々あり、夏の段階ではそこまで深く掘り下げた問題は扱いません。それよりも化学の定着を優先させていきます。

 そうはいっても、典型問題に関しては基本的に全て扱うように心掛けていました。比熱の計算問題、音の計算問題、電気(回路図、スイッチ回路、ブラックボックス、発行ダイオード)、電流と発熱、振り子、運動とエネルギー、力学(ばね、浮力、てこ、滑車と輪軸)などで典型問題は全て扱うようにしていました。特に苦手意識が強い電気に関しては必要最低限の知識だけで問題が解けることを体感させて少しでも苦手意識を取り除く工夫を施しています。合わせて、光の屈折を利用した凸レンズの性質についてもまとめておくことを忘れないようにします。

 

 最後にどの分野にも言えることがあります。上記の事柄は世間では理科の計算問題としての認知を得ていると思いますが、実はそうではありません。

 理科の計算は原理原則を理解していれば計算ではない

ということを今日声を大にしていっておきたいと思います。計算問題だと考えてしまうと、複数の単元を横断していることにより難しく感じるのは当たり前です。ですから、その考えを改めて理科的な現象として捉えた上で、その結果計算を利用するものと考えなくてはいけません。そうやって眺めてみると、理科的な視点で見たときに見え方が変わってきます。極めて易しい考え方だという認識が生まれるはずです。今まで難しかったものが急に変わる瞬間です。これは、かなり爽快ですっきりした気分になります。

 これを伝える側が計算問題という先入観を持って指導しているケースが極めて多いので、受験生にもそれが伝達してしまうのです。指導する側も胡座をかくのではなくて、どのようにすれば成績が上がるのかを常に考え、理科という科目と向き合って頂きたいと常々思う次第です。

 

 理科の成績アップのコツは、同じ内容を繰り返し、しつこいくらい行い定着させることと、わからないものは必ず考えさせたり調べさせたりする習慣をつけることです。

 それは将来的に疑問点などは自分で調べるという行動になり、それにより知的好奇心を満たしてくれるようになると確信しています。その行動が将来的に疑問点などは自分で調べるという行為になり、それにより知的好奇心を満たされて、世界を大きく変えるような発見に変わる無限の可能性を秘めているのではないでしょうか?

 

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