過日

親友とも言える

精神科医

と飲んでいたときのこと…

 

彼曰く

「幕末とか、明治とか

『この若さで?』って人

多かったと思わん?

もちろん

後世よさげに脚色されてる

のもあるやろけど

本来の日本人はああやったんやと思う。

 

それが第二次世界大戦で

優秀な人から順に失ってしまうことになり

無事に戻ってきた方々はごくわずか…

 

一部の研究職などを除けば
卑怯な兵役逃れか、さもなくば

兵役にすら就けなかったような

人間ばかりが残って

それでも少ない男手などと

ちやほやされ、甲斐性もないのに

妾だ何だとあちこちでタネをバラ蒔き…

その結果が

今『キレる老人』と言われてる世代。

 

我々病院、警察含む各種窓口から

スーパー・コンビニのレジに至るまで

その世代とその子供の世代に今は

ふり回されてる。

 

・攻撃的論調

・上から目線

・話がわからない

・恫喝したら何とかなると思っている

・うまくいかなかったら泣き脅し

・もしくはオカネで解決…

 

極貧の中で

食うにすら困るような

日々を送り

 

学生期を怒鳴られ殴られて過ごし

 

高度成長期を追い立てられ

 

年長者は敬うものだと

舅姑やくだらない親族・上司に

押しつぶされながらも

 

バブルの恩恵にどっぷり浸かり


バブル崩壊期はリストラに翻弄され

 

ようやく自分たちが

奉られ恩恵に浴する

時機が来たと思っていたら…

立ててもくれず

相手にすらされず

ハラスメントの発生源として迷惑がられ

挙句「老害」と吐き捨てられる…

 

考えたらまあ可哀想だよなあ。

 

でもだからって

ダダこねても

よけい嫌われるだけなのになあ…

 

(中略)

 

まあそれでも
これだけの戦後復興を

そして何度もの災害復旧を

遂げてきたんやから

あの優秀な方々が

残ってくれてはったら

どんな国になってたんやろね。

そうは思わん?」

 

友人は涙を浮かべてすらいたが

果たしてどこが主題だったのか…
国力を憂いていたのか

国賊に値する人種を嘆いていたのか

 

 

私は途中から

文句ばっかりで

理不尽ばかり要求する

特定の層の保護者の方々と

そんな父母、祖父祖母に
育てられてきたであろう

デコボコキッズの顔が

何個も何個も浮かんで

ハナシがあまり入って

来てませんでした。

 

ある事由のみで

コトを判断することは

あってはなりませんが…

ここまで彼がそして我々が

日々苦しめられている

「世代」の偏りを

感じないわけには

いかなかったです。

 

気が付いたら

ロックは

初心者用の水割りに

なっていました。

酔っ払いの戯言…
でも

今そこにある危機

のお話でした。