ファンデーションの成分と崩れにくさの関係 -崩れにくいファンデを成分から選ぶコツ- | かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

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最近はメイクアップアイテムの成分解析が多いのですが、

色々と調べてみて僕なりの

 

「成分を元にファンデーションの崩れにくさを(ある程度)予測する方法」

 

が大方定まってきたのでこれについてお話してみたいと思います!

 

 

 

 

◎ファンデーションの成分比率による種類の違い


こちらの図はかずのすけ拙著、

 

『オトナ女子のための美容化学 しない美容』

57ページにも載っているものです。



お持ちの方は是非該当ページを開いてみてください(^_^)/

 

 

 

ファンデーションはその成分の配合比率によって形態(種類)が違っています。

 

 

ちなみにここでは「ファンデーション」とは書いていますが、下地や日焼け止めなどもこれと同じような構成で作られているので応用も利きます。

 

 

 

ファンデーションの基本は

 

・油分

(ベースに配合されているオイル成分)

 

・粉体

(紫外線散乱剤や着色剤)

 

・水分

(水やグリセリンなどのベース成分)

 

 

の3つの成分の構成で作られていて、

 

 

これらの配合比率によって主に下記の8パターンの種類に分かれます。

 

 

 

 

各種類の主な比率構成は図を参考にして欲しいのですが、

 

 

重要なのは、

 

★油分量が多い方が崩れ防止性が高くなる

(その分落としにくくなってクレンジング時の負担が大きい)

 

☆油分量が少ない方が崩れ防止性が低くなる

(その分落としやすくなるのでクレンジング時の負担が少ない)

 

ということです。

 

 

 

単純な油分量からの判定の場合、

 

『エマルジョンファンデ』

 

と言われる主成分がほぼ油分と粉体のみで作られているファンデーションが最も崩れ耐性が高いです。

 

 

有名ドコロだと資生堂のスポッツカバーファウンデイション

 

カバーマークのフローレスフィットなどがありますね。

 

 

ファンデーションというよりはもはやコンシーラーと言った方が適切な感じで、

 

高いカバー力、崩れ防止性に優れています。

 

ただその分厚塗りになりやすく扱いが難しいです。

 

 

 

『スティックファンデ(スティックコンシーラー)』の方が粉体が多めなのでカバー力がより高いです。

 

油分が少ないので伸びはイマイチで肌全体にファンデーションとして使用するには不向き。

 

もっぱらコンシーラー用途です。

 

 

『クリームファンデ』はオイルベース(W/O)タイプとウォーターベース(O/W)タイプで

 

崩れ防止性が結構変わっていて、

 

油分が多く水分が少ないオイルベースの方は比較的崩れにくく、

 

水分が油分より多いウォーターベースのタイプは比較的崩れやすいです。

 

 

ただしファンデーションの場合ほぼオイルベースになっています。

 

 

 

『リキッドファンデーション』

 

と呼ばれるタイプも2パターンほどあり、

 

界面活性剤での乳化をあまりしていない『二層式』タイプは、振って混ぜるやつです。

 

水分と油分が分離しやすく、肌上でも水分が揮発して油分のみが残るので「ウォータープルーフ」になって崩れにくいものが多いです。

 

 

粉大量がクリームやエマルジョンに比べて少ないのでカバー力はあまり高くないですが、

 

軽めでナチュラルな仕上がりになります。

 

 

あとは水分が豊富に入っている『乳化型』もありますがが、

 

これもファンデーションではかなり稀の処方だと思います。

 

 



さらに一般的な『プレストパウダー(パウダーファンデ)』と呼ばれるものは

ほぼ粉体に油分は1割程度しか含まれていません。

 

そのため崩れ防止性はあまり高くありません。

 

粉体が多いのでカバー力は比較的高いものが多いです。

 

 

後述する崩れ防止性を挙げる素材が配合されている場合でも、

 

上記のクリームタイプやリキッドタイプと比較しても崩れ防止性はあまり上がりません。




『ルースパウダー』はさらに油分量が少なくて、ほぼ粉です。

あまり粉体が多いので密着力が低く、カバー力もそこまで高くありません。

 

 

ただしクレンジングはとても容易なので、肌への負担は最も軽いです。

 

 

 

 

なので、

 

崩れ防止性やカバー力の高いアイテムを探す場合は

 

「エマルジョン系」や「二層式リキッド系」、「オイルベースクリーム系」などを探し、

 

 

クレンジングしやすくて肌負担の少ないアイテムを探す場合は

 

「プレストパウダー系」「ルースパウダー系」のパウダータイプや「乳化型リキッド」などを探すと良いです。

 

 

 

 

◎『崩れ防止性を増強する素材』について

 

 

 

また、

 

これらの油分量に比例した選別法に加えて、

 

『崩れ防止性を増強する素材』

 

というものがいくつかあるので、

 

 

この成分が入っているかどうかを確認するのも重要になります。

 

 

 

 

色々ある中でも一番崩れ防止効果の高い素材というとやはり

 

★フッ素変性シリコーン樹脂

 

が挙げられます。

 

  • パーフルオロアルキル(C4-14)エトキシジメチコン
  • トリフルオロアルキルジメチルトリメチルシロキシケイ酸
  • パーフルオロヘキシルエトキシジメチコン
  • パーフルオロオクチルトリエトキシシラン

 

などなどの成分がそれで、

 

「~フルオロ××(シリコン系成分名)」

 

という風に書かれているものが成分名の特徴です。

(「フルオロ~」というのがフッ素化合物のこと)

 

 

 

テフロン加工のフライパンを思い浮かべて頂くと分かるかと思いますが、

 

テフロンもフッ素系樹脂です。

 

 

水も油も強力に弾く素材なので、皮脂にも汗にも崩れない!というもの凄い成分です。

 

 

粉体のコーティング材として疲れていて、

 

現在では有名な崩れない下地やファンデーションによく配合されています。

 

 

 

ただしとても有用な素材ですが、配合量が増えすぎるとクレンジングも容易でなくなるため、

 

毛穴などを詰まらせる原因となるなど肌荒れ要因になりやすい懸念も指摘されています。

 

 

「崩れないメイク」は肌荒れの原因になる?

 

【皮脂くずれしない下地】の正体と懸念点

 

 

 

 

他には

 

★シリコーン樹脂

 

も中々強めの皮膜形成剤です。

 

 

フッ素変性シリコーン樹脂もシリコーン樹脂の仲間と言えますが、

 

フッ素化されていないものもあります。

 

主なものは

 

  • トリメチルシロキシケイ酸
 
が有名ドコロです。
 
 
 
10時間崩れない!などでお馴染みのファンデーションなどにも配合されていることがある成分で、
 
これも配合量が多くなると強力な崩れ防止効果を持ちます。
 
ウォータープルーフマスカラなどにもよく使用されています。
 
 
「樹脂」なので固まりやすい成分で、
 
毛穴のざらつきなどにも繋がるのでこれもよくクレンジングする必要があります。
 
 
ただフッ素変性シリコーン樹脂に比べると撥油性は控えめで、
 
オイリー肌の場合はそれでも崩れてしまう人はいるみたいです。
 
 
 
 
また、
 
 
★高重合シリコーン
 
★疎水化シリコーン
 
 
などのシリコーン素材も崩れ防止効果が高いです。
 
 
シリコーン成分は表示名が
 
  • ジメチコン
  • シクロペンタシロキサン
  • シクロメチコン

 

などの成分名になっているのですが、

 

 

実は低粘度で揮発性が高く皮膜力もそこまで高くない「低重合度」の成分と

 

高粘度で揮発性が低く被膜耐性も非常に高い「高重合度」の成分が

 

同じ名前で表示されているという裏事情があります。。

 

 

なので成分名からだけではどのくらいの皮膜力があるのか完全には把握できないことがあります(^_^;)

 

 

環状シリコーンのシクロペンタシロキサンだから皮膜力低め!と思ったら意外と高いなんてこともあるんですよね。苦笑

 

なのでちょっと厄介ではあります。

 

(大体のアイテムは普通の低重合タイプなのですが、稀に高重合タイプが使われている場合があるようです。)

 

 

 

 

対して『疎水化シリコーン』は成分名から判定が出来ます。

 

  • ジフェニルジメチコン
  • ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン
  • ハイドロゲンジメチコン

 

などの成分が知られていて、

 

普通のシリコーン素材にさらに疎水性の構造を付与して撥水性を向上させたものです。

(ハイドロゲンジメチコンは粉体のコーティング用素材)

 

 

主に汗崩れを防止する成分なので、

 

皮脂崩れ防止効果はあまり高くありません。

 

 

 

 

という感じで、

 

基本的には

 

フッ素変性シリコーン樹脂 > シリコーン樹脂 > 高重合シリコーン ≒ 疎水化シリコーン

 

というイメージで崩れ防止効果を付与できます。

 

 

 

 

 

 

あとは

 

★皮脂吸着パウダー

 

などを配合しているものもあります。

 

  • 酸化亜鉛
  • パーライト
  • ベントナイト
  • 多孔質シリカ(シリカ)
  • シリコーンポリマー(ジメチコンクロスポリマー等)

 

などなど色々あります。

 

 

一番効果もはっきりしていてよく使われているのは「酸化亜鉛」だと思います。

 

紫外線散乱剤の一種でもありますし、

 

医薬部外品などでも皮脂吸着(抑制)作用が認められている成分です。

 

 

 

ただ酸化亜鉛の皮脂抑制作用は金属アレルギーの人や肌の弱い人には向かない可能性もあるので、

 

肌質によっては注意も必要です。

 

【酸化亜鉛】と【酸化チタン】 意外と知らない紫外線散乱剤の特徴

 

 

 

 

 

◎あくまで「目安」として成分を参考に選んでみよう!

 

 

 

これらの成分がどれくらい入っているのか、成分の配合順位などを見ながら

 

大体の崩れ防止効果を予測することが出来ます。

 

 

 

フッ素変性シリコーン樹脂やシリコーン樹脂もちょっとくらい入っているくらいであればそこまでがっつり被膜にはならないですし、

 

逆に高重合シリコーンや疎水化シリコーンも配合が多くなればかなりの被膜力を持つので、

 

配合量をしっかり吟味する必要があります。

 
 
 
 
ただ、メイクアップアイテムの成分解析は通常のスキンケアアイテムに比べても非常に難しいので、
 
あくまで成分からの判定は目安的なものだとご理解の上お試し下さい!
 

 






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