日焼け止めは「パウダー」と「リキッド」どちらが紫外線防止効果が高いの? | かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

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昨日UVパウダーの解説をしたのですが、

 

パウダーの紫外線防止効果についてもう少ししっかり説明したいなと思って記事を書いてます。

 

 

 

 

稀に「パウダーは紫外線防止効果が弱い」という内容を目にすることがあります。

 

実はこれはある意味では間違いではないと思うのですが…

 

 

 

僕はパウダーはしっかり紫外線対策する上では非常に重要であり、

 

また正しく使えば実質の紫外線防止効果はリキッドやクリームなどよりも高いと考えています。

 

 

 

 

今日はこの話をじっくり掘り下げてみたいなと思います!

 

 

 

◎リキッドやクリームより、パウダーの方が実質的な紫外線防止効果は高い!?

 

 




これは拙著『オトナ女子のための美容化学 しない美容』に収載されている内容なのですが、

 

 

こちらの書籍でも「紫外線カット効果はリキッドよりパウダーが高い」という風に説明しています。

 

 

ざっくばらんに説明すると左のページの下段に載っている内容でまぁ納得して貰えるとは思うのですが、

 

これ、実はもの凄く説明を端折っているんですよね(^_^;)

(これについては後ほど詳しく説明します)

 

 

 

 

これは何度か説明している通り

 

「同じSPF/PA表示の場合、伸びの良い日焼け止めほど実際使用時のUV防止効果は落ちる」

 

というのが日焼け止めの基本的な特性になります。

 

 

これはなぜかというと、

 

 

この右下のところにも書いているのですが、

 

 

 

日焼け止めの紫外線防止指数「SPF」「PA」

(SPFとPAの詳細は上の画像を参考に!)

 

「1㎠あたり2mg」という決まった値の実測試験値で評価されています。

 

 

もし、同じSPF/PAの日焼け止めなら、同じ範囲に同じだけの量を適切に塗布すれば、

 

その日焼け止め同士は同じ紫外線カット効果を持っているということになります。

 

 

 

しかし、日焼け止めはその剤系や製品特性から

 

付ける量は人それぞれですし塗り伸ばしやすさも全然違います。

 

 

同じ範囲と量で効果を比較しているならば、

 

実際に使用した際に塗り伸ばししやすい日焼け止めほど少量を広範囲に伸ばしてしまうため

 

実質の塗布量が少なくなりUV防止効果もその分落ちてしまうことになります。

 

(逆に伸びにくい日焼け止めは実測値に近づきやすい)

 

 

 

このことから、

 

日焼け止めは同じSPF/PAでも実際使用上のUVカット効果には差があると考えられます。

 

 

 

これを考えると、「伸びやすい日焼け止め」ほどUVカット効果が数値に対して低くなりがちになるので

 

イメージとして同じSPF/PAで比較すると

 

ジェル<リキッド<クリーム<パウダー(?)

 

の順でUVカット効果が高いといえそうです。

 

(最近出てきた「スプレー」はジェルよりさらに低くなりそうです…;)

 

 

 

実際ジェル系はSPF50+/PA++++などの最高数値でも

 

意外と焼けてしまうという実感がある人が結構多いと思います。

 

 

特に伸びが良いのが特徴でもあるジェル系日焼け止めですが、

 

そういったデメリットもあるわけです。

 

しっかり表記通りの効果に近づける場合はかなり多めに塗る必要があります。

 

 

さらに、これはもちろん「汗での落ちやすさ」も関係しています。

 

 

ジェル系は水分が多い日焼け止めなので汗で流れやすいのも焼けやすい要因の一つでしょう。

 

(ちなみに汗落ちについてはリキッドの方がクリームより強いです)

 

 

 

 

まぁというわけで、

 

「伸びにくさ」という観点ではパウダーが1番伸びないので

(パウダーや結合剤の種類によっては汗や皮脂でも非常に崩れにくいものがある)

 

このように同じSPFやPAでの比較になると意外とパワーを発揮するのがパウダーなのです。

 

 

 

 

◎パウダーはそもそもSPF/PAが上がりにくい?

 

 

しかし冒頭でも軽く触れたのですが、

 

『パウダーは紫外線防止効果が弱い』と表現する人がいるのについても

 

僕は間違いとは言えないと考えています。

 

 

 

この要因は二つあります。

 

 

まずひとつめなのですが

 

実はリキッドやクリームなどの「エマルション」と呼ばれる剤系の製品に比べて

 

パウダーはSPFやPAの防御指数を上げにくいのです。

 

 

 

どういうことかというと、

 

例えば同じ種類・濃度の紫外線防止剤を配合したクリームとパウダーがあった場合

 

基本的にパウダーの方が紫外線防止指数が低く出てしまいます

 

 

というのは、

 

クリームやリキッドや「エマルション」といって乳液状に成分が液中に分散されているのですが、

 

このエマルションそのものが光屈折効果を持っていて、紫外線の散乱作用を助けてくれるのです。

 

クリームやリキッドが別に白い粉を混ぜなくても白く見えるのは光が散乱されているからですね。

 

 

この効果が付与されるため、クリームやリキッドは同じ濃度で紫外線防止剤を配合したとしても

 

エマルションがないパウダーよりも高いSPFやPAが出やすいということになります。

 

 

 

つまり、

 

紫外線防止剤の種類や濃度を固定した場合は、

 

「最も紫外線防止効果が低いのはパウダー」という表現が当てはまります。

 

 

 

こういった特性からパウダーは高SPF/PAの製品が少なく

 

最強のUV防御指数まで引き上げようとすると

 

散乱剤濃度が増えますし、

 

どうしても吸収剤などを多種類配合する必要が出てくるため

 

白くなりやすかったり乾燥感・軋み感が出やすくなったり、敏感肌には不向きの構成になりやすいです。

 

 

 

ただ、

 

これはパウダーの場合は多少SPFやPAが低くても伸びにくいという特性から

 

表記以上(表記通り)に紫外線防止してくれるという意味でもあります。

 

 

 

つまりクリームやリキッドの場合はSPF50でも伸びやすいから効果が落ちてしまうけど、

 

パウダーは20~30くらいでも伸びにくいので実質同じくらいの防止効果があったりします。

 

 

 

 

無理に高い紫外線防止指数のものを選ばなくても20~30程度あれば十分なUV対策効果が期待できます。

 

 

 

 

 

◎パウダーは直塗りした時の塗布量が少なくなりやすい

 

 

 

次にパウダーが紫外線防止効果が低いといえるもうひとつの要因なのですが、

 

 

パウダーは付着量が少なくなると当たり前ですが効果を発揮しにくいです。

 

 

特に下地など無しで直付けする場合

 

肌に密着する結合剤的な役割をするものがないためどうしても薄く付いてしまいます

 

 

確かに伸びにくいためちゃんと塗布できればかなり強力な日焼け止め効果を発揮できるものの、

 

そもそもそれ単品では十分な効果を出せる量を塗布しにくいという弱点があります。

 

 

 

ですので、

 

単純に下地などなしで直付けして比較した場合、

 

塗り伸ばし云々の前に塗布量が少なくなってしまうため

 

パウダーが最も日焼け止め効果が弱いという結果になってもおかしくありません。

 

 

 

このことを考えると、

 

パウダーはそれ単品で使うと十分なUV対策効果が発揮できない可能性が高いため

 

他の日焼け止めや下地・ファンデーション等と組み合わせて使うのがマストです。

 

 




◎パウダーはUV防止指数が無理に高くなくてもOK!日焼け止めクリームやメイクの上から重ねるのがマスト



というわけで今回の話をまとめてみると

 

  • 日焼け止めは伸びにくいほど実際のSPF/PAに近い効果が出やすい
  • パウダーの紫外線防止効果は同じSPF/PAであればリキッドやクリームより高い
  • ただしUV効果の高いパウダーは使い心地がイマイチなものが多い
  • 無理にUV指数の高いものでなくても十分なUV対策ができる
  • 直付けすると塗布量が少なくなるので下地や日焼け止めクリームと併用がマスト
  • 日焼け止めの塗り直しもパウダーを重ねるだけでかなり効果的


という感じになりますね!


最後の一文は今勝手に加えたのですが(;^-^)ゞ

UVの塗り直しを凄く気にする方が多いのですが、

 

僕はあまり炎天下でもない汗もたくさんかいているわけではない場合は

 

下地等はそのままにパウダーを重ね直すだけでもかなり効果があるかなと考えています。

 



さすがにフルメイクしてていちから日焼け止め塗り直すのはかなり手間なので、

 

そういう場合はパウダー(UV付きファンデなどでもOK)の重ねづけで対応すると良いと思います。
(がっつり流れちゃった場合は一から塗り直しが推奨です)

 



他にも紫外線対策に関するポイントをいくつか以下にもまとめているので、

 

こちらも参考にしてみて下さい。






昔僕は陸上部で日焼けガチ勢だったのですが、

 

いつもの日焼け止めクリームはSPF30くらいしかなくてそれだけだと結構焼けちゃっていたのですが、

 

SPF22くらいのパウダーを重ねてからかなり日焼けしにくくなったのをよく覚えています。

 

 

パウダーのおかげで汗や皮脂崩れしにくくなったというのもあると思いますが、

 

それも含めて日焼け止めはパウダーで仕上げた方が効果的ですので

 

是非「たかがSPF20程度」と侮らずに活用してみてくださいね!(*^_^*)




では今日は以上です!




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