【ホタテの粉】【きれい水】も検証!「強アルカリ性水商法」についてのまとめ | かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

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【ベジシャワー】【ベジセーフ】【SHUPPA】…いろいろな野菜洗剤を分析してみた結果


先日から引き続きアルカリ電解水系商品の検証をしていきます!

こないだは野菜洗剤系のベジシャワーやベジセーフ、シュッパなどを見てみました。

 

 

電解水系の野菜洗剤は全て強アルカリ性の水で洗っているもので、

 

中にはアルカリ電解水なのに「純水100%」などと表記しているものもある

 

など驚愕の事実が明らかになりましたね。

 

 

今日はその際に検証しきれなかった「ホタテのおくりもの」や「SHELLASH」などの

 

『ホタテの粉』系商品や、

 

 

コメントで多数お問い合わせを頂いた

 

『きれい水』というアルカリ洗浄水を検証していきます。

 



最後に今回の一連の記事のまとめをしてアルカリ電解水系記事は終わりにしたいと思います(^_^)b

 

 

 

では早速見ていきましょう!

 

 

 

 

◎「ホタテのおくりもの」「SHELLASH」の主成分は?

 

 

最初に検証するのはこちら。

 

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「ホタテのおくりもの」という商品です。

 

 

類似商品で「ホタテの力」とか後から紹介する「SHELLASH」とか色々あるみたいですね。




これらの製品に共通しているのは、

 

その主成分に『ホタテの粉』を使用しているということ。

 

 

 

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原料が「国産ホタテ貝殻」とありますが、

 

 

主成分はホタテの粉、もとい

 

『ホタテ貝殻焼成カルシウム』

 

という成分のようです。

 

 

 

 

そしてこの商品は比較的親切(?)でして、

 

その理論値的なpHが既に記載されていますね…

 

 

なんとpH=12.5~13.2と、

 

 

非常に強力なアルカリ性ですf(゚ -゚ ;)

 

 

今までの最高値が水の激落ちくんの「12.6」なので、

 

理論値通りの数値が出た場合

 

今までの中では最も強力なアルカリ性成分ということになりますね。。。

 

 

 

 

 

 

通常、ホタテの貝殻の主成分は「炭酸カルシウム」という成分で、

 

 

これは「チョーク」や「卵の殻」、一般的な「貝殻」などの主成分で

 

水生生物の貝殻ですから基本的にほとんど水に溶けることがなく、

 

頑張って溶かしてpHも上がって10くらいの弱いアルカリ性成分です。

 

 

なので本来は普通のホタテの粉(炭酸カルシウム)をそのまま水に溶かしても、

 

こんな強力なアルカリ成分にはなりません。

 

 

 

本製品は、「ホタテ貝殻『焼成』カルシウム」とあるように、

 

ホタテ貝殻を加熱して、化学変化させたものになります。

 

 

最終的な主生成物は、

 

「酸化カルシウム」という成分で、

 

Wikipedia 酸化カルシウム

 

 

 

Wikipediaにも書いてありますが、

 

水に溶かすとpHが13近くまで上昇する強アルカリ剤で、

 

皮膚に触れると皮膚を溶かす「腐食性」を持ちます。

 

(実際には水に溶けると「水酸化カルシウム」という成分に変わるので、強アルカリ性を示します)

 

 

腐食作用は水酸化ナトリウムや水酸化カリウムよりは多少マシな物の、

 

 

それでもpHが12.5~13.2もあれば、

 

十分皮膚の腐食は可能な数値ですよね。。

 

 

 

下手すれば水の激落ちくんよりきつい成分になるでしょう(^^;)

 

 

 

◎「ホタテのおくりもの」の実際のpHと懸念されるリスク

 

 

 

ただ、

 

実際測ってみたところ…

 

 

↓に記載通りの3g/2L=0.15%の場合、

 

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(0.03gを20mLに溶かしています↓)

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実際のpHは12.3くらいでした。

 

 

これ、

 

濃度が薄いから低いのかな?と思い、

 

指定濃度より断然高い1%もやってみたところ、

(1gを100mlに溶かします)

 

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pH=12.2となってむしろちょっと下がりました(苦笑)

 

 

 

つまり、実際上のpHは13とかまではいかず、

 

ベジシャワーやベジセーフより少し強いくらいのアルカリ性になります。

 

 

 

 

理由として考えられるのは、

 

このホタテ焼成粉末を水に溶かすと↓こんな感じで白く濁ります

 

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0.15%ですら完全に溶け切りません。

 

 

1%なんてもう真っ白の水です(苦笑)

 

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(底にかなり残ってますね。)

 

 

つまりホタテ粉末が完全には溶けていないのです。

 

 

 

多分ホタテ貝殻には炭酸カルシウム以外の成分も沢山含まれているので、

 

その不純物が発生して溶けきらないのと、

 

水に溶けにくい炭酸カルシウムも残っている可能性が考えられます。

 

 

すると酸化カルシウムの溶解量が落ちるため、

 

pHも理論値ほど上がりきらないということでしょうね。

 

 

 

 

まぁだからといって安全というわけではないですが…(^_^;)

 

13までは上がらないということでひとまず一安心かなぁ…という気はします。苦笑

 

 

 

 

ただ、個人的にもっとマズイなと思ったのは別の部分

 

 

実は酸化カルシウムの安全性データシートを参照すると、

 

 

 

吸引性呼吸器有害性など、

 

呼吸器への毒性が『区分1』という最も強毒性の分類

 

になっている点が非常に気がかりです。。

 

 

 

この「区分1」というのは「吸入すると生命に危険のおそれ」もあるものに付与される有害性区分で、

 

吸入してしまうと命に関わるとても危険な物質ということになります。

 

 

 

というのも、酸化カルシウムは粉末のアルカリ成分なので、

 

それを粉塵で吸入してしまうと肺などの呼吸器に非常に強力なダメージを与えてしまうのですね。。

 

 

 

ホタテのおくりものも、↓こういう粉末状になっていて、、

 

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しかもすごく軽い粉末のようで、

 

ちょっと呼気がかかるだけで舞い上がってしまうのです。。

 

 

粉を入れたビーカーに水を注いだだけでもかなり舞いました…(苦笑)

 

 

 

僕は吸入のリスクを知っているので避けることが出来ましたが、

 

もし知らない人だったら誤って吸い込んでしまう可能性は十分にありますよね…?

 

 

炭酸カルシウムなどが混ざっているうので本来の酸化カルシウムそのものよりはリスクは低いでしょうが、

 

長期的に微量ずつでも吸入してしまった場合

 

何らかの呼吸器異常に結びつく可能性は決して低くないのではないかなと思います。

 

 

 

 

それで「安心・安全」なんて本当に言えるのでしょうか…??

 

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そのリスクもちゃんと検証されているのか?とても不思議に思います。

 




天然素材100%だからって安心・安全

 

とは言い切れないと僕は思いますけどね(-_-;)




◎「SHELLASH」のスプレーはpH=11.6と低めの数値に


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次に「SHELLASH(シェラッシュ)」もホタテ貝殻焼成カルシウムを主成分としているスプレーです。

 

これは野菜洗剤にも使えるし住居洗剤にも使えるよみたいな感じのアイテムです。

 



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↓下の方に成分が「純水」と「ホタテ貝殻焼成カルシウム」とあります。
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これも上のホタテのおくりものと同じようなものですが、

 

あらかじめ水に溶かした状態で販売されてるスプレータイプの製品です。

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pHは11.6と低めになりました。

 

 

一応今までのアルカリ洗浄水系の中では一番低いですね(^^;)

 

皮膚腐食性がpH=12くらいからと言われているので、

 

このスプレーくらいなら比較的安全性は高いかな…という気はします。

 

 

ただ直で触れば普通に皮膚表面がぬるっとなるくらいのpHにはなっていると思いますし、

 

刺激性は多少あるでしょう。
(スプレーなので吸入したときのリスクもありそう)

 

 

 

ちなみにSHELLASHもパウダータイプがあるので、

 

これについては「ホタテのおくりもの」と同様の問題がありそうです。



◎「きれい水」は水の激落ちくんの類似製品か?


次に検証したのは「きれい水」というアイテムで、

 

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有名なブロガーさんが紹介して人気になっているということで、

 

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  • 成分=水=無害
  • 万が一お子様のお口に入っても安全
  • ベビー用品にシュッ

 

 

なんて書いてありますが…

 

 

みんな、そろそろ目を覚まして。(^^;)

 

 

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pH=12.8以上ある時点でただの水じゃないし、

 

口に入れても安全とは言いきれないと思います。

(かなり薄まってればなんとかなるかもしれませんが;)

 

 

これも「水の激落ちくん」と同じ、

 

塩化ナトリウムなどを電解分解して作る強アルカリ性の『アルカリ電解水』です。

 

「水だけ」なのに汚れが落ちる?不思議の水【アルカリ電解水】の真相に迫る

 

恐らく水酸化ナトリウム系だと思います。

 

 

 

まぁ、実際測ってみたところ、、

 

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pHは13とまではいかない12.6でした。

 

 

こういう製品って作りたての時はかなりpH高いのですが、

 

どうしても空気中の二酸化炭素などと反応してちょっとずつpHが下がっていくんですよね。

(中性まではいきませんが)

 

 

 

普通に今まで一番強アルカリの水の激落ちくんと同等レベルのアルカリ性水です。

 

化学に疎い一般人がホイホイ使うべきものではないかな…と思います;

 

 

 

ちなみに、

 

このキレイ水は「薄めて使おう」みたいに書いてあるので

 

基本は薄めて使用する前提の商品のようです。

 

 

では薄めるとアルカリ性がどんな風に変わっていくのかも検証してみましょう。

 

 

 

◎「きれい水」を薄めた時のpHの変化は…?

 

 

 

まずキレイ水10mlをに水40mlを加えた「きれい水5倍希釈液」を用意しました。

 

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では問題。

 

 

pH=12.6の原液を5倍に薄めた時のpHはどのくらいでしょうか。

 

 

 

 

予想してみてくださいね。笑

 

 

 

 

 

 

答えは、、

 

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約11.9になります。

 

 

 

次に10倍

 

さらにこれを倍に薄めた時のpHは…

 

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約11.7くらいです。

 

 

 

 

そしてそれをさらに倍に薄めます。

 

つまり原液の20倍

 

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20倍のpHは、、

 

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このように、約11.4くらいになります。

 

 

 

 

つまり、

 

12.6(原液)→11.9(5倍)→11.7(10倍)→11.4(20倍)…

 

という感じになっていくのですね。



当初の予想と比べてどうでしょうか?

 

 

20倍に薄めても、pHは1.2くらいしか変わらないのです。

 

 

意外と変化が小さく感じませんでしたか?(^_^)

 

 

 

 

実際のところ、

 

理論上ではpHを1変えるためには10倍ずつ薄めていく必要があります。

 

 

例えばpH13の水をpH10にするには、

 

10倍で12、100倍で11、1000倍してやっと10になるのです。




pH11~12でもそこそこ皮膚刺激などはある数値といえますし、

 

吸入した場合は喉に刺激があってもおかしくないので、

 

もし本当に無害なレベルまで薄めるとしたら1000倍くらいしないとダメということになりそうです。




◎「安心・安全」の仮面を被る、【強アルカリ性水】たち




というわけで今回の検証の結果をまとめたのがこちらの表です。

 

結局最初の「水の激落ちくん」が一番パワフルだったんですが、

 

あとで出てきた「きれい水」も中々のものでしたね(^_^;)

 

 

 

それで、

 

僕が感じるこれらの【強アルカリ性水】の一番の問題点は、

 

成分そのものに皮膚刺激や吸入毒性などのリスクがある…ということよりも

 

 

界面活性剤を使用していない、とか天然素材100%だから、という理由で

 

「安心・安全!」

 

みたいに謳って販売されているということです。

 

 

 

 

例えばですが、

 

今回問題視した強アルカリ性の皮膚腐食性とか吸入毒性なんていうのは

 

どの家庭にもある何らかのアイテムには同一のリスクが普通にあったりします。

 

 

たとえば漂白剤のハイターカビとり剤とか、強力なアルカリ性ですし、

 

火を付けるためのガスだってたくさん吸入したら危険な物質ですよね。

 

 

 

でも

 

これらの危険な物質でも、我々は安全に使えています。

 

 

 

これはなぜかというと、

 

【使い方を誤ると危険であると予め知っているから】

 

なんです。

 

 

リスクがあることを知ってるから、安全に使用できます。

 

 

でもリスクを知らなかったとしたら、

 

安全に使える使い方ではない方法で使用してしまうかもしれないし、

 

本来避けられるリスクを避けられないかもしれません。

 

 

 

ただの強アルカリの水なら、

 

  • 必ず手袋を着用して使用する
  • ミストや粉塵を吸入しない
  • 水洗できるものに使用する

 

などの簡単なルールを守れば大した危険性はありません。

(でも多分大企業だとそれでも安全性担保できないから採用しないと思いますが…。)

 

 

でもこれまで紹介した商品はひとつとしてそういったリスクの公示がないのです。

 



だから僕は問題だと思います。


pH=12を超えるような強アルカリ性の水やホタテ焼成粉末は、

 

本来全く「安心・安全」なものではありません。

 

 

 

はっきり言って、普通に界面活性剤を使用した方が断然安心・安全だと思います

 

 

でもそういう製品はどれだけ安全性を担保していたとしても「安心・安全」なんて書きませんよ。

 

大衆の手に渡った時にどんな使われ方をするか分かったものではないですし、

 

万物において100%安心安全なものなど存在しないからです。

 

 

 

なので、僕が思うにはpH12以上のアルカリ性の水をして

 

「安心・安全!」とか言ってたら、

 

もうその時点で「もの凄く胡散臭い商品だな…」と感じますね(^_^;)

 

 

 

 

 

ぜひ皆様はくれぐれもこのような商売に踊らされないようにご注意頂きたいなと思いました。






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