妄想だからね(*´ω`*)












「兄さん」

「ん?」


どうでもいいけど

色んな呼び方で呼んでるな俺


「あのさ、ちょっと話、いい?」

「ニノの事?」

「そう」


こういうとこ、ほんと、察しがいい・・・

個人の相談事だと

「とうしたの?」って言うけど

メンバーの相談事だと何故か察しがいい

収録終わってニノはさっさと楽屋を出ると

相葉君が慌てて追いかけた


「待ってよ〜ニノ〜」


兄さんはそんな相葉君を見て


「うん」


そう答えた

駐車場までは相葉君がいるから大丈夫

そう判断したんだろう

楽屋には兄さんと俺と松潤

相葉君から聞いた話と

俺が見た話と

松潤が聞いた話を兄さんにした


「気づいてた?」

「前、ニノの番組に出て、その帰りになんかスタッフに言い寄られてるみたいなとこ、見て、マネージャーに聞いたら、なんか・・・やっぱり、そうらしくて・・・」

「そっか」

「・・・皆、知ってたの?」

「俺は相葉君から聞いて」

「俺はなんか近いなって思ってただけ。で、この間、翔さんに聞かれた」

「・・・そ、か・・・俺、全然、気づかなかった・・・」

「・・・俺が兄さんに伝えなかったのは、兄さんにはニノといつも通り接してほしかったからなんだ」

「・・・いつも通り?」

「そう。相葉君は、もう昔からニノを守ってるとこあるから。ってかやっぱり最初に気づいたのは相葉君だし、俺も松潤も「近いな」くらいだったし。そもそもニノは俺達に心配されるの嫌がるだろ?」

「・・・うん」

「だから、ニノのそばにいる事が多い兄さんにはいつも通りいてほしかったから。そのほうがニノは安心する」

「・・・そ、かな?」

「うん」「うん」


『・・・』


なんか揃って恥ずかしい///


「翔さん、顔に出てる」

「あら失礼///」

「?」

「そもそもニノは普段から誰とでも近いから、気づくの難しいよな」

「確かにね。こればっかりは相葉君だからだと思うよ。ほんと。」

「・・・うん」

「で、俺らが危惧してるのは個人の仕事なんだけど、どうするべきか相談しようと思って」

「マネージャーに言ったほうがいい」

「でも何かあった時、マネージャーはそう強く出れないんじゃないかと思うんだけど」

「5人のマネージャー全員知ってるらしいし、1番そばにいるマネージャーに気を付けてもらったほうがいい。俺らがいつもそばにいれるわけじゃない」



こういうとこ、ほんと男らしくて尊敬する///

普段は

自分の意見をバシバシ言うわけじゃなく

同調して

こなしてって感じなのに

いざ!ってなると決断の仕方がほんと

男らしくてカッコいいんだよなぁ


「じゃ、俺から伝えとく」

「・・・うん」

「・・・リーダー?」

「・・・ん?」

「あれから、ニノとは普通に接せてる?」


あれからとは楽屋でニノとキスした時

見てわかるくらいに兄さんは戸惑ってた

ニノなら・・・

シた側なのにっ!って思ってそう(笑)


「・・・ま・・・・・うん」


微妙な返事・・・


「ニノも?」

「・・・・・ん」


下を向いて指をいじってる


「・・・そ♪ならいいけど」


それとなく二人を見てたけど

何か二人共

雰囲気が変わったような気がするんだけど











「相葉さん、何で同じ車に乗ってんの?」

「ニノにご飯作ってあげる♪」

「え?じゃ、相葉さんちに向かってるの?」

「そ♪」

「なんでよ・・・もう・・・」


「今日は相葉さんの家に泊まると伺ってますが」


「えッ?!」

「くふふふふ♪」


何考えてんだこの男は・・・

明日オフなのも知られてるな、これは













俺の家に着き

ニノに風呂に入ってもらってる間に

ご飯の準備をした


「お風呂、先にありがとう」

「ちょうどできたよ〜♪」

「相葉君も入ってきたら?飲んだらそのまま寝るでしょ?」

「冷めるじゃん!」

「大丈夫って。いってらっしゃい」


大丈夫って何が??

それからいつも通り風呂に入ったはずなのに

リビングに行くとニノはにっこり笑う


「ん?どうした?」

「10分ちょい♪予想通り♪」

「えっ?」

「まだ飯食ってないから歯磨きする時間、削ったでしょ♪」


俺の風呂の時間バレてるじゃんっ!

もしかして・・・

俺のラジオ、聴いてくれる??

ニノも手伝ってくれてご飯をよそって

テーブルにつきマヨネーズかけると


「せっかく味付けしたのに、マヨネーズかけすぎじゃない?」

「美味いんだよ♪1度食べてみ♪」

「いやだよ。せっかくの生姜焼き。いただきます」

「ふふ♪召し上がれ♪」

「ん♪うまい♪」

「ほんと♪?マヨネーズかけてもー」

「それはいいから」


ご飯を食べたあと

酒の準備をしてゆっくりの飲み交わす


「最近は?どう?」

「何が?」

「リーダーと」

「いつも通りだよ」

「でもさ、最近、ニノにくっついて行くこと多くない?」

「たまたまでしょ」


期待しないようにしてんのかなぁ・・・

まぁ、普通はそう思うだろうけど

なんか最近のリーダーちょっと違うような

そんな気がするんだけど・・・


「一緒にいれて、嬉しいだろ?」

「皆と一緒にいるけど?」


リーダーの事になると

どうしてこうたまに鈍いんだろうか・・・

酒を飲み進めていたら


ピロン♪


ニノのスマホの音がなった


「ぁ、彼女だったりする?席外そうか?」

「ううん。ゲームの通知。別れたし」

「えッ?」


スマホを置き酒を飲む

まさか、リーダーにキスされた後?

今までちゃんと一線を引いてきたニノが

彼女と別れたって事は

もしかしてリーダーに気持ち伝える気にー


「そんな事、しないから」

「えっ?!」

「リーダーに気持ちとか伝えたりしない」

「っ、でもっ、あのキスが原因何じゃないのっ?」

「・・・もうダメじゃん?本気のしちゃったらさ・・・頭・・・よぎりそうじゃん・・・。あれから会ってなかったけど、無理だもん・・・」


リーダーとのキス、知っちゃったから

もう彼女とはできないって、事、か・・・

リーダーの代わり・・・

って言ったらアレだけど

それは知ってたけど、俺何も言えなくて

ニノは彼女を作ることで

リーダーへの気持ちに蓋をし続けてきた

だけどキスをされた事で蓋が開いてしまった

もちろんニノは

リーダーのせいだなんて思ってない

そんな事思うニノじゃない


「そ、か・・・」

「かっこ悪いでしょ・・・?今までバレないようにしてきたのにさっ・・・」

「かっこ悪いとかないよ」

「でもさっ、やっぱり、ちょっと・・・・・」

「・・・・・うん」

「嬉しかったんだよ・・・・・」

「うん・・・・・うん・・・・・」


俺に目を合わせずに話すニノの頭を

ポンポンと撫でたら

















普段涙を見せないニノが・・・泣いた・・・