智に、自分でも知らないところを見られて、

(いや、あれは "見る" なんてレベルじゃないだろむかっ 観察だ!観察!!)

これ以上恥ずかしいことなんてそうそうないだろう。って思ってたけれど…汗

 

『今日は 和也がオレを気持ちくしてブルーハーツ

 

 

仰向けになり誘う智とは真逆に、和也は真顔で突っ立っていた。

 

 

――なんでこの人、こんなに積極的なの?

(今日、変な薬飲んでないよなぁ…?汗)

 

普段は地蔵のように動かない、喋らないくせに。。。

興味あることと無いことの差が激しすぎる…真顔

 

 

男同士とは言え、行為のときは 『挿れる方』『挿れられる方』ってのがあるわけで

快感に負けて愛撫に没頭してしまう和也と、そんな和也の観察に没頭する智では、やることは同じでも事後の 疲労感は桁違いだろう。

 

 

――きっと オジサンに触れるオレの手つきとか 挿れて動いてるときのオレの顔とか…

 

 

 

 

い、イキ顔とか!?

 

 

めっちゃ観察するんじゃね???汗

 

 

 

そんなん集中できるわけないだろ!?

 

『あのねオジサン。

こーゆーのには向き不向きってのがあんのよ。

オジサン相手に能動的かつ集中して…なんてオレには1000年早いの。』

――まぁ、1000年後に 乗っかってやるよ。汗

 

 

和也が智を起こし、向かい合いに膝に座る。

 

 

頭を抱えて顔を引き寄せると、唇を重ね そのまま智もろとも後ろに倒れた。

 

 

 

 

 

 

 

おしまい。