さてしばらく期間が空いてしまいましたが、久々に色々と進んだので記事を書いていこうと思います。


(番外編を飛ばして)前回記事は、2回連続で"風速計製作編"を投稿しました


今回も風速計製作編の続きです

さて続きというからには進捗があったかのようですが、結論から言うと、絶賛頓挫してました。いぇい!



  プロペラを引っこ抜く

前回記事にて、ファンの永久磁石ぶっこぬいて風速計を作ろうということを書いてました

↓ターゲットのDCファン

↓前回記事



今回の記事はこれの実践編です



ということで早速分解します

プロペラを本体(軸受側)から引っこ抜く

ただ単純に、真っ直ぐ引っ張る

ぐっ……

うむ、思ったより硬い

が、ここでヒヨっては先に進まない


ぐぐぐぐぐぐ…


力こそパワー!

えぇい!ままよ…!!




すると↓こんな感じで、軸が軸受から抜けました

いうまでもないですが、左側のが本体、右側のがプロペラです


そして下の写真の、プロペラの赤く塗った部分が環状の永久磁石です

本体側の黄色矢印の指すものが、弓形状の金属プレートになります(オレンジ色のコイルの外側の金属片)

こいつらが互いに引き合うため、発電(ショート)してなくともプロペラを回す時に微妙な抗力が生じる、らしい



ファンとしての機能上(というかモーターの機能上)不可欠な構成なのですが、今回は要りません


今回はファンとしても発電機としても使いません
単にプロペラとその軸受であればよいのです
回転時の抗力など邪魔でしかない
ということで、環状磁石を取り外します


  ​永久磁石をぶっこ抜く

目論見通り、磁石はゴム系のものでした

となれば、「ナイフでスパッと一部分切り抜いて、グイグイ曲げながらじりじり引き抜く作戦」です


↑スパッと

驚くほど簡単に切れました

そんでグイグイして、スポン↓

はい、つるつるりん



接着されてたら厄介だなと思ってましたが、その様子もなくすんなり抜けました


そしてこのプロペラを本体側(軸受側)に戻してやります

今度はさっきと反対に、プロペラのシャフトを本体側の軸受にまっすぐ差し込みます


ええぃ!

ずぼっ



これで計画通り、磁石ぶっこ抜き終了です(元に戻した写真撮り忘れた)


  ​プロペラを回してみよう

よし、早速風を当ててみよう!

私の予測では、ふぅっと軽く息を吹きかけるだけで、くるくるパタパタ回ってくれるはず!

ここまでは割と簡単

風速計作り余裕じゃん!なんて思ってました



いくぞ…!

(ふぅー…)

ん?


(ふぅー)


えっ?


(ふぅー!!)

おいおい…



ところで、私はゲームソフトといえばカセットが主流の世代です

スーファミ、ロクヨン、ゲームボーイカラー、アドバンス

小学生時代はそんな時代でした

ソフトを本体に差し込み、電源を入れるも1発ではつかない

そんな時はソフトを取り出して、端子にふぅー!!

あの行為に意味があったのかは知りませんが、あれをやると高確率で着くんですね

おまじないみたいなもんです



そんなあの頃を思い出します



ふぅー!

とやると、ささぁぁ

という風切り音(プロペラはうんともすんとも回らない)







いやいや、思ったより全然回らない

磁石抜いたら抗力無くならないの?

多少なりとも軽くなるんじゃないの?

全然変わってないじゃん



私の肺活量での限界ギリギリまで強い勢いで息を吹きました

しかしそれでもプロペラは回らない

嗚呼南無…



  ​破壊

さてどうしたもんかと考えながら、ファンを眺めたり、色んなところをグイグイ引っ張ってみたり


もしかしてプロペラが重いのかもしれない

なんか金属の輪っかついてたよな



磁石とプロペラのスペーサか何かの役割っぽいけど、まぁいらんじゃろ

えいっ!!(スポン)


ふぅ…


さて効果のほどは…

うむ、何も変わらない(涙



となると、軸受側の問題か……?






とまぁこんな感じで、プロペラの回転負荷がどうにか落ちないものかと悩みながら色んな部分をグイグイグイグイしていたのですが……



バキッ…!!!

あーーっとぉ!!!







ファンのモーター及びその制御系基板は本体側の枠体に固定されています

この基板の固定部分と、枠体部分が一体成型された樹脂部品となっていて、本体側のアッセンブリが構成されてます

この一体をなす部分がバキッと逝きました。

南無…


  迷走、そして諦め

こうなると本体側はもはや単なる残骸

このままだとプラゴミ一直線です



いやしかし、DCファンの枠体の外寸(30mm角)は、風洞の内寸にぴったりなんだよな

これをどうにか活かしたい…




おや…?

よく見ると、枠体の割れた部分にほどよい円形の穴ができている。



…そうや!ここに小型の軸受を差し込んで接着したらええんか!(迷走)

そんで軸受にプロペラのシャフト差し込みゃええんや!


ということで、特に精査せずシャフト径と内輪径、穴の内径と外輪径が一致するものを探して即購入

↓これです


数日後、届いた軸受を接着

そんでプロペラのシャフトを差し込む

が、やっぱり思ったより回らん


そりゃそうか…

こんな思い付きで上手くいかんよな…

そもそも私の工作力が低過ぎて、軸受の外輪とプロペラのシャフトとに接着剤が付いて慌てたりなんかして

外輪と内輪の間の転動体(ボール)部分に接着剤が流れ込んだかもしれない

結果、接着されずとも大幅に摺動性が悪化した

という可能性が



そもそも小型の球軸受なんてそこまで摺動性がないのかな?

ちゃんと検討しとけばよかったな

結局軸受もプロペラも枠体も、接着剤ベトベトでお釈迦



不器用なくせに工法をろくに検討せず思い付きでやるからこう(ファン破壊という事態に)なるのよ

仕事やガチの研究と違って、思い付きで色々やれるのが趣味工作の醍醐味なんですが、とはいえ限度があろうに…




もうね

「バカだからねー、あんなもんよ」

という"大槻班長"の声が聞こえてきました

ほんとバカ丸出しですよ



ちょっと落ち込みつつ、

DCファン改造型の風速計製作は諦めました

それと同時に、風速計製作も暗礁に乗り上げることに。


熱線式の風速計作ってみるか…

わずかだけどネットに情報もある

が、電子工作ど素人なんだよな…

回路回路したものは知識も経験もないし多分私の性格上無理

完成しないのは目に見えてる




さてどうしたもんか…




というような試行錯誤が2週間ほど前の出来事です

その後色々進展して、実は風速計のハード部分は完成しました(マイコン側のシステム構築がまだ未着手)

次回の風速計編で、風速計ハード部分完成パートをお送りする予定です

ただ、その前に風洞作りの方も投稿するやもしれません

(風洞も実は出来上がってます)





では、また!