宝石粉末【ジュエルパウダー】を化粧品に入れる美容的メリットはあるのか | かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

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最近、化粧品に

 

【宝石の粉末】

 

を入れた商品が結構増えてきています。

 

 

 

例えば現在「モテマスカラ」などで人気を博しているFLOWFUSHIさん擁する

 

『エンドミネラル(R)』

 

化粧品成分では『ガーネット末』と言う成分で、


つまりいえば宝石の「ガーネット」の粉末です。

 

 

 

他にも『ダイヤモンド末』などの成分も昔から結構人気で、

 

専用サイトで配合商品数をさっと調べるとダイヤモンドだけでも200商品以上使われていますし、

 

他にも『エメラルド末』とか『ルビー末』とかも意外と配合商品数がありました。

 

 

 

主にパウダー系のメイクアップ製品に多いのですが、

 

スキンケア製品に配合される例も増えている様子。

 

 

 

 

これらの成分にはどういった効果があるのか、

 

どのような美容的なメリットがあるのか、

 

気になっている人も多いということなのでかずのすけなりの考察をしてみようと思います。





◎宝石粉末『ジュエルパウダー』はどういった成分なの?


まずこういった宝石粉末は一体どのような成分なのか、

 

原料会社の簡単な資料がウェブでも公開されています。

 

東亜化成株式会社 ジュエルパウダー



原料メーカーではこういった宝石粉末成分を「ジュエルパウダー」と呼んでいるようです。

 

 

 

ここにもあるように、

 

ジュエルパウダーはそれぞれの宝石を粉末化した成分で、

 

メイクアップやスキンケアの「コンセプト原料」という風に紹介されています。

 

 

 

この資料では特に各成分の有効性みたいなものは何も分からないのですが、

 

 

では

 

ジュエルパウダーにはどんな効果が期待できるのか?

 

僕なりに「宝石」の化学特性を考えつつお話していきたいと思います。





◎宝石の特性①…「安定性が非常に高い」




「宝石」と呼ばれる物質には様々なものがありますが、

 

ダイヤモンド、ルビー、サファイヤ、ガーネット、エメラルド…

 

その全ての物質が『非常に高い安定性』を誇るのが特徴です。

 

 

体熱性、化学的安定性(酸やアルカリに溶けない)、強度・硬度などなど、

 

外的な要因によって破壊されたり変質したりすることがない

 

というのがとても重要な要素になっています。

 

 

 

宝石の殆どがケイ素やアルミニウム、炭素などのミネラル分を主成分とした鉱石なのですが

 

特殊な化学構造を有していてちょっとやそっとのことでは破壊したりすることができません。

 

 

そういった物質でなければ恒久的に輝き続けることができませんし、

 

せっかく高いお金を出して買ったのに、すぐに割れたり、溶けて無くなってしまったら大変ですよね(^^;)

 

 

 

ですので、宝石というのは基本的にとても安定な物質です。

 

 

 

 

化粧品原料としてはこれはとても重要な要素で、

 

安定性の低い成分だと肌に刺激になったり化学反応を起こして負担になってしまうことがあります。

 

 

でも宝石を粉末化しているとなれば、

 

安定性は当然文句なしの一級品で、

 

絶対に分解されないし化学反応を起こすこともありません。

 

 

皮膚刺激なども、

 

粉末による摩擦的な刺激などを除けば

 

化学的な刺激や肌等への負担は一切無いと言えます。

 

 

 

 

 

 

◎ただし、「スキンケア効果」的なものも全くない

 

 

 

しかしこれだけ安定性が高い物質であるということは、

 

お肌に対して何かプラスの影響を与えるということも考えにくいです。

 

 

 

基本的に何らかのスキンケア効果みたいなものは、

 

肌の組織等に化学的もしくは生理的に働いて効果を及ぼしているので、

 

全く変質しない物質ということはスキンケア効果ももちろんありません。

(保湿成分や脂質とかによる保水・保護的な効果を除いて)

 

 

 

あとメーカーの広告表現だと、

 

こういった宝石成分も「保湿成分」などと書くことがあります。

 

これは薬機法上のルールというかなんというかで、

 

全く保湿効果が無い成分でも「保湿成分」と書けます。

(というかそう書くしかないというか…;)

 

 

正直宝石の粉末なんて水に溶けないし、油にも溶けないし、保湿効果なんてあるわけがありません

 

ただの「安定性・安全性抜群の粉」です。

 

スキンケア成分としてはそれ以外の何物でもありません。。

 

 

 

 

中には「マイナスイオン効果がある」みたいなことを言うメーカーもあるようですが、

 

残念ながら「マイナスイオン」という言葉自体が科学的には眉唾で、

 

実在しない物質(?)だと言われています。

 

 

大昔に家電メーカーが作り上げた似非化学造語なので、、

 

今の時代これを大々的に言っているメーカーがあったとしたらそれは色々ヤバいですね(苦笑)

 

 

 

よしんば『イオンを帯びる性質』のことをマイナスイオンという風に言っていたとしても、

 

 

イオンというのは簡単に言えば「静電気」のことで、

 

静電気を帯びる化学物質イオン性物質と呼びます。

 

 

イオン性物質は基本的に「水に溶けやすい」などの特性があり、

 

化学的に安定とは言えないものがほとんどです…。

 

 

酸やアルカリに溶けるものがその基本的な性質なのですが、

 

宝石は酸やアルカリに溶けることはほぼなく完全に安定。

 

 

 

宝石をそのまま粉末にしたものが、

 

イオン(静電気)を帯びるとはまず考えにくいです。

 

 

 

 

ゆえにそういったイオン的な効果はありえないし、

 

エイジングケアとか、使う毎に肌を美しくするみたいな

 

その他のスキンケア効果も期待し難いでしょう。

 

 

 

 

(ちなみにガーネット末などについて調べると「医療用に使われている」みたいな情報もネットでチラホラ出てくるのですが、論文などを調べてみてもガーネットを治療効果的に医療応用している例は見当たらず、現在では下記に書いた「屈折率」を利用したレーザー機材に応用されているなどの情報しか入手できませんでした…)

 

 

 

◎宝石の特性②…「屈折率」が非常に高く、美しく輝く

 

 

また宝石の重要な特性として「屈折率」の高さが挙げられます。

 

 

宝石の中で最も屈折率の高い宝石が「ダイヤモンド」です。




 

ダイヤモンドは屈折率が「2.42」で宝石中では最大値です。

 

 

屈折率が高いほど、取り込んだ光を内部で反射するため美しい輝きを発すると言われています。

 

 

他にも、

 

ガーネットやルビー、サファイアなども屈折率1.7~1.8となっていて、

 

 

これらの宝石も非常に美しい輝きを発することが知られていますね。

 

 

 

 

このような特性から考えられることとして、

 

 

メイクアップ製品などに配合した場合、

 

通常の粉体素材などに比べて

 

特殊な輝きを演出・付与することができるのではないか

 

と考えられます。

 

 

 

 

 

そのため、

 

ジュエルパウダーの配合処方例を見ていくと

 

圧倒的にルースパウダーとかパウダーチーク

 

ファンデーション、リップグロス口紅などの

 

発色や光沢感が重要になるメイクアップアイテムへの採用が多いです。

 

 

 

普通のアイテムでは再現しにくい特殊な発光をしているアイテムがあれば、

 

もしかしたらジュエルパウダーが配合されているかもしれません。

 

 

 

 

 

 

◎「宝石が入っている」ということへの高揚感も?

 

 

最後に、一番大きい効果として考えられるのがこれですね(^_^;)

 

 

 

実際ジュエルパウダーはやはりとても原料コストの高い成分なので

 

十分な発光を発するまで入れるとしたら相当の価格インパクトが予想されます。

 

 

ですのでメイクアップやスキンケアに配合できる量には限りがあり

 

実際そこまでの配合量は期待できないものが多いと僕は考えています。

 

 

 

そう考えるとやはり一番大きな効果って「プラセボ効果」で、

 

 

ダイヤモンドやガーネットやルビーなんかの粉末が化粧品に入っている…

 

 

というだけでもなんというか贅沢感が凄いですし、

 

使う側の高揚感に繋がって、

 

女性ホルモンなどを増産することで肌を綺麗にする効果がある…かもしれません(苦笑)

 

 

 

 

まぁこれこそが『コンセプト原料』と呼ばれる理由で、

 

「○○の成分が入っている!」

 

という宣伝効果によって消費者の購買意欲を掻き立てることこそが最大の効果と言えます。

 

 

 

似たような成分だと植物エキスとか培養液系の成分とか酵母成分とか、

 

そういう「何それ?!」と思わせる成分がコンセプト成分と言われますよね。

 

 

「イメージアップ成分」という言い方もあります。

 

 

 

 

◎ジュエルパウダーは美容に良いのか?



僕の結論としては、

 

メイクアップ成分としては特殊な発光作用などである程度の価値があると思います。

 

ただし

 

スキンケア成分としてはプラセボ以上の効果はないのではないかと考えています。

 

 

もちろんスキンケア製品だとしてもパウダーの配合で使用後に肌がキラキラ見えるなどの効果がないとは言えないので、

 

そういう場合は視覚的なメリットはあると言えるでしょう。

 

 

ただしジュエルパウダーによって

 

お肌が健康的に育まれるとか、老化対策になるとか、

 

イオンバリア効果で花粉や大気汚染物質を寄せ付けないとか、、

 

それはちょっとどう考えても言い過ぎだと思います(^^;)



肌にとって悪いことは全くないですが、

スキンケアの場合はあくまでイメージアップ成分であるということは認識しておいた方が良いと思います。

 

 

 

まぁ最近の商品を見ていてもジュエルパウダーが入っているからといって法外な値段になっているとかそういった悪質な面は見られないので、

 

今のところは消費者にとってデメリットがあるということは無いように感じています。





ちなみに個人的な感想を言うと、

 

化粧品でジュエルパウダーを使うということは

 

毎回洗顔するとちょっとずつ宝石が水に流されているということになるので…

 

なんかすごく勿体ないんじゃないかな…という気もしています(T_T)笑

 

 

恐らくは宝石としては売れないような産業廃棄物を使用しているのではないかと思いますが…、

 

それでもなんとなく切ないような気がしますね。苦笑





以上、『ジュエルパウダー』についてのお話でした!(^_^)ゞ




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