重曹・セスキ炭酸ソーダ・炭酸ソーダって何? -『アルカリ剤』のpHを測ってみよう!- | かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

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今日のテーマは宣告通り、

 

『重曹』・『セスキ炭酸ソーダ』・『炭酸ソーダ』

の3つのアイテムについて取り上げていきます!

 

 

これらのアイテムは【ナチュラルクリーニング】と呼ばれる、

 

自然派成分で環境に負荷を与えずにお洗濯やお掃除をしよう!

 

という発想から生まれた洗濯&掃除法によく利用されているアイテムです。

 

 

あとナチュラルクリーニングに頻出のアイテムというと

 

これに加えて「過炭酸ソーダ」「クエン酸」も入ってくるのですが、

 

今日は記事が長くなりすぎるので別に分けます(;^^A 

 

 

 


というわけで今回ご用意したのはこちらの商品(^_^)/


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重曹セスキ炭酸ソーダ(アルカリウォッシュ)炭酸ソーダも、

 

色んなメーカーから色々な商品が販売されています。

 

 

ただ、どの商品も入っているものは個々には全て同じです。

 

純度とか色々違う可能性もなきにしもあらずですが、

 

基本は仕入れ先の原料メーカーも同じだったりするので…

 

 

まぁどのメーカーのどの商品を購入したとしても入っているものは全部同じだと考えて良いでしょう。

 

 

 

なので「うちにあるのは別のメーカーの製品なんだけど、これはどうなの??」等と思う必要はありません。

 

重曹は重曹だし、セスキ炭酸ソーダはセスキ炭酸ソーダ。

 

お手持ちのアイテムと同じものだと考えて下さい!

 

 

 

 

それでは、各アイテムの主成分とその性質を見ていきましょう。

 

 

 

◎『重曹』の主成分と化学的特性は?

 

 

 

「重曹(じゅうそう)」はお掃除系テレビ特番なんかでもよく聞くアイテムで、

 

お料理でも使われている「ベーキングパウダー(ふくらし粉)」と実は同じものです。

 

 

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成分を見てみると、


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【炭酸水素ナトリウム】


と記載されています。

 

 

 

重曹=炭酸水素ナトリウム

 

 

という成分だと分かります。

 

これは「主成分」というよりはほぼ100%炭酸水素ナトリウムです。

 

 

 

昔日本語では「ソーダ」を「曹達」と書いたらしく、

 

炭酸水素ナトリウムのことを日本語で炭酸達」と呼んだことから

 

それを「重曹」と略したのが語源です。

 

 

 

化学式にすると「NaHCO3」ってやつです。

 

多分中学校とかでも習っているはず…笑

 

 

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こういう白色の粉末です!

 

 

 

 

 

それでは、

 

重曹の性質をちょっと見ていくのに、

 

とりあえず「pH」というものを測ってみたいと思います(^_^)v

 

 

pH(ピーエイチ)とは物質の酸性やアルカリ性を示す指標ですね。

 

 

 

0~14の数字で表されていて、

 

数字が「7」だと中性。「0」に近づくほどに酸性が強く、「14」に近づくほどアルカリ性が強いです。

 

 

実は人間の皮膚のタンパク質はpH=13以上になると溶けてしまうと言われています。

 

 

なのであまり強力なアルカリは皮膚へのダメージが懸念されます。

 

酸もあまり強くなると脱水作用による皮膚障害があるので、

 

 

日用品として安全に使用できるpHは3~9程度だと思います。

 

 

酸もpH2くらいあると多少の皮膚刺激は懸念されますし、

 

アルカリは10を超えてくると皮膚表面の角質を多少溶かしてヌルヌルさせるくらいはできます。

(美人の湯と言われるアルカリ温泉で皮膚がヌルヌルになるのと同じ)

 

どろどろ溶かすことは出来ないし老廃角質を落とすくらいではありますが、

 

素手で触れ続けると徐々に皮膚がカサカサになってしまったりしますね。

 

手荒れがあったりすると刺激も感じると思います。

 

 

 

 

なので、このpH環境に適したものであるかどうか、

 

皮膚への刺激などをある程度予測可能です。

 

 

 

というわけで

 

早速重曹さんのpHを測ってみましょう!

 

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全部1%溶液で数値を図りたいので…

 

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約0.2gを精製水に溶かして20mlにします。

(厳密な実験じゃないので結構アバウトです。笑 多少の差なら結果はあんまり変わりません。)

 

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ただ…

 

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重曹は、頑張って混ぜて、やっと溶けた…って感じでした(^^;)

 

 

というのも、元々重曹はあまり水に溶けません。

 

 

常温の水なら10%くらいならなんとか溶かせるみたいですが、

 

溶けるのには結構時間がかかるので、

 

お洗濯に使う場合は溶け残りや水分が蒸発したときに析出したりというのが懸念されますね。

 

 

 

というわけでこちらの重曹(炭酸水素ナトリウム)1%溶液を、

 

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「pHメーター」という専用機器で測ってみます(*^_^*)

(ご家庭には普通はないと思うので、確認実験をしてみたいときは「pH試験紙」を使っても良いと思います!)

 

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というわけで、重曹のpHはおよそ8.2(室温25℃/1%水溶液)程度ということが分かりました!

 

 

 

まぁpH=8.2とかになると、

 

地域によっては水道水のpHがこれくらいあるところもありそうですよね(^^;)

 

 

弱アルカリ性、とは言いますが、

 

ほぼ微アルカリ性といった方が良いかもしれません。

 

 

 

このくらいのアルカリだと手肌への刺激はほとんど気にする必要はないです。

 

 

安全性は非常に高いと言っても良いと思います!(^_^)v

 

 

 

そりゃあベーキングパウダーとして食用にも使われてますからね。

 

安全じゃないとヤバいよね、という話です(苦笑)

 

 

 

 

ちなみに、重曹の重要な特性としてもう一つ、

 

『加熱したり、酸を加えると二酸化炭素を発生する』

 

というものがあります。

 

 

重曹に今度出てくる「クエン酸」を加えて、水を入れると…

 

image 

 

 

↓こんな感じで泡が出ます!これは『二酸化炭素』です。

 

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この性質を利用して、ベーキングパウダーではケーキなどをふわふわにしているわけですね(^_^)v

 

また同じようにして「炭酸入浴剤」の主要成分としても使われています。

 

 

 

【重曹】のまとめ

  • 主成分は炭酸水素ナトリウム(NaHCO3
  • 水にはあまり溶けない
  • 1%溶液のpHはおよそ8.2
  • 弱アルカリというより微アルカリ性
  • 手肌への刺激はほとんどない
  • 加熱・中和すると二酸化炭素を生じる(ふくらし粉や炭酸入浴剤)
 
 
 
◎『炭酸ソーダ』の主成分と化学的特性は?
 

 

次は訳あって「セスキ炭酸ソーダ」を飛ばして『炭酸ソーダ』を見ていきます!笑

 

 

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炭酸ソーダはナチュラルクリーニングではかなり重要なんですが、

 

色々理由があって結構忘れ去られがちです。笑

 

 

不憫にも炭酸ソーダを紹介していないナチュクリ系のホームページもあるくらいです…。(T-T)

 

 

 

 

というわけで気を取り直して、

 

炭酸ソーダの主成分を見てみましょう!

 

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はい、炭酸ナトリウム】と書いてありますね。

 

 

つまり

 

炭酸ソーダ=炭酸ナトリウム

 

ということになります。

 

 

化学式は「Na2CO3」。

 

 

 

え~、さっき出てきた「重曹」が「炭酸水素ナトリウム」…

 

今回の「炭酸ソーダ」が「炭酸ナトリウム」です…!!

 

 

非常に名前が似ていますね(^_^;)

 

重曹は真ん中に水素が入っています。

 

紛らわしいですが極力覚えて起きましょう。笑

 

 

 

ではこちらも同じようにpHを測りたいので水に溶かしてみます!!

 

同じく20mlの1%溶液を作ります!

(炭酸ナトリウムも外見は真っ白い粉末です。)

 

image  

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こちらは水に入れて、軽くかき混ぜると…

image image


こんな感じですぐに溶けてくれます!!

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常温の水で22%くらいは溶かせるらしいです。

 

とても水に溶けやすいです。

 

 

 

 

そしてpHを測ってみると…、、、

 

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こんな感じ。

 

 

炭酸ソーダさんは、

 

pHが11.2くらいあります。。(室温25℃/1%水溶液)

 

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さっきもちょっと言ったように、

pHが10を超えてくると皮膚の表面の角質くらいは多少は溶かせるようになってきます。

 

実際には「溶かす」というよりは、

 

皮膚表面のタンパク質(ケラチン)の化学結合を緩めて脆くすることができるのです。

 

溶かすとまでは行かないのですが、そこに別の刺激を加えると損傷を受けやすくなるという感じです。

 

 

長時間触れるとカサカサになり、肌が弱い人は刺激を感じる場合もあります。

 

 

 

pHが11.2となるとかずのすけ的には素手での使用は極力避けたいところです。

 

 

 

 

あと、実はこれも酸で中和すると二酸化炭素を発生します。

 

ただ炭酸水素ナトリウムより発泡量が少ないですね。

 

 

 

というわけで炭酸ソーダに関しては今日言えることはこれくらいで…、、

 

油脂汚れに対してとても面白い性質があるのですが、

 

それは次回解説したいと思います。

 

 

【炭酸ソーダ】のまとめ

  • 主成分は炭酸ナトリウム(Na2CO3
  • 水に溶けやすい。
  • 1%水溶液のpHはおよそ11.2
  • 強めの弱アルカリ
  • 皮膚表面の角質を少し溶かせる(軟化できる)
  • 素手の使用には注意が必要
  • 酸で中和すると少量の二酸化炭素を発生




◎『セスキ炭酸ソーダ』の主成分と化学的特性は?


本日最後に紹介するのは

 

『セスキ炭酸ソーダ』です!

また似たような名前のアイテムが来ました…。笑


市販だと「アルカリウォッシュ」が一番有名だと思います。

 

ナチュラルクリーニングでは非常に人気のアイテムです。

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アルカリウォッシュの主成分が「セスキ炭酸ソーダ」です。

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ただ、セスキ炭酸ソーダも化学物質の名称としては正確ではありません。

 

 

実際には↓こちらに書いてあるように…

 

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「重曹と炭酸塩(炭酸ソーダ)の中間の物質」とあります。

 

 

 

というのは

 

 

セスキ炭酸ソーダ

=炭酸水素ナトリウム+炭酸ナトリウム(約1:1)の混合物

 

 

なのです。



ですので、

 

 

実際のところ炭酸ナトリウムと炭酸水素ナトリウムをある程度把握しておけば

 

性質は大体予想できますよね。

 

 

image


当然のように白い粉末ですし、

 

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水にも比較的溶けやすいです。(ふたつの中間くらい)

 

image



1%溶液のpHは、

 

大体両者の中間的なpH=9.8程度です
(1%、25℃)

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まぁ~ほぼpH=10くらいあるので手刺激は多少あります。

 

 

ただ炭酸Naよりはかなりマシで、

 

比較的使いやすいのではないかという数値です。

 

 

ただ敏感肌の方や手荒れをしている方は、

 

素手での使用は出来れば控えた方が良いです。

 

 

 

また酸で中和すればこれも二酸化炭素を発生します。

 

2つの中間くらいの発生量です。

 

 

 

以上でセスキ炭酸ソーダの特性も終わりです。

 

 

【セスキ炭酸ソーダ】のまとめ

  • 炭酸ナトリウム(Na2CO3)+炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)の混合物
  • 水に溶けやすい(2つの中間)
  • 1%水溶液のpHはおよそ9.8
  • 弱アルカリ性
  • 皮膚表面の角質を少し溶かせる(軟化できる)
  • 敏感肌の場合は素手の使用には注意が必要
  • 酸で中和すると二酸化炭素を発生

 

 

 

 

◎いずれも代表的な弱アルカリ性の『アルカリ剤』

 

 

というわけで、

 

重曹、炭酸ソーダ、セスキ炭酸ソーダと3つのアイテムのpHを測ってみましたが…

 

 

いずれもpH=8~11程度の「弱アルカリ性」を示していますね。

 

 

これらのアイテムは、

 

化粧品などでも製品のpH調整剤などとして利用されたり、

 

洗剤では液性をアルカリ性にして洗浄力を上げるための成分として配合されています。

 

 

このように水溶液の性質をアルカリ性にする作用を持つ薬品を一般に『アルカリ剤』と呼びます。

 

 

特に炭酸Naや炭酸水素Naは代表的なアルカリ剤です。

 

 

化学成分名に『炭酸』という名称が入っていることや『○○ソーダ』という一般名、

 

また二酸化炭素を発生するなどの理由から、

 

 

アルカリ剤だと認識していない人も意外と多いです。

 

「炭酸○○=酸」というイメージを持っている人が結構いるらしいです(^_^;)

 

 

弱酸性の炭酸と強アルカリの水酸化ナトリウムが合体して出来ているので、

 

アルカリの方が強いためすべて弱アルカリ性になります。

 

 

 

アルカリのパワーとしては

 

重曹(激弱)<<セスキ炭酸ソーダ(中くらい)<炭酸ソーダ(ちょい強)

 

くらいのイメージです。

 

 

 

 

 

というわけで、

 

今日お話したのは調べれば大体分かるようなとても基本的なことをまとめたので

 

あんまり面白みはなかったかもしれませんf(^_^;)

 

でもこういう基本的なことって何より大切なことなので、、

 

是非よく知っておいて欲しいと思います!

 

 

 

では次回はこの力関係を把握した上で

 

重曹・セスキ炭酸ソーダ・炭酸ソーダで油汚れを洗ってみよう!その①<実験編>

 

というお話をやっていきます(^-^)ゞ






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