大宮妄想です

自己満足の世界です。
皆さんのイメージと異なってもスルーしてください。
文章は拙いですが気にしないで下さいませ。



大野と一緒に浜辺におりた

真っ暗だけど、空は綺麗

懐中電灯は少し小さくして

持ってきた大きめのレジャーシートを敷いて

大野と並んで座った


・・・話って、なんだろう?


3人が一緒じゃないってことは

俺達2人の事だよね・・・

しばらく待っても大野は中々話をしてこない


「海・・・黒いな」

「ぇ?ぁ、うん。真っ暗だよね」

「・・・」

「・・・」

「・・・昨日さ、大野、松本くんがプールに落ちた時に飛び込んだじゃん?」

「うん」

「なんかさ、かっこいいなと思って、ちょっと出会った時を思い出した」

「電車?」

「うん」

「面識ない俺を助けてくれてさ♪」

「殴っときゃよかったな♪あの痴漢」

「ほんと、一発殴っとけばよかったなー♪」


『ふふふ♪』


あの日、大野に会わなかったら

こんな風になることもなかったのかなぁ?

それとも違う形で始まってたのかなぁ?


「あれから結構経ったよね~♪6年くらい?」

「俺ら、来年社会人だぞ♪」

「社会人かぁ~。今まで何してきたっけ?ってくらいあっという間だったなぁ」

「エロいことばっかしてた」


『・・・』


「ゃ、そればっかりじゃ・・・///」

「ばっかだった♪」


思い返してみると・・・そうかも///


「こっそり、ね///」

「かなりスリルあったな♪」

「ほんとにバレてなかったかなっ///?」

「さぁなぁ♪二宮がかなり大胆だったよな♪今もだけど♪」

「そんな事、っ///」

「あるだろ♪?」


付き合ってもないのに

自己処理手伝ってあげるとか言ってたな///

どっちかって言うと、俺から誘ってたし///

大胆で恥ずかしいことしかしてないっ///


「・・・///」

「可愛かったぞ♪」

「ぃや、普通、引くとこじゃない?あんなグイグイくるとかさ///」

「俺は嬉しかった♪」

「・・・///」

「大丈夫♪」

「何が?」

「今も変わらずグイグイだから♪」

「俺がスケベだって言いたいわけねッ///?」

「そう♪」

「ッ///」

「ほんと、スケベでエロい♪」

「ぉ、大野だってッ///」

「俺も同じ♪」


そんな冷静に言われると

焦ってる俺が馬鹿みたいでしょ?

高校の時から

ずーっと一緒に住んでるようなものなのに

心地いいし、楽だし、楽しい

でも男同士だし、いつかは親にも・・・


「この間」

「うん?」

「この間、俺、実家に帰っただろ?」

「うん」

「あの時、言われたんだ。彼女はいないのか?とか、いるなら連れてこい。とか、いつか結婚する時のこと考えて金は貯めとけよ。とか」

「・・・ぅん」

「だから言ったんだ。一生結婚しないって」

「・・・ぇ?」


そして大野は俺を見た


「二宮」

「な、に?」

「ずっと、一緒にいよう♪」


そう言われた瞬間、涙がこぼれた









『プロポーズぅぅ?!』

「声でかッ!!」


2人に聞こえてないかなッ??

実は涼真からこの別荘の事を聞いた後

大野とマンション前の公園で会った

何か考え事をしているのか

じっとマンションを見てて

声をかけると

実家に帰った時の事を話してくれた

親からの将来への期待

二宮くんと付き合ってることは言ってない

大野が言えば

二宮くんの方にも

話が言ってしまうかもしれないから

親に話す時は

2人で決めた時。と思っているらしい


「この先、どうするとか決めてる?」

「俺は、ずっと二宮といたい」

「それは二宮くんも同じじゃないか?」

「だと、いいんだけど、自信がない・・・」

「えッ?どうしてッ?」

「俺達だけの問題じゃないだろ?」

「ぅ・・・ま、そ、かも、ね」


10代は勉強や進路、夢、そういう話が多い

でも次は社会人だ。ってなると

今度は恋人、結婚、子供の話になる

世間体を気にする人もいて

出世、跡継ぎ、墓、なんて話をしている人も

いるだろう


「二宮はどう考えているかなって・・・」

「聞いてないの?」

「・・・聞いてない」

「考えを聞くのが、怖い?」

「・・・怖い」


まさか

そんなことを考えていたとは思わなかった

いっても俺達はまだ大学4年生

30代、40代で結婚する人も多い

大野は二宮くんとの事を

本気で考えているのか・・・
 

「さっきさ、涼真に会ったんだ」

「あいつ、よく会うよな・・・」

「いや、ほんとに・・・じゃなくて、夏休み涼真の家のプライベートビーチ使っていいって言われたんだけどさ♪」

「ヤクザのプライベートビーチ・・・?」

「いや、ぅん、普通の別荘だって。周りに誰もいないし、静かだし、しかもタダ♪」

「へぇ♪太っ腹だな♪」

「大野が二宮くんの水着姿を見せたくないらしいって言ったらさ♪」

「二宮の為って事か・・・」

「ま、彼はそうだろうね♪」

「まぁ、でも他に人いないなら・・・」

「ぅん。そこでさ、聞いてみたら?いつもと違う場所だと聞けることだってあるんじゃないか?」

「・・・そう、だな」

「でも、これからの事を聞くってなんか、プロポーズみたいだな♪」

「・・・プロポーズだけど?」

「・・・・・ぇ?」

「何だ?」


俺ッ、そう言う気持ちで

聞いてなかったんですけどッ?!


「・・・それならそうと、言って?」

「わかるだろ」


あれ・・・

なんか俺、聞いてよかったのかな・・・

すごく大事な話を

夏休みの遊びに行くついでに話したら?

みたいに言ってしまってっ


「ぁ、じゃ、涼真に返事、しとこう、かなっ」

「頼む」

「はい・・・」


その場で涼真に電話をかけた






「二宮?」

「ぇ、、、ぁ、、、ははっ。なんか、出たっ♪」


そんな特別な言葉じゃないと思ってた

だけど、この先の事を考えると

一番嬉しくて

一番欲しい言葉だったかもしれない

とてもシンプルだけど真っ直ぐな言葉


「この旅行に来る前に、櫻井がここ使っていいか、涼真に電話してた時、一緒にいたんだけど」

「・・・よく出てくるね、涼真」

「ふふ♪二宮の事聞いてきてたぞ」


連絡断つ気ないよね、アイツ

そんなに俺の事聞いてどうすんの?


「いつも元気って言ってくれてればいいよ」

「親父さんがな」

「えッ?涼真じゃなくておじさん?!」

「ここの所有者は親だろ?」

「そ、だけど、涼真が言ったのに、おじさん出てきたら櫻井くん、びっくりするんじゃないの?」

「俺と代わってたぞ」

「そ、なんだ・・・」


いや、普通ビビるはずなんだけどね

ヤクザの組長って・・・

大野って肝座ってる・・・


「二宮の心配してたけど、なんであんなに心配されてるんだ?」

「さぁ?俺にも分からない」

「俺達の心配もしてた」

「何でだろ?」

「大切なものは諦めちゃいけねぇ。って」

「大野、なんか話したの?」

「いや。全く。ほぼ知らない人だし」

「大切なもの・・・」


おじさん、何でそんなこと・・・

ぇ、見張られてたりするっ?

キョロキョロすると大野が笑いだした


「俺と同じことしてる♪」

「えッ///?」

「俺も思った♪どっかで見てるんじゃねぇかなって♪」

「いや、そう思うよね・・・」

「何を思ってそう言ったのか知らないけど、親父さんの言葉で、今日伝えようって腹決めたんだ」

「大野・・・」

「いつか、2人で親に話しような♪」

「ぅんっ・・・大野?」

「ん?」


大野に触れるキスをした


「ずっと、一緒にいて♪」

「んふふ♪うん♪」


大野はそのまま俺を押し倒してきた


「ぇっ///ちょっ///」

「ちょっと♪」

「んぅ・・・・・っ///」


ここっ、上から見えるんじゃっ///?







あれ?真っ暗だな


「なぁ、大野と二宮は戻ってきてないよな?」

「そうだねぇ~♪」

「相葉、飲みすぎだろっ!」

「懐中電灯、見えないけどな」

「あらっ♪何かしてるんじゃなぁい♪」

「ってことは・・・?」

「ってこと、かな♪」


『おぉー!!!』


「宴じゃ~♪」

「お前飲みすぎだってッ!」

「あー!」

「な、何っ?」

「涼真に報告♪報告♪」


『はッ?!』


相葉は部屋の中を歩き回りながら

涼真に電話をかけた


「あ♪もしもー」

ゴトン

『ん?』

スマホを落としたまま動かない相葉

スマホを拾うと

野太い声がめちゃくちゃ聞こえる


『・・・』

“もしもし♪相葉さん♪”

「涼、真?」


“ちょっと取りこんでました♪どうかしましたか♪?”


なんか、酔いが、覚めたな・・・


「あ♪もしもし♪あのねぇ、成功したんだって~♪」

“ん?”


それからよく分からないことを

マシンガントークで話す相葉から

スマホを奪って詳細を説明する羽目になった

電話の向こうでは喜んでる声が聞こえ

ひと通り話しをして電話を切った


「お前、喋れないなら電話すんなよっ」

「ちゃんと喋ってたよ~♪」


そのまま酒を飲もうとする相葉と

格闘していたら大野達が戻ってきた